無駄記

徒然なるままにモニタに向かひて心に移りゆくよしなし事をそこはかとなく書きつくれば死ねばいいのに。

2月分

2017年03月03日 14時07分02秒 | 感想
2017年2月の読書メーター
読んだ本の数:9冊
読んだページ数:2968ページ
ナイス数:56ナイス

嶽神伝 鬼哭 下 (講談社文庫)嶽神伝 鬼哭 下 (講談社文庫)感想
んー面白かったんだけど、ちょっと予想と違ったかなぁ。割と全体に淡々としてるっつーか、次作品との繋ぎなのかなぁって印象。派手さはなく、大きなバトルクライマックスもなく、結局二ツも出番なし。つか、時代の流れを割りと俯瞰でサクサク進ませてるんで、方々の戦国大名の家臣に義理堅くお使いしてるうちに無坂がもう還暦ですよ!月草と真木備もこのまま老衰で死んじゃいそう!w 予想外だったのは野髪の腐れビッチ外れの描写の多さ。次巻はひょっとして、太郎と二ツがメインになったりするのかしら。
読了日:2月2日 著者:長谷川卓
八丁堀夫婦ごよみ (ハルキ文庫 は 7-5 時代小説文庫)八丁堀夫婦ごよみ (ハルキ文庫 は 7-5 時代小説文庫)感想
んーキャラが弱いのかなぁ。どうも今一ピンと来ない感じ。設定が生きてきてないというか。もうちょっとハッチャケた方がキャッチーで読めるんじゃないかなぁ。まぁ合う合わないもあるんだろうけど、次巻読んでピンと来なかったらまぁアレか。
読了日:2月4日 著者:早見俊
慟哭 鬼役(十七) (光文社時代小説文庫)慟哭 鬼役(十七) (光文社時代小説文庫)感想
設定の隙間縫って急に主人公の出自の謎とか、えーそんな伏線なかったやんwていうか。セガレの件も片付いて、居候1が片付いて、居候2がセガレにクラスチェンジしたんでソッチの話になるかと思ったんだけど、やっぱキャッチが弱いんだろうね。秋山親子の話が結局後半ほとんど小兵衛の話ばっかになっちゃったみたいに、難しいのかしらね。逆に串部の秘められた過去の話とかに振ってもいいんじゃねぇの?と思わなくもなく。
読了日:2月5日 著者:坂岡真
赤い指 (講談社文庫)赤い指 (講談社文庫)感想
んー作品としては面白かったけど正直気分悪い話だよねw 加害者のクソガキは開拓時代のアメリカみたいにハンギングナーウ!とか高らかかに吼えたいくらいだし、その母親の自己中(子供のことですら自分の都合)なのもそうだし、語り手の旦那というか夫のこの腐って箍が緩んだファック野郎なのとかね。被害者の描写が少ないのは、コレに拍車かけたら読みたくなくなるの目に見えてるからってのは演出だろうけど、これとある意味対比してる加賀父子の関係も読後に清涼さを添えるってほどではないんだよね。まぁでも、このどん詰まり感はリアル。
読了日:2月6日 著者:東野圭吾
政次、奔る―鎌倉河岸捕物控 (ハルキ文庫―時代小説文庫)政次、奔る―鎌倉河岸捕物控 (ハルキ文庫―時代小説文庫)感想
んー相変わらずあんまし政次に感情移入出来ないなぁw 一作目はシリーズ群像劇かと思ってたんだけど、ゆくゆくは金座裏と松坂屋と作者の裏会議で主人公抜擢が決定してる政次をどうやって、一丁前にしていくかって成長譚みたいなんだけど、主人公に推すにはまだその辺の魅力があんまし見えてないんだよね。この2作目までが序章って感じなのかなぁ。人気作家じゃないと許されないスロースタートだねw あと、居眠り昼行灯での田沼意知刃傷事件を別角度から今度は刺殺犯の佐野を善人で描いてるってのがちょっと新鮮だったw
読了日:2月11日 著者:佐伯泰英
鬼役外伝 (光文社時代小説文庫)鬼役外伝 (光文社時代小説文庫)感想
外伝 としての要素は十分で、鬼役シリーズ好きならフツーに楽しめる内容だったと思う。各エピソードは可もなく不可もなくって感じではあったという感は否めないけどもw 正直伏線が微妙に生きない感じでだらだらな宗次郎ってもう要らないと思うんだけど作者的にはそうでもないのかしら。まだ活かせる目があるのかなぁ。居候2が暗殺業務の方でどうにかなるとかでもないとって思うんだけど。小便係のひとのはちょっと偶然にしても出来すぎというか正直別人でよかったと思う。串部のは本編で読みたかった。あと幸恵のもあるとよかったね。
読了日:2月24日 著者:坂岡真
同心 亀無剣之介―きつね火 (コスミック・時代文庫)同心 亀無剣之介―きつね火 (コスミック・時代文庫)感想
続きは出ない…のかなぁ。期待したい。奥付見ると2010年なんで、もう6年以上出てないってことだもんな。売れてる人は別出版社から出し直しとかもありえるから続きが出るならソッチの線なのかなぁ。まぁ色々テイストとか雰囲気とか他シリーズに流れてる部分もあったりはするけど、このシリーズにはこのシリーズの味があるんだし。とはいえ、あんまし主人公冴えない感じにしすぎちゃった感はあるんだろうな。外見だけじゃなくて、キャラ自体がヘトヘトなにってるのは書く方もシンドイんじゃないかしら。
読了日:2月25日 著者:風野真知雄
楽毅〈1〉 (新潮文庫)楽毅〈1〉 (新潮文庫)感想
まぁいつもの宮城谷節ではある。モチーフになってる人物が、武人であれ文人であれ、「理想の人物」としてあろうとする姿を淡々と描くのもいつもと一緒。とはいえ、戦国期の人物ってくらいしか知らないひとが、活きてるキャラクターとして描かれるとやはり面白い。この巻ではまだ中山が滅びる前の、故国でのその後の生きる道を決める初の国家間大戦での活躍がメイン。
読了日:2月27日 著者:宮城谷昌光
呪詛の文: 御広敷用人 大奥記録(十一)    *12月31日(土)発売 (光文社文庫 う 16-24)呪詛の文: 御広敷用人 大奥記録(十一) *12月31日(土)発売 (光文社文庫 う 16-24)感想
家重のはコレが原因てのがこのシリーズでの設定ってことか。まー上様の幕政改革の犠牲でセガレは回復せずに、結局竹姫も手放すというオチはともかく、聡四郎はそれなりになんとかなるのかしらね。子供生まれてハッピーエンドってのも前作での紅と結婚して収まるってのより纏まりがないかなぁって感じ。上様の改革は全然始まったばっかだしね。とはいえもう巻を重ねたりはしないだろうから、あと数巻で終わるんだろうし、取り敢えず今巻は色々反撃もあってちょっとスッキリしたかな。まだ小物の藤林が生きてるとかもう要らんでしょw
読了日:2月28日 著者:上田秀人

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3月2日(木)のつぶやき

2017年03月03日 03時58分34秒 | 感想