センター試験国語(現代文)を極めたい!

センター試験国語の法則を解き明かすのが目標です(『ヘタレ競輪王のトホホ日記』のエントリも恥の記録として残しておきます)。

こんな風に指導した。

2006-06-19 20:58:28 | 「国語」ネタ
 久々の「国語ネタ」。

 抽象語句とか概念語とか、人によって呼び方はさまざまですけど、よーするに「コムズカシイ言葉」の指導の話です。めんどくさいので以下、「難解語」と呼ぶことにしますね。

 オレッチは、この難解語を理解していく過程を、次のように考えています。

《第1段階》

 具体例で説明してもらって納得する。

《第2段階》

 自分で具体例を考えて、理解を強化する。

……とまあ、大雑把に言うとこの2段階。

 で、この度、教科書の文章の中に、

「共同体の桎梏」

てな言葉が出て参りやした。

 コレをどうやって指導するか。

 オレッチはこうしました。

 いつも言ってるように、オレッチの授業はテスト中心なので、まずはテスト問題を作りました。


 「共同体の桎梏」とあるが、これは次の例でいうとどのようなことになるか。30字程度で説明せよ。ただし、解答に際しては後の語群に挙げる語句等を漏れなく、順序どおりに用いて一文で書くこと。



 「ヤングマフィア・緋桜団」という団体では、構成員は皆髪型をリーゼントにしている。これは、明確なルールがあってそうしているわけではなく、この団体内での昔からの暗黙の了解である。

語群 構成員が  リーゼント□□  髪型にする○○  抵抗を感じること。

注  「□□」の部分には、漢字2字の熟語を自分で考えて入れること。
    「○○」の部分には、「もの」か「こと」かを自分で考えて入れること。


 ……とまあ、こんなカンジ。

 実際やってみたら、生徒らはいろんなことを書いてます。もちろん、完璧に書けている子もいます。

 特に、生徒らには「□□」の部分に入る熟語が難しかったみたいです。

 それはともかく、後は、返却後、口頭で説明します。

 「周りがみんなリーゼントにしてるから、丸坊主とかパンチパーマにはなんとなくしづらい雰囲気があるワケや。ちなみに『桎梏』いうのは『手枷足枷』のコトな。『共同体』、簡単に言うたら『自分がいてる集団』の雰囲気が『手枷足枷』になって、法律で禁じられてるワケでもないのに『リーゼント以外の髪型』にしにくくなる、ま、そういうコトや。ほんなら教科書の文章に出てくる『共同体の桎梏』いうのは何のことやろな? こっから先は自分で考えてみてーな。」

てな具合に。

 はっきり言って、オレッチの「説明」の部分なんて平凡極まりないもんやと思います。

 けど、いっぺん自分で例文を考えている(合ってるか間違っているかはともかく)ので、ただ説明だけするのに比べたら、アタマに入りやすいんではないかなー、なんて思ってます。これで上に書いた《第1段階》はクリアできるんではないでしょーか。

 このやり方、社会とか理科なんかでも応用できると思うんですけど……。

 どなたかやってみてくれまへんか???