コースを色々考えていたが相方の一言でコースは考えてもいなかったサイクリングコースに決まった。
いざ家を出ようとするとマルも行きたがるので連れて行く。
これからどんな困難が待ち受けているかも知らずに....。
愛宕神社を参拝し神社裏手の階段を登る。
うーー地球の重力を肌で感じる。
一歩一歩が重いのだ。
マルはもうヘトヘト。
ついてきたことを後悔しているようだった。
ようやくサイクリングコースに到着。
平坦なコースを早足で進む。
マルは遅れだし首輪が抜けそうである。
どうにかサイクリングコースを一周し博物館の脇を通り帰ろうとしたときだった。
何やら崖になった雑木林から音がする。
げっ

熊の登場か

きっと岩手またぎ犬のマルは熊に挑むと思う。
そしてこの体型だもの一発でやられてしまう

するとドサッドサッドサッ...。
動きが機敏だ。

やばいぞ


あっそれも一匹では無い。

さっ3匹か。
後ろ姿が青っぽい。
カモシカじゃーん。
でも親戚のハスキー犬は腹を角でやられたことを思い出した。
近づかないように大声を出しながらソソクサと坂道を下るのだった。
大迫は自然が多いことに気がついた夕暮れだった。