染織工房きはだや 「店主の独り言」

きはだや店主が今日の出来事を語る。喚く。話す。切る。
でも日記は苦手。
皆様の気軽なコメントをお待ちしています。

林芙美子 「浮雲」

2019年10月31日 | 店主の一日
大凡、僕が普段から読む本ではないです。

では、なぜこの本を読んでいるかと申しますと、土曜の夜にはNHKラジオの「朗読の時間」の再放送を聞くでもなくぼんやりとしています。
さらに具合がいいのはアーカイブもあり、いつでも何度でも聞くことができます。

せんだって、放送していたのがこの林芙美子の「浮雲」

まあ、内容は割愛しますが、聞いていてなかなか面白い。
戦後のヤサグレ具合というか、渇望というか。
ところが、話が中盤になったあたりで「話の後半は来年一月に」と言って終わってしまった。
来週まで待てと言うなら我慢するのだけれど、一月まで待てとなれば話を違ってくる。

そんなこともあって買って読むことにいたしました。
艶っぽい展開も含めて程よく進捗。無事に読了。
それなりに面白く読み進めたのですが、全く救いがない読後感でございました。
まあ、こんな本もたまにはよいですね。


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椅子の神様

2019年10月30日 | 店主の一日
僕は椅子が好きです。
「建築として最小のものだ」とか「一番シンプルな建築」とかいろいろ言われるようですが、まあ、僕にとってはその辺のことはわかりません。
デザインと機能のバランスが好きなのかもしれません。
でも、結構、椅子って高いので買えません。

都内に出た時に時々、寄るのは京橋の「LIXIL」ギャラリー。

無料だし。とても興味深い展示をしています。
先日通ったら「椅子の神様 宮本茂紀の仕事」展
僕は別に専門家でもないので、氏の名前は新聞か何かでちらと見たことがある程度で詳しくは存じあげず。

展示には氏がデザインした椅子(三点:撮影不可)と中身が見えるようになった椅子、他数展がありました。
中身が見えるようになっている椅子はなるほどで、同じフレームの椅子で時代の変化に合わせて使っている素材が変わっているのが見て取れます。
「馴染むけれども早く傷む」「作りやすいけれども馴染みにくい」となるほど。その時代と使用素材によって作り方や座り心地が全く違うのがわかります。
中で見える他に、通常に作ってある椅子があって、実際に座ることができます。

なるほど、素材によって座った感じが全く違います。


他にも氏がデザインした椅子に座ることができます。
木の背もたれのついた椅子はとても心地よく座ることができます。
椅子のデザインを見て楽しむのもよいですが、そのよさは実際に座ってみて初めてわかるものです。


これは僕たちが作る織物にも似ています。

以前、ある御仁が言っていたことがあります。
「日本工芸展(毎年、秋に三越日本橋本店で開催されています)に出品される織物は横に、ハギレを置いて誰でも触れるようにしてもらわないと意味がない。織物の本質はその織り出された柄ではなくて、糸の組み合わせの妙味にある」と。
なるほど、膝を打ちました。

僕が椅子を好きな理由は意外とデザインと機能のバランスが椅子と織物の共通点にあるのかもしれません。
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店主 関口台地を歩く 最終回

2019年10月26日 | 店主の一日
大学生の僕に全く用事がないはずの関口台地に初めて来たのは、大学二年の冬だったと思います。
永青文庫と隣接する「和敬塾」に同級生の山本君が住んでいて誘ってくれた。

学生時代の村上春樹が住み、「ノルウェイの森」で主人公のワタナベトオルが住んでいた「寮」のモデルになっている。

寮の建物は無機質であったけれど、こんな公園の中に学生寮があるのが理解できないくらい驚いた。

椿山荘に来るとその時の事を思い出す。
スマホもデジカメもなかった頃なので、確か一眼レフのカメラを持って行ったと思うけれど、どんな写真を撮ったかは全く覚えていない。

私有地なので、関係のない人が立ち入る事はあまり歓迎されない。
大学にも似た様な断り書きがあるけれど、大学は常に自由な場所で、大学の敷地に入っていけないのは警察と機動隊だけと信じる僕はどこの大学でも入って行くけれど、ここは少し気が引けます。

写真を取られる事もあまり望まれていない気もするけれど、少しだけ。
寮自体は全く無機質なのですが、とにかく緑が多い。
都心の大学は敷地いっぱいに建物を建てて、緑を残す余裕は少ないけれど、和敬塾は地方の大学の様に緑に囲まれた中にあります。
ある意味、恵まれた場所です。

中に入るのはご遠慮しましたが、写真を何枚か。
この敷地の中にはワタナベトオルも突撃隊もまだ、生きているのかもしれませんし、僕が学生の頃からあまり変わった気のしないこの場所はまた、小説の舞台になっていくのかも知れません。

関口台地にはまだまだ魅力的な場所があります。
よいです。関口台地。














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店主 関口台地を歩く その二

2019年10月26日 | 店主の一日
ブラブラと言いつつも実はそれなりにコースが決まっていて、そのまま永青文庫へ。
こちらは熊本藩細川家のお宝と庭園。

椿山荘は夏はホタル、秋は紅葉、そして結婚式とイベントが多くその方達の目を楽しまさてくれますが、こちらの細川庭はもっとしっとりした感じ。
腰が痛くて、この石の門をくぐるのが一苦労。


腰が痛くて



椿山荘から来ると個人レベルのお屋敷で、塀の向こうに怪人二十面相が隠れていそうな雰囲気。
でも、この僕だけに与えられた様な感覚はとても好きです。
永青文庫に前回来たのは「春画」展の時、あの時は大混雑でしたが、今日は全くおだやかに。 




東京と云うのは本当に不思議な街と思います。方々で大規模な開発が進む中で、いつまでも静かに時間を刻む場所があります。

永青文庫で細川家が使っていたという部屋は今は休憩室に。
大型の展示は少ないのですが、その分、ゆっくり楽しめます。





離れ喫茶もよいのです。

更につづく。
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店主 関口台地を歩く その一

2019年10月26日 | 店主の一日
椿山荘の辺りはとても好きな街。
来ると時間のある中で散歩をします。
ホテルを出ると向かいには丹下健三大先生の「東京カテドラル聖マリア大聖堂」




椿山荘に来た帰りは大抵、お酒を飲んだ後なので、中に入ったことがあるのは数える程。
今日もご遠慮。

野間記念館に行こうとブラブラ歩くと!
なんと、ただいま休館中。
知りませんでした。
ここの色紙のコレクションや穏やかな感じの展示はとても好きだったのですが、残念。




また、いずれ建て替え(何で建て替えないとならんのかわからないけど)て、新たな施設が出来るそうなので期待。

関口台地ブラブラ散歩つづく→
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椿山荘

2019年10月26日 | 店主の一日
椿山荘はよいです。
なんたってこの辺りは「関口台地」と呼ばれます。港区とはちょっと違う住宅街。
山縣有朋公のお屋敷でありました。
今日は日がよいので、結婚式やら七五三のお祝いやら、披露宴の前撮りとお庭は大混雑。
ブラブラしていたら、披露宴前の記念写真に巻き込まれそうになったので、隅っこの方で庭を眺めておりました。
みんなが楽しそうと言うのはよいです。






そう言えば、四年前にやはり笹島先生の会があった時に、庭を見ていたオーストラリアからの旅行者に「その羽織を着せて欲しい」と言われた記憶。

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笹島先生 きもの行者50年を祝う会

2019年10月26日 | 店主の一日
今日は目白の椿山荘で笹島寿美先生の「きもの行者50年」祝う会にお声掛けいただきました。
僕は先生に着付けを習った事はないのですが、その時々に於いて、様々なご指導をいただきました。
今あるきはだやの様々なきものや帯も笹島先生が僕に教えてくださった「芯」を僕なりに理解をして作って来たものでもあります。
でも先生の「芯」に外れても、言外に諭される事はあっても、否定される事はなかったですねぇ。
そう、そんな先生の50年間に関われた僕の20年。ありがたいことです。

今日は席に着いたら、十日町のしかも同級生の朗子ちゃんがいてビックリ!朗子ちゃんは笹島先生のところに着付けを習いに行ったのだと。曰く「ここまで着物の着付けに前のめりになれたのも、笹島先生の着付け教室があったから」と。
なるほど、スバラシイ!

祝う会は先生が五年くらい前から始められた鼓のご披露もあったりで、和やかに。




僕は昼からお酒を飲んで、美味しい食事をいただいて全くごきげん。

ぁあ、まだこれからも先生にはご指導をいただきたいものです。

そうそう、着付けの本のモデルに呼んでくださったのも笹島先生でした。
僕の「白歴史」



あまり自分を載せないようにしているのですが、折角なので、笹島先生と朗子ちゃんと、僕。





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ラグビーもついに準決勝へ。

2019年10月26日 | 店主の一日
一通り、用件も済んだのですが、帰る新幹線を遅らせて丸ビルでラグビー準決勝のパブリックビューイング!
おお、イングランド勝ってる!
ガンバレ。

負けたチームのファンが決勝戦のチケットを大量キャンセルするであろうに期待!







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一休み

2019年10月26日 | 店主の一日
おお、ここは静かで落ち着く。
とてもよい。






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笹島先生の事

2019年10月26日 | 店主の一日
今日は着付けの笹島寿美先生の着物道五十周年の祝賀会。
親父の頃からも含め、大変お世話になりましたです。
一口に五十年と言っても、ほぼ僕と同じ年。
おめでとうございます。










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