goo blog サービス終了のお知らせ 

真・女神転生imagine-JZ13(バックアップ)

Broachで投稿していた記事のバックアップです。

英語授業が小学一年からって?

2012-11-15 19:53:43 | 日常
大阪市長がこんなことゆーとるらしいとテレビで取り上げてました。

大阪市、小学1年生から英語教育始める方針 目標も明記
(FNNニュース)

このニュース自体は数日前のものですが、今日見ていたテレビで扱っていたのは、上の記事にも書かれている「フォニックス」という学習方法について。
うん。それ、小学一年生にはムリw

この学習方法、アルファベットをエー、ビー、シーではなく、発音記号で「音」として教えるというもの。
aはア、bはブッ、cはクッ、ってなカンジですね。(平仮名では書けんけども)
確かに、この方法で学ぶと、意味を知らなくても「読める」ようにはなります。
abcの発音をネイティブスピーカーから学んでいれば(基礎が正しく学べていれば)、例えば意味が判らない単語を音読して「これってどういう意味?」と訊くこともできるようになります。
ですが。

この方法、私個人としては、ある程度英語に慣れ親しんでから行う方が、効果があると思うんですよね。

私自身はこの方法で学びました。たぶん。
というのも、中学一年で洋楽が好きになり、ある程度自分で勉強して、いわゆるロック語(若者語?)は聞き取りできる状態になってからですが、同じ頃に「セサミストリート」にハマったんですよ。
ああもちろん、クッキーモンスターとかエルモとかの「セサミストリート」ね。
当時、NHKで原語放送してましたから。
字幕がなくても、台詞はほぼすべて聞き取りが出来る状態です。(子供用の番組だからな)

番組内ではアニメーションなどで、アルファベットのが「俺はンッだ!」、が「私はアッよ!」、次のシーンで2人が抱き合って「ンアァッ!」、次のシーンでNaと合体した状態になり「ナァッ!」、次に単語が出てきてNational「ナァッショナル!」、みたいな感じで、Naが含まれる単語がいくつか紹介されます。
私は勉強だと思って見てませんでしたが、これで発音のルールと、つづりの法則性が理解できたのは間違いないです。

これで発音のルールを把握していると、推測して調べることが出来るようになるので、
「さっきの単語、うまく聞き取れなかったけど、なんとかアイルに聞こえたからタイルかパイルかな。
タイルだったらtile、パイルだったらpileだよね。調べてみよう。」
みたいにして調べて、文章にはめ込んで意味が把握できるようになり、語彙も増えます。

でもこれ、あくまで「聞き取りができるうえで、更に次のステップに進む為」の学習方法ですよね。
少なくとも、入口の段階で「将来的に聞き取りが出来るようになる為」の学習法ではないと思います。
この方法をいきなり入口として持ってくるのは無理があるかな、と。

セサミストリートって恐らく、幼稚園から小学校低学年くらいの低年齢層を対象にした番組だと思うんですが、英語圏の子供って、さすがに園児くらいなら聞き取りは出来ますからw
同じくらいの年齢の子供だから日本でも同じ方法で勉強させるべき、というわけにはいかないでしょう。

どうしてもこれを取り入れるなら、最低限聞き取りが出来るようになるような環境にしないといけません。
例えば、学校では英語オンリー日本語禁止、くらいな。
ぶっちゃけ、そこまで追い込んで英語なんか教えなくても、使わない人は一生使いません。
必要な人は自分でなんとか身につけますし。
そんなことより、小学校一年生って、他に勉強しなきゃいけないこと沢山あるじゃないですか。
社会、算数、理科はもちろんですが、世界で一番複雑怪奇な日本語という言語を学ぶのが一番難しいんじゃないかと思います。

つまり、英語なんかより、国語にもっと力を入れてほしいなぁ。

日本人は日本語をおろそかにしがちだけど、このままだと漢字を書けない人が続出しそうですよ。
韓国の人も最近では漢字を使わないらしいですが、ハングル語はハングル文字だけで意味が判るので必要ないみたいですし、事情が違います。
日本語は同音異義の単語が沢山あるので、漢字が書けないと日本語が崩壊しますw

言語だけじゃなくてさ。
例えば、日本の伝統文化とか、もっと教えてあげてほしいなぁ。
外国に行った時に「日本ってどんな国?」と聞かれて答えられないのってけっこう辛いよw
「サムライやゲイシャって何する人?」って聞かれて答えられるか?ってハナシ。
(ぶっちゃけ、漠然と「サムライって何」と聞かれたら答えられない自分ガイル。階級制度のハナシ?)

例えばさ…外国の文化と日本の文化を対比して教えてみる、とかさ…。
「日本から見た日本」「外から見た日本」の違いを知るだけでも楽しいんですけども…。

んー、結局は。
小さい頃から詰め込むんじゃなくて、ちゃんとした「知識」を教えてあげてほしかったり。
物の考え方の方向性とか、多方面から見て考えるやり方とか、物事に知識を紐づけて考える方法とかね。
基礎的な知識があれば、学校で教えてる程度の勉強なんてどうにかなるんですし。
まあ、上記の英語の教育をするにしても、子供が興味を持って楽しく学べるような環境を整えるほうが先じゃないでしょうかね。
と、トシはバレるが月~金ガッツリ6時限+土3時限拘束で詰め込まれた世代は思うのでした。