最近ようやくインターネットのありがたさがわかってきました。
この電線を伝わって、人の想いが行きかっているように感じます…。
昨日は緑のコトノハ、次の撮影のための打ち合わせ。
その後、電話で取材のお願い、
ロケスケ(スケジュール)の検討。
このところ野菜中心の食事だったので、
昼は久しぶりにとんかつ屋さんに入りました。
しかし…
お米が不味い…
その上、
テレビが大音量で流れていて最悪の気分…。
食事中はテレビなんぞ見たくない!
夜は参宮橋にある“eちゃん”のBarへ。
この“eちゃん”が私の邦楽のお師匠さまです。
Barのマスターでありながら、知る人ぞ知る音楽プロデューサー。
昨日もたくさんの素敵な音楽を聴かせてもらい、
『Perfumeに見る浪花節と献身的な愛情について』から
『スターウォーズのメイキングに見るルーカスの信念について』など…
いろいろな話に花を咲かせました。
そんな中で、eちゃんが「最近、歌の歌詞の意味を分からない人が増えている」
という話を始めました。
例えばMr.Childrenの『ヒーロー』という曲。
この曲の中で歌われている“君”とは誰か?
勿論、“自分の子ども”のことです。
そんな事から、人はどうやったら想像力を養うことが出来るのか?
という話になりました。
二人で一致した方法が、
『家で食事を作ること』
料理は“もの創り”の基本だと思います。
自分でしっかりだしを取った味噌汁。
鰹節を使うか、煮干を使うか、
具には豆腐?わかめ?大根?じゃがいも?
味噌の種類は?薄味?濃い味?火加減は?
家の味噌汁は、全て自分の考えと感性で創れます。
私はとんかつ屋さんで最悪の思いをしましたが、
家では決してそんなことにはなりません。
テレビで殺人事件のニュースを否応なく聞かされたり、
隣の席から会社の上司の愚痴が聞こえてくることもありません。
家での食事は、完全に自分で創造するもの…。
そんな話になりました。
テレビ番組を作るという仕事は、
最新のシステムキッチンと調理器具、
そして最高の食材が用意されたレストランのシェフのようなものです。
客席には子供からご老人まで、
何百万人という人々が待っています。
レストランのオーナーは、
「もっと刺激的なスパイスを使って!」
「色鮮やかな盛り付けを!」
など様々な注文を日々言ってきます。
みんなが何を食べたがっているのか、
次第に分からなくなってきます。
クリエーター(創造者)であるために、
家で作る味噌汁を大切にしたい。
そして、一人でも多くの人に、
そんな味噌汁を味わってもらいたい。
さて、今から『怨み屋本舗』新シリーズの打ち合わせに出かけます。
いざ!
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