染織工房きはだや 「店主の独り言」

きはだや店主が今日の出来事を語る。喚く。話す。切る。
でも日記は苦手。
皆様の気軽なコメントをお待ちしています。

「市民の願いと新市民憲章」

2016年05月28日 | 店主の一日
市内を一望する諏訪神社の入口に公園があります。
「宮本公園」
きものまつりの日に宮本茂十郎祭を行った場所でもあります。
ここに「十日町市民憲章 市民の願い」の碑があります。
以前は、金属板に刷ったものでしたが、数年前に立派な石になっていました。
この「市民の願い」は平成の合併以前の十日町市で使われていたのもで、郷土の詩人 野本郁太郎先生の作です。


昨年、十日町市は合併10年を迎え、合併新市のものとして新しい「市民憲章」を作成しました。作者はなんと世界的な詩人 谷川俊太郎先生。芸術祭のご縁とのことですが、すごいものです。
詳細はこちら。
http://www.city.tokamachi.lg.jp/shisei_machidukuri/F068/F069/1454068618030.html
世界の谷川先生ですから「市民の思いや意見が盛り込まれ、詩歌としての格調と品格高く、十日町らしく、市の条例の理念に適っている」ものに違いありません。僕はなんとてっても「鉄腕アトム」の歌詞が大好きです。〜そう作詞は谷川俊太郎です〜


それでも僕は「旧・市民の願い」を忘れてはならない気がします。
僅か八行60文字の中に「希望」「感謝」「勤労」が平易な言葉でリズミカルに盛り込まれています。
自分たちの未来を作って行くものはこの三つは普遍ではないかと思うのです。

因みに立派な石碑に取って代わられた哀れな金属板の「市民の願い」がどうなったかと言うと、同じ公園の東側に位置を変えて置いてあります。
新しいのは出来たけど、捨てるのも何だし、場所もあるからと残されたのも十日町らしくて好きです。

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コルビュジェの椅子

2016年05月24日 | 店主の一日
ル・コルビュジェの建築作品が世界遺産への登録を目指していて、この度登録の運びとなったようです。
上野の西洋美術館で二、三年前からそれを狙う幟旗が上がっていました。
国内にはコルビュジェの設計って西洋美術館しかないのですね。もう少しあるんだと思っていました。
上野に行った日は、何やらシルバーデーも重なっていて報道陣とカラヴァッジョ展で結構な混雑でした。


若冲展に至っては320分待ち。皆さん、我慢強いなと。

コルビュジェは椅子のデザインでも有名でLC1、LC2、LC3などの椅子がよく知られます。全くの門外漢なのですが、背もたれや座面を支えるフレームを外側に出したあたりが特徴とラジオで言ってました。なるほど。

コピー品もたくさんでていますが、時々正規レプリカも見かけることがあります。有名家具店での販売で50万円くらい。結構高いです。

多分、本物と思っているのですが、国立博物館の中、正倉院宝物館の二階に置いてあります。静かな展示館なので夏の晴れた日にぼんやりするのには心地よいだろうなあと。


宝物館の設計は谷口吉生。前面に水を配した景観も落ち着きます。
水の穏やかな存在を感じます。この水は藻が張ることも苔がつくこともありません。それなりに特殊な水を循環させているのでしょう。


もう一つ、この前、札幌の帰りに羽田空港空港で「羽田空港ディスカバリーミュージアム」に寄ってみました。コレクションがあるわけではなく、他の美術館の貸与展示のようですが、静かで落ち着いたスペースです。ここにもLC2が置いてありました。
黒いソファとシルバーのフレームと云うのも収まりがよいのかもしれません。



そういえば、若冲店は今日が最終日ですね。

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福岡 岩田屋も

2016年05月20日 | 店主の一日
さて、もう一方では福岡の岩田屋さんでもお仕事をいただいています。



催事場ではなく呉服売場にコーナをいただいています。
越後の夏織物が揃います。
筆頭格はなんといっても小千谷ちぢみ。
縞や無地だけでなく柄物も用意もございます。
今年は浴衣から夏のきものにチャレンジとお客様も是非おでかけください。


ツウの方には生産も少なく貴重な黄八丈も用意がございます。
軽くてパラリとした十日町のお召もございます。

是非、会場にお運びください。

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新宿京王 二週目

2016年05月20日 | 店主の一日
きはだやではいろんな百貨店にでかけますが、案外と二週間続けていたことはない気がします。
今回は新宿京王で二週目になります。

先週は新潟物産展、今週は職人展です。
先週も多くのお客様にお越しいただだきありがとございました。




今週はまた、新しく出来てきたもの、売れたものを追加したりしてお待ちしております。
どうぞ、おでかけください。

新潟を代表する工芸品、桐タンスもあります。
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伊勢志摩サミット

2016年05月17日 | 店主の一日
首脳会議ってあんまり実生活には関係なさそうに思えるのですが、案外そうでもなく。駅のゴミ箱が撤去されたり、コインロッカーが使えなかったり。

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綿を植える。

2016年05月15日 | 店主の一日
今日も十日町は暖かでした。
自宅裏の畑の準備も着々と進みます。

何年か前に蒲郡にガラ紡や綿から糸を作る工房に見学に入ったことがあります。
そちらで綿の種をいただいてきました。
地元産の和綿の品種だそうです。

その種を一昨年初めて植えてみました。
糸を吐く蚕も不思議ですが、僕からすると綿はもっと不思議でした。
緑の固い殻が突然弾けて、中から種と綿が出てくる。

それ以来、別に何の用を成すわけではないのですが、毎年綿を植えてます。
「これを紡いで、糸を作ってみたい!」と思うほど、ロマンチストではないですが、弾けた綿で糸を作った先人の仕事に思いを馳せたりしてみます。



綿の中に種が包まっているので綿から種を取り出したところ。



もらってきた栽培法のレジメには種だけにして、灰を混ぜた水に一晩つけるとか面倒なことを書いてあります。
他にも小石を入れた上に水はけのよい土をいれ、アルカリ土壌を好むので石灰を入れて云々。
そんなの構っていられないのでテキトーに行きます。

でも昔は(まあ、今でもそうなのですが)この綿を集めて糸にして織物を作るって驚きです。
絹の方がまだわかりやすいように思います。
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新宿京王 新潟物産展

2016年05月10日 | 店主の一日
久しぶりに新宿京王さんで物産展があります。
長野県と新潟県の共催で海の幸、山の幸が揃います。
きはだやは一週間、久エ門くんが会場におります。
更紗の帯もぼちぼちできてきております。
お出かけをお待ちしております。
京王さんっていいですよね。社員食堂も美味しい!


写真はイメージです。
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子供の日はどんな日か?

2016年05月06日 | 店主の一日
昨日は子供の日でした。
柏餅は食べましたか?
さてこの「子供の日」ですが、日本の祝日を定めた「祝日法」にその主旨があります。
祝日法第2条に各々の祝日に関して記載があり、子供の日は「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する」とあります。


「母に感謝する」です。

祝日法に定められた国民の祝日は全部で16ありますが、他に「父に感謝する日」と言うのはありません。
母の日と父の日の扱いだって、はるかに母の日の方が扱いが大きいです。

何かと言うと「女性蔑視だとか」「不平等だ」とか言われてみたり、皇統が男子優先なのもおかしいとか言われたりしますが、
こんなところにもっと一般的な不平等が隠れているとは思いませんでした。

こっそり「父親に感謝をする祝日」も作って欲しいものです。

空を泳ぐ鯉のぼりは心地よいですね。
^^




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木造の社屋

2016年05月03日 | 店主の一日
きはだやの社屋は木造なので夏は涼しいです。
着物から作務衣に着替えにきはだやに戻りました。外はまだめちゃ暑いので、きはだやの建物の涼しさが心地よい。
このまま出たくないです。
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十日町きものまつり

2016年05月03日 | 店主の一日
毎年五月三日は恒例の十日町きものまつりです。
割と毎年天気もよく。十日町ではこの日に合わせて成人式が行われるので、羽織袴に振袖姿の新成人が町に溢れます。
もちろん、一般の方のきもの姿も多く。

僕はこれに先立って、宮本茂十郎顕彰碑のお詣りに。
今日は袷では暑いほど。

宮本茂十郎は明石の生まれで西陣の織物技術を以って各地を転々とし、十日町に透綾織と高機を伝え、以後、絹による縮み織物の技法が作られてたと言われます。
十日町には二年ほどしかいなかったので、その詳細は明確でないため、諸説あります。
十日町歴史のレジェンド、S先生に伺ったところによると、名前は茂十らしく、諏訪様のお宮の下に居を構えたので、姓は宮本、茂十では何だかいかにま流れ者っぽいので箔をつけて「茂十郎」としたとか。

この十日町織物の祖を毎年、織物組合理事長、市長始めでお詣りをします。

今日は好転で暑い日になりそう。
僕はこれから町内の「きものStyle café」でビール売り。
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