ちょっと最近忙しすぎるので、飛び飛びの更新です。
本当は、しないといけないことが山積みなんですが、明日は学校休み(ま、クラブ活動ってのがありますが)。今日ぐらい仕事を忘れて過ごさないと、気持ちを切り替えるチャンスがないので、こんな風にブログ更新してます(←大丈夫なのか?)。
さて、前回、「点を取らせる小テスト」について述べましたので、今回は「点を取らせない小テスト」ですね。オイラがやっている方式です。
誰でも想像つくと思いますが、このやり方は
本当に食い付きが悪い!
ま、当たり前ですね。範囲が広くて、難しいんですから。基本的に生徒は勉強なんて嫌いですから、まあ、こんなやり方で小テストなんかしても、まずほとんどの生徒がソッポ向きます。
いや、「ソッポ向く」なんていう言い方では生ぬるい。もうね、なんというか、
誰が勉強なんかしたるかい、ボケ!!
ぐらいの雰囲気です。この雰囲気は、多分実際に現場を見てもらわないと分かってもらえんでしょうが、とにかく
ものすごい雰囲気
です。
当然、小テストの答案そのものも、
かなり荒れています。
わざとグシャグシャの字で書いてある答案、名前以外何も書いていない白紙答案、これ見よがしに冗談半分の解答ばかりが書いてある答案、落書きだけの答案、なぜかシワクチャの答案……。
まぁ、小テストといえども、作成には結構手間もヒマもかかってますので、普通の神経で見たら、
メチャクチャむかつく
答案が大多数を占めます。当然、平均点は毎回10%チョイぐらい。20%いけば上出来です。そうなると、たいていの人はここで、
「こいつらにこんな難しいことを要求したのが無茶だった……」
「2割ぐらいしか出来ない小テストなんて続けてもムダだ……」
と反省して、「点を取らせる小テスト」に移行します。
しかし!
実は、ココが我慢のしどころなのであります。
オイラに言わせれば、生徒が小テストに対して、ケンカを売るような態度を取るのは、こっちの出方を探っているだけなんです。
教師が自分たちの言いなりになるヤツなのかどうかを探っているわけなんです。
オイラの場合、どんなにフザケた答案であろうと、
フツーの対応
しかしません。徹底的に「フツーの答案」として処理します。たとえば、上述の「冗談半分の解答ばかりの答案」に対しても、
絶対にツッコミを入れたりしません。
「なんでやねん!」とか書き込みをしたら、相手の思うツボだからです。同様に、「白紙の答案」に対しては、フツーに×をつけるだけ。決して「こんなことしてて空しくないの?」とか書き込んだりしません。
そして、点数だけをほかの答案と同じように大きく書きます。さらに、小テストを返すときには、上位10人とか20人とかの点数を黒板に書きます。生徒が文句を言おうが、聞こえよがしにオイラを批判しようが、とにかく
一切無視。
淡々と小テスト→採点→順位発表を繰り返します。
そうするとどうなるか。早いクラスで数週間、遅いクラスでも半年もすれば、雰囲気が変わってきます。大半の生徒がそこそこ真面目に小テストに取り組むようになるのです。
要するに、「この教師相手にゴネてもムダ」と悟らせることが肝心なのです。で、いったん悟った生徒は、さすがに若人、非常に素直に勉強するんです。上述の「安易に生徒の批判に耳を傾ける教師」のマズさがお分かりでしょうか?
実は、オイラ、小テストをたくさんやってますが、小テストの成績は、一切授業の成績には繰り入れていません。生徒にもそれはハッキリと言ってあります(『小テストの成績を平常点に入れるぞ!』と生徒に宣言しておいて、実は一切成績に繰り入れていない教師は多分結構多い)。
そのかわり、定期テストの範囲には入れています。小テストは毎時間やっているので、定期テストの際、かなり広い範囲が試験範囲になります。
実は、「試験範囲が広い」ということも、生徒を勉強に向かわせる一つの作戦なのです。
学力的にソコソコ以上の高校で高校生活を送った人にはわからないと思いますが、学力中位以下の高校で、驚異的に学力低下が進行するのには、「定期テストの試験範囲の異様な狭さ」が大きく関与しています。
このあたり、書き始めると長くなるので、次の機会にしっかり書くことにします。
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目の前の状況によって、自らの方針や信念を曲げないことが、うまくいくことが多いことは分かっているけど、つい妥協してしまうことがあるんですよね。
その結果、信頼を失ったこともよくやらかしました…。
オイラもずっとそうでした。でも、「長いスパンで物事を考える」とか、「戦略的思考」ってことの本当の意味が最近わかりかけてきたような気がします。
我慢するのは勇気がいるんですけどね。
オイラみたいな職業の場合、相手はガキ。
ガキを信頼しないといけませんのでね……。