「クビ」問題

　どうも。担任クビになった競輪王さんです。

　この間、ブログで、「学級文庫用の本の始末が問題だ」云々と申しましたが、もうひとつ問題がありました。

　来年度の一年生の国語の授業の問題です。

　次の１年生用の教科書や教材の選定は、たぶんどこの学校でも３年生担当の教師が行います。

　学年持ち上がり制である以上、まあ当たり前ですわね。

　んで、今年度、３年生の国語科のメインはオイラだったので、当然次の１年生用の教科書や教材の選定もオイラが行っています。

　教材選定をテキトーにやる人も結構多いんですけど、オイラは一応マジで考えに考え抜いて選定しました。

　今年の３年生は、現代文の用語集みたいなヤツを、３年生になってから持たせました。オイラ自身はもっと早くから持たせたかったんですけど、２年から今年の３年生の学年に絡んだオイラにとっては、ソレしかできなかっただけなんですよね。

　んで、今年一年（っつっても正味半年）やってみて痛感したことは、

３年になってからでは手遅れ

ということ。

　今の学校の生徒たちは、普段ほとんど活字なんて読みませんから、

「そもそも聞いたこともないコトバ」が多すぎる

わけなんですよ。

　もちろん、ガチの高校生レベルのヴォキャブラリーが、たかが用語集持たせたぐらいで身につくとはオイラも思っておりません。

　ただ、身につかないまでも、せめて高校レベルのコトバを、「意味はわからんけど、聞いたことはある」ぐらいのレベルにはしておきたい。

　新たにヴォキャブラリーを獲得するにあたって、「意味はわからんけど、聞いたことはある」レベルというのは、最低限の出発点だと思うわけなんですね。

　だから、次の１年生には、今の３年生に持たせたのと同じ用語集を初めから持たせておこうと思い、新入生の購入教材リストに載せておいてもらったんです。

　同じ用語集なら今年オイラが作った小テストがそのまま使えますからね。

　でもまあ、今回オイラは担任クビになってしまいました。しかも、今のところ内定している来年度のオイラのポストから考えて、１年生の授業にメインで行くことは考えにくい……。

　おそらくオイラがこしらえた小テストもそのままお蔵入りになることでしょう。

　自分で言うのは口幅ったいんですけど、あんなシチメンドクサイこと誰もしたいとは思わんでしょうから……。

　担任クビになったこと自体は、実はそんなにショックでも何でもないんですけど、

１年生を三年計画で鍛え上げる

ことを、密かに楽しみにしていたオイラにとっては、

当分三年計画の授業はできそうもない

というのが何といってもツラいっすね……。