私が離婚を決めた理由

離婚するまでの経緯のつもりでしたが、考えているうちに、AC、共依存などにぶつかっています。

居場所

2006-04-14 15:24:05 | 日々つれづれ
大阪から帰って、久しぶりにゆっくりとした時間が合ったので、録画しておいた「東京タワー」を見た。
もし別居する前に、見ていたなら、甘い恋に憧れた気持ちで終わっていたかもしれない。

幸いかどうか判らないけれど、私は結婚前に不倫を経験していて、もう二度とあんな恋はしたくないと思っていたし、恋する気持ちやときめきに憧れるだけで、足を踏み入れるようなことも、恋に落ちてしまうような隙を、相手にも見せなかっただろう。

でも、見ていて切なかった。
女性の寂しさが痛かった。
結局、私もあんな風に、恋をしてきたんだろうなと思った。
自分の居場所を見つけようと必死だったんだろうなと思う。
男と女の寂しさが、ふっと重なる時、お互いの心の隙間がぴたっと重なる。

求め合うような、激しい恋。
もう憧れない。
居場所は、見つけるものではない。
少しずつ、作り上げていくものだと思う。

寂しさの中では、それを埋める場所を探したに過ぎない。
本当の居場所は、そうじゃないと思う。
もっともっと、優しくて穏やかで、安心の出来るところ。

ずっと私は、そんな場所を持たないままでいた。
その場限りのごまかしの、一時しのぎの場所ばかり求めていた。
濡れた羽を、ただ休めるだけの、疲れた心を、少しでも楽にしたいと、休息できる場所を求めてばかりいた。

そんなの、ずっといられる場所でもなんでもない。
本当に、安らげる場所は、ゆっくりと時間を掛けて、少しずつ少しずつ、自らの力で、自らの手で作り上げていくものだったのだと思う。

だから、あの映画の終わりは、結末ではなくて、スタートだと思った。
二人の居場所が、確保されたわけではなくて、これから作っていくのだと思った。

私に、居場所を作ることが出来るのかなって考えたら不安になった。
このまま居場所を作ることの出来ないまま終わっていくのは嫌だなと思った。
どこかに自分の居場所を、ゆっくりと築きあげることが出来たらいいなと思う。


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