懈怠石

結晶系、屈折率:100、主要産地:東京近郊、つまりそういう日記

不意の雨の中

2004-11-18 21:51:37 | Weblog
修論への情熱もさることながら、お金が尽きて久しい今日この頃です。
飢え死にするほどでは無いんですが、グレースケール80%、昔は白かったはずのスニーカーを買い替えようと思いつつ半年ほどそのまま、くらいの貧困。
意識の問題でもありますが。

それはさておき、そういうわけで、どういうわけだか、献血に行ってきました。
一昔前のダメ演劇青年みたいですね。
俳優志望のふりして、実はヒモ志望です!みたいな。

しつこいんですが、献血に行ったんです。
しかもそれはどうでもよくて、タダでお茶をがぶがぶ飲んで、お菓子を食べて、200グラム減ったはずの質量をちょっと増やして、ついでに寺山修司を読んで、さて帰ろうと思ったら、土砂降りだあ。
ガード下の段ボールに住んでらっしゃる方からビニール傘を100円で購入。
青梅通りの交差点で、私は奇跡を観ました。

横断歩道の向こうに立っているのは、10歳くらいのお兄ちゃんと、みっつくらい下の妹。
そしておにいちゃんの腕の中にはずぶぬれの子犬!

「お母さんになんていうのー」
と、むくれて聞いてくる妹と、黄色い傘に長靴という装備にも関わらず、すでにずぶ濡れで、服が汚れるのも構わずに黙りこくって子犬を抱きしめているお兄ちゃん。

「そんなの知るもんか!でもこいつを置いてなんか行けないよ!」
というコメントは聞けませんでしたが、母親の怒りを予想しつつも子犬を拾ってしまったお兄ちゃんの膨れっ面は、なんだか遠い昔の記憶を呼び覚ましてくれそうです。
そんな記憶ありませんが。

いや、それだけの話しなんですが。
「こんな甘っちょろい作り話でお涙頂戴ってか!?なめんなよ!」と思っていた漫画でよく見る話しが現実として私の目の前に現れた、感動の記録です。
次は絶対「雨の中自分の傘を段ボールの子犬にさしてあげる不良(ヤンキーではなく、不良ね)」を見たいと思っていますので、そこんとこ4649!

ずんだとよっちゃん

2004-11-18 00:22:09 | Weblog
寒さがいや増す今日この頃、体の中まですっかり冷え込み、心のお風邪をひきかけていました。
心身ともに少し暖かくした方が良い、と、友人から二羽のうさぎさんを贈られました。
人生で見た中で一番目と二番目に目つきの悪いうさぎですが、その温もりと友人の心の温かさに思わずほろり。
むしろほろ酔い、が正解ですが。

二羽の名前はその時食べていたモノにちなんで、オスが「ずんだ」、メスが「よっちゃん」に。
つうか、なんてものをつまみにして飲んでいるんでしょうね。

ずんだとよっちゃんはとても仲が良いのですが、私のことを馬鹿にするのと口が悪いのが玉にキズです。
末端冷え性なので、常に足先と指先が氷点下なのですが、ずんだを履こうとすると「冷てえよばーか」と文句を言われてしまいます。
よっちゃんは「この部屋陽が当たらなくて寒いー」と、暖房を入れるようにせがみます。
無視して履いて胡座でもかいてしまえば黙るのですが、たまには言うことも聞こうかなと思い、「今日はご機嫌いかがですか?」と甘やかしたのがいけませんでした。

「寒いからひなたぼっこする!」
と言われてしまい、私はとうとうこたつを解禁。
二羽はとても気持ち良さそうに陽に当たっていました。