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染織工房きはだや 「店主の独り言」

きはだや店主が今日の出来事を語る。喚く。話す。切る。
でも日記は苦手。
皆様の気軽なコメントをお待ちしています。

秋の長雨

2013年10月16日 | 店主の一日
秋の長雨ってそんなに悪くない気がします。
台風はすっかり離れたみたいですが、十日町では低気圧のせいか静かに雨が降ります。
静かで落ち着ちついた晩で、のんびり本を読んだりしています。

それでも、ふと台風がもたらした災害を思い出します。今も夜を徹して救助作業が続いているのかもしれません。
ただ、ここにいる僕は雨の音を聞きながら祈るばかりです。
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笹飴と坊ちゃん

2013年10月16日 | 店主の一日
この前、高田に行きました。現在は上越市となっていますが、古くは上杉氏の領地で江戸時代は高田藩として栄えた町です。
オーストリアのレルヒ少佐が初めてスキーを持ち込んだ日本のスキー発祥の地であり、郵便制度を作った前島密の出身地です。
陸軍の第十三師団が置かれた町で、「坂の上の雲」の秋山好古がいたこともある歴史のある町です。

ちょっと用事があって久しぶりに近くを通ったので買ってみたのは高橋孫左衛門商店の笹飴。
400年近く続く老舗です。お店に行ったら縁起が書いてあって、十辺舎一九も立ち寄った事があるそうです。

それまで十辺舎一九は東海道をぶらぶらしていたとばかり思っていたので、新潟に来ていたのを初めて知りました。

笹飴は飴を笹に包んだもので、随分、シンプルなお菓子です。
夏目漱石の「坊ちゃん」の中に使用人の清の好物としての出てくる事で知られます。
確か、文中では松山にいく坊ちゃんに清が土産に買って来て欲しいと願ったり、清が笹飴を笹ごと食べる様な記述であったりだったかと思います。
この笹飴、やたらと歯につきます。噛んだりするれば間違いなく歯の詰め物が取れてしまうほどで、包装にも噛まずに舌で溶かすように食べろと記載があります。口の中でもにゃもにゃ嘗めていると坊ちゃんを読み返したくなってきます。

笹飴の話しをすると奈々子姐さんが「飴の銭より笹の銭」とつぶやきます。
実質的な中身よりも外身や包装にお金がかかっていることの比のようです。
飴をしゃぶりながら成る程、成る程と思います。
あはは。
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