染織工房きはだや 「店主の独り言」

きはだや店主が今日の出来事を語る。喚く。話す。切る。
でも日記は苦手。
皆様の気軽なコメントをお待ちしています。

人の足元を見る。

2011年05月30日 | 店主の一日
今年は梅雨入りが早いですねぇ。まだ五月なのに。。。
東京に出張にきてますが、長靴を履いている女性を随分見かけます。

そう言えば子供の頃は雨が降ると長靴を履いていく様に親に言われてた気がします。(黒いゴム長でミツウマとか月星のやつ。)もちろん格好悪くて嫌なのでズックを履いていくわけです。

女性が履いているのはもちろんゴム長なんかではなく、かわいい花柄のプリントやシックなアースカラーのもの。
別に新しい技術で出来るようになったものではないでしょうから、物が豊かな時代の提案力の賜物みたいな気もします。
女性で内勤の方なら会社で履き替えたらよいのでファッショナブルな長靴の方が確かに具合がいいと思います。
「ファッション性が強くなると機能性は下がり、機能性が高くなるとファッション性が下がる」と言われますが、「機能的に生活することがファッショナブルだ」ということになると随分と話が変わってきます。
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雨ですねえ。。

2011年05月29日 | 店主の一日

今日は朝から雨です。九州には台風が来ているし、関東甲信地方は梅雨入りだし。。ただ「越」が入ってないので、新潟は未だ梅雨入りしていないという事です。新潟県の梅雨入りなんて付け足しみたいなものなので、県内ニュースでちょろっと流れる程度なので、気付かないうちに梅雨に入ってしまいます。

梅雨明けも「越」だけ遅いですね。いつも「東北南部」より少し遅れて梅雨明けか、あるいはいつの間にか梅雨明けしているかくらいなものです。

ヤンバル農園の作付けも遅れているので、作業もしたかったのですが、ちょっと無理ですね。まあ、本でも読んでいようとか、床屋にでも行こうかとも思えばそんなに悪くありません。梅雨と云ってもそれほど暑いわけではないので、湿度を含んだ冷たい風に当たりながらごろごろするのは案外と心地いいし、諦めもつきます。ごろごろしながら気付いたら昼になるような生活もたまにはいいかも。

あはは。

 

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カジバナの事。

2011年05月26日 | 店主の一日

車で走っても風の心地いい季節です。昨日はちょっと用事があって塩沢へ行きました。途中の八箇峠の新緑もきれいです。沢筋にはまだ50センチ程の雪が残ります。

この季節、山に入るとピンクの花が咲いています。タニウツギが正しい名前のようですが、この辺りでは「カジバナ」と呼ばれます。子供の頃、父親と散歩で山に入った時に持って帰ろうとしたら「火事になるからダメだ」と言われた事があります。名前の由来はあまり定かでないですが、群生をしているようすが赤く火事になっているからだとか、乾燥して火事の多い季節に咲くからとも言われますが、「家に持って帰ると火事になる」というのはかなり広く言われているみたいです。色濃くてきれいな花なんですがね。

他には木に絡んだ藤も方々で咲いています。県内にも藤棚が有名な公園等々ありますが、野生の藤もまた見事です。なかなか上手く写真に収めることができませんが、大きな木そのものが紫に見える程、藤の絡んだ木もあります。

 

去年は連休くらいにはこんな風景だった気がするので、矢張り大雪の影響で少し遅いのかもしれません。田んぼにも稲が植わり、水を打ってありとても美しい景色です。

 

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そら豆を焼く

2011年05月24日 | 店主の一日

いい季節です。

風が心地よく、日差しも柔らかで、未だ蚊もでないし、花粉症も去った。

こんな夕方はそら豆を焼くに限ります。バーベーキューコンロだのを持ち出すと面倒なので、七輪を用意してあります。ちゃちゃっと炭を焚いて網を載せます。15分位で準備オッケーです。

ぼんやりと暮れ行く日を感じながらビールを飲みます。十日町もそんなに悪くないと思います。

莢ごと焼くと蒸し焼きの様になって、香りもよく美味です。

笹竹を皮ごと焼くのも美味ですが、今日はないので残念。

きはだやの建物も機織りも素敵ですが、こんな中にお客様をお招きしたいと思ってみたりもします。

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新宿京王

2011年05月21日 | 店主の一日

今週は中澤君が新宿の京王に行っていてくれてます。

その昔は僕が行っていた会場ですが、ここのところ、すっかり中澤君のお客さんが増えてきたので、僕はすっかり隠居モードになってしまいました。中高年層に強いと云われる店ですが、お客様も百貨店の方も温厚な方が多く、心地のいいお店です。それに僕はここの社員食堂が結構好きです。低価格でメニューも豊富。なかなか美味しいくて広くて催事場から近い。案外とないんですよ、そんな食堂。

百貨店が京王線のホームの上にあるため、とても長い売場のお店です。開館当時は最上階にテレビの収録スタジオを持っていたらしく、当時の昼の人気番組を中継していたそうです。

週末、新宿にお出かけの際は催事場の職人展にお出かけください。

 

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湯沢の月

2011年05月18日 | 店主の一日
今日の東京は天気がよく暑かったです。普段ならエアコンが効いてるんだろうけど、節電してるとこが多い感じです。果たしてこの節電で、この夏の東京を乗り切れるのか心配になります。

普段だと都内に泊まっての出張が多いですが、今日は日帰り。
越後湯沢のホームに降りた時の風がとてもキモチいいです。かつて、久ェ門君が書いていましたが、新幹線の車内から越後湯沢のホームに降り立つこの瞬間がいいんだなあ。何の澱みもなく、閉塞感とも無縁の空気が僕を包みます。大きな月が浮かんでます。
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村上春樹「雑文集」

2011年05月18日 | 店主の一日
ゴールデンウイークには本を読もうと思って、先月末の出張時にずいぶんと買い込みました。
読書というのも不思議なもので、本を読み出すと次々読む。読まなくなるとさっぱり読まなかったりします。
それに併せて読む量の倍のペースで買ったりします。次に読む本がないと落ち着かないみたいな感じです。
そんなわけで、連休明けにはAmazonから次々と本が届いて少し反省をしました。

今は夜、寝る前には村上春樹の「雑文集」を読んでいます。
村上氏が他の人の小説の解説や、雑誌への寄稿、レコードのライナーノートに書いたもの、講演の原稿など集められたものです。
話題になった「エルサレム賞」を受けた時のスピーチなんかもあります。 人気作家だけに、以前に「書評・解説村上春樹」みたいな派手な帯を付けた本をみかけて、なんだか書評を売ってるみたいに見えた事もありました。あはは。

雑誌などで氏の書いたのを見ていたので、そんな寄稿なんかを集めた本が出るのをどことなく期待していたので、とてもうれしかったりします。
村上氏は巻頭で、掲載された背景や時期が異なるるので、時間軸や内容が統一してなく、また重複しているところもあると書いていましたが、書いた時期や掲載先とのスタンスによって、少しづつ文体や言い回しが違っているのが楽しかったりします。

僕が彼の本を初めて読んだのはレイモンド・カーバーの「今、僕が電話をかけている場所」の訳本でした。19歳になるちょっと前の事です。以来、ずいぶんたくさんの村上春樹を読みました。
でも、今まで考えた事もなかったのですが、村上氏が三年で一冊の長編を書くとしたら、十年で三編。彼がいくつまで創作活動をするのかはわかりませんが、彼の長編を楽しみに待つ機会はそれほど多くないのかも知れません。
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紅花で染める。

2011年05月13日 | 店主の一日

今日は水品さんのテコになって紅花染め。

紅花には二種類の色素が含まれていて、一つは黄色い色素のサフラーイエロー、もう一つが赤い色素のカルタミンです。大概の草木は水に入れたり、煮たりするとその色素が溶け出すのですが、紅花はちょっと変わっていて、黄色と紅を別々の行程で抽出します。紅花を水に入れると黄色の色素が出てきます。これがサフラーイエロー。この色素が出た後の紅花をアルカリ性の溶液に浸けると紅の色素が出ます。これがカルタミンです。紅花から直接に紅の色素を取り出す事は多分、できないんだと思います。

紅花と云えばすっかり米沢です。紅花紬も名産品の一つに数えられていますが、米沢で紅花紬を作ったのはそれほど古い話ではなく、実の所、僕の母方の祖父というのが、その創始者でございます。「日本伝統織物集成」と云う本がありますが、祖父の名前がその織った生地とともに貼ってあったのを見た時には大変感動いたしました。上杉鷹山公も栽培を奨励した紅花ですが、元々は口紅用に作られたものが多く、祖父が紅花染めを始めた時もカネボウが口紅用に作っていたものをなんとか分けてもらって始めたと聞きました。

閑話休題

染めるのはそれほど時間のかかる話ではないのですが、抽出にそれなりに時間がかかります。その辺は事前に水品さんに願ってありましたので、後はショールを染めるだけ。なんだか都合のいい草木染め教室みたいです。

サフラーイエローで染めたのはこちら。乾く前はそれなりの色をしていたのですが、乾いたらすっかり薄くなってしまいました。もうよっと重ねて染めないといかんですかね。でも、いいと思いますよ、この色。

でも穏やかな感じでそれほど悪くない気もします。

こちらは紅のカルタミン。

紅の色合いがとてもきれいです。かなり生地の薄いショールですが、こちらはしっかり紅色です。

中にポツポツとあるのは真綿。これがアクセントになっていい感じです。

塊になっているとかなり赤くみえますが、拡げるときれいな紅色です。ちょっと羽織るように使うときれいなんじゃないかと思います。

今回はこれと一緒に糸も染めました。この糸を使って織るのはまだ、しばらく先の気がしますが、請うご期待です。ショールの方は近々、会場にもっていけるんじゃないかと思います。

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日本橋小舟町

2011年05月11日 | 店主の一日

浅草に行きました。浅草に行くといかなる用事があろうと、まず浅草寺にお参りをします。~あるいは、それにあわせて少し早めにいくのです。~

浅草寺のシンボル雷門には大きく「雷門」と書いた提灯が下がっています、そして、その次にある宝蔵門には「小舟町」と書かれた提灯が奉納されています。

「小舟町」と云えば多分、日本橋小舟町の事です。裏に回ると、なるほど日本橋本町から小舟町界隈にある会社の名前がずらりと並んでいます。それにしても数ある日本橋の町内からなんで小舟町なんだと思ったのです。あるのは小舟町だけで浜町も伝馬町もありません。浅草寺の一等地に広告を出しているようなものです。

ちょうどその日に小舟町で創業400年という旦那様に会う約束をしていたので、聞いてみました。なんでも江戸時代には小舟町は商業、金融の中心の様な場所で~ちょうど今の大手町と銀座を合わせたような賑わいだったそうです。~繁栄を謳歌しておりました。そんな中、大火事や疫病の難に遭い、(旦那様曰く)「これは浮かれて吉原で遊んでばっかりいるので祟りがあったのに違いない」と云う事で浅草寺には提灯を神田明神に某しかを奉納したのだそうです。これを機に未来永劫、浅草寺宝蔵門の提灯は日本橋小舟町が寄進する事になっているのだそうです。新調の時には一件あたり◯◯円の寄付をするそうで、これも結構な金額でした。

この前、ちょっと浮世絵の勉強もさせてもらったので、ちょっと浅草が身近になった感じです。

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SLが飯山線を走る日

2011年05月10日 | 店主の一日

今日の県内ニュースで十日町市がJR東日本にしたいして、飯山線にSLを走らせる様に要請して、24年度を目処に

復活を検討している様です。これはスバラシイ!

僕が子供の頃は飯山線はSLが走っている時期がありました。大学生の頃、友達と郷里の話をしたときに通常運転されている蒸気機関車に乗った事があるのはなんと僕一人でした。

従兄弟と一緒に真っ黒な車体の横で撮ったカラーの写真があります。小型のC62が主だったと思われますが、トンネルに入る時に窓を閉める様に言われながら乗ったぼんやりとした記憶があります。

高校生の頃まではホームの向こうに機関車庫とターンテーブルがあったのも懐かしい風景で、SLの引退後もキ100等がつかっていたのでしょう。

新幹線の持つ洗練さもステキですが、蒸気機関車のもつ躍動感は他の車輛ではないように思います。

飯山線は信濃川沿線を走り、景色もいい場所が多いです。これを機に十日町に来て頂けるかたが増えるととても嬉しいです。

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