無駄記

徒然なるままにモニタに向かひて心に移りゆくよしなし事をそこはかとなく書きつくれば死ねばいいのに。

7月分

2013年08月01日 14時56分23秒 | 感想
2013年7月の読書メーター読んだ本の数:13冊読んだページ数:4638ページナイス数:52ナイス果断の太刀―織江緋之介見参 (徳間文庫)果断の太刀―織江緋之介見参 (徳間文庫)感想この緋之介さんのDTこじらせっぷりは全く成長が見られず、斬人にしても相手が雑魚ばっかなんで無双っぷり全開のはそこだけという体たらくw ヒロン選びも周囲のお膳立ての上での消去法とか、多分上田初期作品の主人公の成長物の試行錯誤の中でなんで、こんなもっさりしてるのかなーとか穿ってみたり。朴念仁と青二才系統が賢治郎、衛悟方向の原型なんだろうなーとか。そういう意味ではヒロインがツンデレ方向ってのはデフォルトなのかもな。しかも話はtobecontinuedと来ましたかーと。読了日:7月1日 著者:上田 秀人
真夏の方程式 (文春文庫)真夏の方程式 (文春文庫)感想容疑者Xから間2冊飛ばしてますが、方向は同じ、求める作品テーマは一歩先に行くも、ただし若干トーンダウンはしてるように思えた。殺人とはいついかなる状況でも許されることでなく、それは個人の身勝手な理由でしかない。では、犯した罪をどうやったら償えるのか、誰が裁くのか。容疑者Xでは一応献身(個人的な愛へか数学的な真理へなのか)という解を出さざるを得なかったこの方程式、今回はもう少し先へ進んでいたと思う。ただし、ドラマは若干メディア映像化寄りのお涙頂戴的陳腐さもあるし、ミステリとしては物理学者の意味はほぼなかった。読了日:7月4日 著者:東野 圭吾
蛍の行方―お鳥見女房 (新潮文庫)蛍の行方―お鳥見女房 (新潮文庫)感想前巻から続いてたエピソードは一応の終わり。多分この時点では大団円とあでは行かずともそれなりにいい感じに終わってるのかな。今後については中々厳しい部分もありそうな。シーンの緊迫感はともかくやはり殺陣的なものや捕物的な部分よりも、武家の妻女とはいえ下級武士なんでやはり市井もの、というか家族の話なんですよね。そこは弁えて読まないとなー。しかし珠世母ちゃんのストレス耐性半端ねぇなw 現代ではこれ確実に家庭崩壊だよなー。しかし水野忠邦は鳥居の所為でとんだクソ為政者ってイメージだよなw読了日:7月7日 著者:諸田 玲子
鷹姫さま お鳥見女房鷹姫さま お鳥見女房感想源太夫・伴之助編の決着とでもいうのか、それに伴う矢島家の変化と今後の流れの方向転換。サクッと次女君江が片付いたもののそれあってこその伴之助編の大団円という感じか。矢島家は片が付いたことが多いせいかちょっと寂しくはなったものの、倅二人の行方は未だこれからという感じ。そこで嫁候補登場で一難去ってまた一難的なw それはともかく、久之助はいいんだけど久太郎という響きはどうしても毛が三本の例の大食らいゴーストを彷彿しちゃうんだよなー。まー入婿の父ちゃん以外は久があそこん家の通字っぽいので仕方ないのかな。読了日:7月9日 著者:諸田 玲子
狐狸の恋 お鳥見女房狐狸の恋 お鳥見女房感想前巻から引き続きの方向で特に大きな波風はなく、矢島家の長男次男絡みのエピソードがメイン。嫁選定に関する何やらかんやらは、本人の成長や周囲のゴタゴタもようやく片付いてクリアしたものの、実際の結婚にはまだひと波乱あるのかなw 禍福は糾える縄の如し吉凶浮き沈みとかいいながらも、やはり作品の雰囲気としては大きな揺れ幅はないのかな。別にそれを期待して読んでるワケではないので、突然の悲劇が矢島家に襲いかかるとかでも困るけど、ややもすると母ちゃんのえくぼカリバーのワンパターンな気もしなくもなく。読了日:7月11日 著者:諸田 玲子
七十七の傷―爺いとひよこの捕物帳 (幻冬舎文庫)七十七の傷―爺いとひよこの捕物帳 (幻冬舎文庫)感想シリーズタイトルだけ見た時は、ひよ(こ)って名前の孫と元同心とか元岡っ引きの爺さんが主人公で、倅(父親)の死がシリーズの大きな謎としてあるいつも連作っての勝手に想像してたんだけど全然違えw ひよっこの下っ引きと爺さんは関係ないひとだった。まぁ全くというほどではなかったけども。今のところ姫は~ほど軽くなってはいないのが程よい感じ。それでも一応喬太の父親についての謎はシリーズ全体には関わって来そうな感じ。和五助にも謎があるのでそれがどう絡んで来るのか。割合ヒキが強かった。読了日:7月12日 著者:風野 真知雄
吸血鬼と精神分析吸血鬼と精神分析感想謎の日本青年は相変わらず高級なぞなぞを持って回った自己流探偵法(本質直観ともいうw)で煙に巻くので、周囲の人間(読者含む)がどんだけポカーン(°д°)としてるか、語り手のナディアが一生懸命分かりやすく説明してくれるのが面白い。今回はアクションはほぼなく、ひたすら本質直観に至るまでの哲学(変態)的なカケルの冗長な語りを殺人事件になぞらえて語りまくってる感じ。元々、その目的のためにミステリという体裁に依拠してるだけなので、本格という衣も何か危うい気もしなくもなくw 読了日:7月18日 著者:笠井潔
巣立ち お鳥見女房巣立ち お鳥見女房感想当たり前の話ではあるんだけど、生まれる命あれば死する命もまたあるというのは、まぁ何か、そういうのも含めてなんやかんやといいこともわるいことも飲み込んで人は生きて行かねばなねばならない、とは分かってはいてもやはり寂しさは感じずにはいられない。まさか源太夫多津夫婦の子の名付け親設定がそんなフラグになるとは思わなかった。孫の嫁とのバトルもそういう意味では、そのフラグだったのか、とか。巣立ちは勿論表紙の二人を指してるんだろうけど、「立つ鳥」という意味合いではご隠居の分もあったのかなぁ。読了日:7月19日 著者:諸田 玲子
幽霊の涙―お鳥見女房幽霊の涙―お鳥見女房感想ついイメージとしては、久右衛門=祖父ちゃん、珠代=母ちゃんて感じなんだけど、本人も言ってるしフツーにもう祖母ちゃんなんだよね。今巻は嫁ももらってようやく矢島家安泰てはずだったのが嫡男・久太郎の隠密ミッションでのあれやこれやがメインだった。父ちゃんほどはエピソードの持ち越しはなく一応は一件落着。あとは、子供でも出来れば大団円のうちにシリーズ終了になちゃいそうだけども。さすがに主人公えくぼ母ちゃんの退場までは見たくないしなぁ。読了日:7月20日 著者:諸田 玲子
狸穴あいあい坂 (集英社文庫)狸穴あいあい坂 (集英社文庫)感想諸田作品はお鳥見女房の次にこれを読んでみたんだけど、まぁ大体似た感じね。武家の話ではあるけど人間関係が主の話なんで、全然武張った感じじゃなく、特に恋愛ものの流れを捕物のエピソードを交えてヒロインが前に進めてく形式なんで、余計にそう思うのかもしれない。配置や構成もお鳥見女房に似てた。謎解きや殺陣よりも、人物間の心の機微のほっこり物語なので、権と剣と謀の世界の合間に読むのがいいのかなw読了日:7月22日 著者:諸田 玲子
妾屋昼兵衛女帳面 側室顚末 (幻冬舎時代小説文庫)妾屋昼兵衛女帳面 側室顚末 (幻冬舎時代小説文庫)感想今まで読んだ上田作品と違って、主人公が幕府役人や侍じゃないってのが新鮮だった。なんかでもこの感じだと前身は武士だったとかありそうな気はするけどw 緋之助シリーズの吉原の楼主とかがこんな胆の据わり方してたし。シリーズ展開への布石として、各キャラが収まる所に収まって、これからいつも通りのさらなる権と謀のワールドへシフトって感じなのかしら。読了日:7月24日 著者:上田秀人
明屋敷番始末―北町奉行所捕物控 (時代小説文庫)明屋敷番始末―北町奉行所捕物控 (時代小説文庫)感想今巻は前巻で登場した軍兵衛とソリの合わない明屋敷番組頭との共同捜査。というか事件そのものはもっぱら伊賀の組内での悶着に等しいので、どっちかゆーたら組頭の柘植がメインといってもいいのかも。伊賀組の不当な扱いとかは時代小説では割合見るけどこういう事件があってもしかるべきな気はする。慶長の長善寺の事件的な遣る瀬無さ。軍兵衛はもうなんかプチアンタッチャッブルと化しているねw 最後の火盗長官と軍兵衛の酒盛りをヤレヤレ的に見てる土屋藤治郎が笑えた。読了日:7月28日 著者:長谷川 卓
はやぶさ新八御用帳(一) 大奥の恋人 (講談社文庫)はやぶさ新八御用帳(一) 大奥の恋人 (講談社文庫)感想のっけから不倫満々の主人公てどうなのよwとか。タイトルで予想した粋で男伊達でちょっと色恋には疎い的な時代劇主人公タイプかと思ってたんで、ちょっとうわーってなったんだけども、作品そのもののメインテーマの「ならぬ倫」という部分での重なり具合という意味では重要だった。捕物としてのミステリ要素や剣撃のアクション要素よりも、人間関係の心の機微がメインのストーリーだったかな。しかし敢えて汚れ役を主人公に乗っけちゃうのってすげぇなw 読了日:7月31日 著者:平岩 弓枝
読書メーター

7月31日(水)のつぶやき

2013年08月01日 04時10分42秒 | 感想

琴吹かづきさんはディズニーキャラにたとえると「チシャ猫」です shindanmaker.com/376422 ねずみにはなれんのかしら?


私は 7/30 1:12 以降 19 回呟きました。(前日比:+6回) #countkun @lockedkazuki


@tat_blackfly 個人的にはパシフィックリムの所為で、狂気の山脈は遥か彼方の南極より俄然遠のいた印象・・・。


個人的には巨大ロボよりもヒーロー好きだったしで、特撮よりもアニメだったし、マジンガーよりもガッチャマンだったので、パシフィックリムよりもマンオブスティール×2とか劇場に行きたい。


え?つーか、兵長がモテてるのって全然関係ないひと(兵長に1ミリも近寄れないひと)が、遠くからあのひとってホモっぽくね?きっとホモだわホモに違いないわ私ホモ大好きつって性的な玩具にしてるだけで、モテてるワケじゃないような?


@tat_blackfly 狂気山脈はレイティングとか脚本で制作会社とモメたかで、そんじゃこっち先作ろつってパシフィック作ったんだけど、制作費がすげー嵩んでるんで、すげー成功しないとそれよりも金かけようとしてた狂気の制作は中々GOされないんじゃないかと危ぶんでる最中。(オレ主観)


パシフィックリムのバカ映画っぷりも勿論あれは劇場で見ないと意味ないじゃん映画じゃねぇのよとは思えども、ザックとノーランの奇跡のタッグ(らしいw)Sの字のチート野郎のが見たい欲求が高いというか。一応見たのだけどもアイアンマン3よりもマンオブスティールのが見たかった。


@ukatujyu CIAとかKGBとか内調とかほとんど大藪春彦と平井和正作品で知りました。ヤラレ役としてw