センター試験国語(現代文)を極めたい!

センター試験国語の法則を解き明かすのが目標です(『ヘタレ競輪王のトホホ日記』のエントリも恥の記録として残しておきます)。

【解説】2011年 本試験 問題1『身ぶりの消失』(鷲田清一) 問5

2012-01-06 23:51:54 | センター試験 国語

 形式段落⑮より、

・「住宅」=「『暮らし』の空間」
||
・「複数の異なる行為」が「同時並行でおこなわれる」空間
 〔=暮らしのいろいろな象面がたがいに被さりあっている」空間〕
||
・「濃く」なっている空間

と整理できる。

 一方、形式段落⑯より、

・「目的によって仕切られ」た住宅

・複数の異なる行為が同時並行でおこなわれない空間
||
・「密度」の下がった空間

と整理できる。

 以上より、解は

 なお、選択肢①の中の「他者との関係を作り出」す、というのは、「おしゃべりに興ずる」「子どもたちと打ち合わせをする」など抽象化(一般化)したものである。

 選択肢②~⑤は、いづれも〈行為の重なり合い〉について触れていないので不適である。

 ちなみに、

②では、都市空間を切り分ける、という意味の「ゾーニング」を転用している。
③では、形式段落⑬附近の「使用規則」を転用している。
④では、形式段落⑫の「空間の特性」を転用している。
⑤では、形式段落⑭で筆者が挙げた〈空間の編み直し〉を少し表現を変えて転用している。


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