無駄記

徒然なるままにモニタに向かひて心に移りゆくよしなし事をそこはかとなく書きつくれば死ねばいいのに。

11月分

2017年12月02日 23時50分14秒 | 感想
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11月の読書メーター
読んだ本の数:16
読んだページ数:5323
ナイス数:122

新妻 (新潮文庫―剣客商売)新妻 (新潮文庫―剣客商売)感想
田沼時代ってこの辺は絶頂期で、大体10年ちょっとくらいは続くのが史実で、その後はもう白川の清きに魚も住みかねてってなるワケで、その時には当然まだ全員生きてるワケだから池波先生が今でも存命なら、秋山ファミリーもこの時にみたいに果たして暢気に生きてられたのか・・・。このことである。とかね思ったりw
読了日:11月04日 著者:池波 正太郎
剣客商売〈7〉隠れ蓑 (新潮文庫)剣客商売〈7〉隠れ蓑 (新潮文庫)感想
懲らしめるって筋はいいんだけど、スーパー爺人ゴッドSSだから、安易にばっさりやるよりも棍棒ぽかりくらいが子気味がいいんだよな。鼻先斬りとばすとか大先生飛ばし過ぎだよw とか。
読了日:11月04日 著者:池波 正太郎
鬼平犯科帳 (3) (文春文庫) (文春文庫 い 4-3)鬼平犯科帳 (3) (文春文庫) (文春文庫 い 4-3)感想
手元にあった新装の新刊は過去に売り飛ばしてしまったので古本のこっちを購入したんだけど、字がやっぱり小さいね。昔の岩波とか読むと読み難っくーとか思ったけど、そんな感じ。まぁ内容に差はないからいいけど。段々加齢と共に忠吾の「可愛ゆげ」なるものが分かるようになるのかしら、なんてねw
読了日:11月05日 著者:池波 正太郎
鬼平犯科帳 (9) (文春文庫)鬼平犯科帳 (9) (文春文庫)感想
全部読んでも何度読んでもこれの狐の話は本当に異色よね。五郎蔵が平蔵に「どうだ、おまさはいい女だろう」とか言うから、「え、長谷川様まさか既におまさに…」とか一瞬思っちゃったんじゃないの?wとかねとかねw
読了日:11月06日 著者:池波 正太郎
新装版 鬼平犯科帳 (21) (文春文庫)新装版 鬼平犯科帳 (21) (文春文庫)感想
オレの持ってるのは同じ橋田さんのカバーだけど、これの前のバージョンだわ。多分新装版買った時はこっちのでその後古本でこっち買っちゃったんだなー。へー。同じイラストラーターが別のカバー絵描くとかあるのね。この巻はクズ忠とうさ忠ではクズ度の方が多い印象w 
読了日:11月08日 著者:池波 正太郎
剣客商売 (新潮文庫―剣客商売)剣客商売 (新潮文庫―剣客商売)感想
割とこの巻でまだまだワールド設定がまとまってない感を感じるのは、小兵衛の一人称が「おれ」で、爺さんというよりもまだおっさんて印象が強いからなのかな。徐々に年食ってくから一人称の変化があったというよりも世界観のしっくり味を出すための変更だったんじゃないかとっていうか。コレ読むとネギの味噌汁で麦飯もりもり食いたくなるね。こう突っ込む過ぎて喉に支える感じで。唾液同然までは咀嚼しないw
読了日:11月10日 著者:池波 正太郎
剣客商売〈8〉狂乱 (新潮文庫)剣客商売〈8〉狂乱 (新潮文庫)感想
これ鬼平でもあったけどやっぱ狐憑きのが異色よね。梅安もシリーズの話がもっと続けば、狐ネタもあったのかなーとか思ったりw タイトルの狂乱とか、昨今のSNSとかそんなノリも見なくもないので、これってこの石山甚市が特殊なんじゃなくて、「人間とはそういう生き物である。」ってゆーいつもの池波節が感じられるかな。業と言ってしまえばアレなんだけども。
読了日:11月11日 著者:池波 正太郎
待ち伏せ (新潮文庫―剣客商売)待ち伏せ (新潮文庫―剣客商売)感想
いつものチンピラ侍なんかはもう天誅かましちゃうのに、こう善と悪と二つの顔のうち善への思い込みが強いと案外スルーしちゃうのねという意地悪な見方も出来なくもない。恩人の黒い顔がひたすらアレなタイトル作からこの巻は結構ダウン系が多い印象。小兵衛の融通無碍な感じもちょっとダウン君気味で、大治郎の清冽な剣客としてのスタンスも世間の汚濁のなかではやや浮き気味とすら見える中、ひたすらおはるのほんわかさが癒しと言えるあたりが、おっさんのラノベヒロインて感じなのかなw 
読了日:11月15日 著者:池波 正太郎
新装版 鬼平犯科帳 (2) (文春文庫)新装版 鬼平犯科帳 (2) (文春文庫)感想
安定のクズ忠w この頃は憎めないキャラていうよりも、あんまし使えないけど面白枠としてって感じだったのかなぁ。段々巻が進むとより深く「人間としての温かみやいいところ」が描写されて、こいつなかなかに憎めない奴、って感じになるんじゃないかっつーか。コレセックスだからアレだけどオナニーだったらオナ忠だよなw
読了日:11月15日 著者:池波 正太郎
決定版 鬼平犯科帳 (6) (文春文庫)決定版 鬼平犯科帳 (6) (文春文庫)感想
何か変わってるかと思ったら、旧版、新装版よりさらに活字が大きくなってるのは、メインの購買・読者層への配慮かw さらに分冊されてるものの大活字版とかあるのが如実にソレを証明してるのか。あ、でも解説がなかったからソコは解説と称して要らんこと言うひともいるから、この版では敢えて作品のみって体にしたのかしらとか邪推w 中身は特に変わってないとは思う。同時に三つの版を読むとちょっと混乱した。
読了日:11月18日 著者:池波 正太郎
春の嵐 (新潮文庫―剣客商売)春の嵐 (新潮文庫―剣客商売)感想
同じかと思ってたけど剣客商売も新装版だったのね。常盤 ザ・余計な先走りの多いネタバレ・新平先生の解説もそのままだったのか。決定版出たら省かれるのかしらw いや、同じファンとしての視線では語り合えても初めて読む人へのネタバレはアカンというか、先に解説読む人だっているんだしさって。この作品では時代ものでは定説のワイロマン田沼&幻の大黒御所治済の悪人コンビじゃないってのが新鮮よね。発表当時だと余計そうだったのかも。賢丸の才気煥発だけどキレ方が殿様ってのは定番か。
読了日:11月21日 著者:池波 正太郎
金の諍い―日雇い浪人生活録〈2〉 (時代小説文庫)金の諍い―日雇い浪人生活録〈2〉 (時代小説文庫)感想
んーシリーズタイトルとしては左馬介が主人公の体だけど、実際は分銅屋のが主人公なんじゃないかなぁ。シナリオ上はそうだけど、例の上田さんの説明好きの大半をこっちが担ってて。このシリーズ経済・お金の説明がメインで幕府の役職や人物説明は今巻では少なめだったからか、あまりくどさは感じなかったけど、今後話を進めるとソコの今更感とくどさが出てこないか心配w 方向は妾屋シリーズと一緒。ただどう考えても意次が老中になるまでこの話続けるとも思えないんで、どこにオチつけるかつったら主人公の恋バナなら結局他とも展開一緒よねぇ。
読了日:11月23日 著者:上田 秀人
影忍・徳川御三家斬り (光文社時代小説文庫)影忍・徳川御三家斬り (光文社時代小説文庫)感想
シリーズもので前作があったのかー。風野さんのスーパー忍者ものw まぁこうスーパー忍者が出てる時点でリアリティなんて言葉はハナクソみたいなものなんで、ソコはまぁいいとして、最後の黄金の使い道が倒幕に繋がったってのは盛り過ぎかなぁとは思ったw 御三家っていうと三つ全部入りそうだけど、水戸は今回出てこないからって、紀州・尾張斬りというと語呂も悪いしハッタリもないから、御三家という括りでの話という体にしたのねw
読了日:11月25日 著者:風野 真知雄
追跡者―幽剣抄 (角川文庫)追跡者―幽剣抄 (角川文庫)感想
面白かった。秀行先生の時代物好きなんだけど、ソコはファン故って部分は無きにしも非ずなのかなぁ。時代物ではあるんだけど、設定その他時代ものである必要性は実はあんましないんだよね。シナリオのラインはこれ別に異世界(魔界都市とかw貴族に支配された未来でもw)でも十分可能なワケで。多少は身分や武士という意気地が出てくるけど、コレも特有のものってほどではなく代替可能というか。良くも悪くもソコがあるから取っ付きはいいけど、ジャンルや数字として続かない理由なんじゃないかしら。
読了日:11月26日 著者:菊地 秀行
新装版 乳房 (文春文庫)新装版 乳房 (文春文庫)感想
剣客商売でいうないしょないしょの位置に近いのかな。あっちはヒロインと小兵衛の繋がりはあったけど、こっちは平蔵のみが主に伝聞で見聞きしてる感じ。ラストでちょっと二人のラインが倉ヶ野の旦那を介してちょっと交わったくらいで、ほぼ描写は並行してるから、別に鬼平出さなくてもいいっちゃいいんだろうけどもって感じw ファンサービスみたいなもというよりも、鬼平の長編とするには平蔵の位置がメインじゃないからやっぱり外伝としたってとこか。外伝なんて書いてないけど、どっかに書いてあると分かりやすいんじゃないかなw
読了日:11月28日 著者:池波 正太郎
新装版 鬼平犯科帳 (7) (文春文庫)新装版 鬼平犯科帳 (7) (文春文庫)感想
平蔵と久栄の会話がいいねw そのようなおたわむれをw ただ尺の長さ的には仕方ない部分もあるし、ソコまでやらなくてもいいことではあるけど、平蔵を超えるという剣客との勝負ってのもまた見たかったというのはあるかな。左馬ここは手を出すなよ。平蔵さん… という感じで。
読了日:11月30日 著者:池波 正太郎

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12月1日(金)のつぶやき

2017年12月02日 05時47分13秒 | 感想