蛇使いのたわごと  (ツインスパークな人生)

自称イケメンITコンサルタントのアルファ147との生活(ブースト圧低め)。
ガジェット情報もあり。

へたれリーマンの個人震災ボランティアツアー

2011-06-05 22:17:35 | 近況
自分でいうのもなんだが、まあへたれである。

アメリカに移住して十年。日本に戻ってからも電車通勤苦手。自慢ではないがノートPC以上に重いものをもったことはない。


唯一の運動だったゴルフも1年以上やってない。トレーニングジムに月1万払うなら、月2回マッサージにいくわい、という人間。

正直肉体年齢は実年齢+15歳くらいであろう。


きっかけはスーちゃんの告別式に参列したことからだ。

社会のためになにかしなければという思いがつのった。


しかし、自分の部屋もろくにかたずけられない自分がボランティアなどできるのであろうか?


そこから情報を探る。とにかく週末で完結する方法はないかと。

http://tasukeaijapan.jp/?page_id=31


はじめは宮城か岩手でどうかと思っていたが、新幹線や深夜バスはちょっと自分には無理かと。

できれば自分の車でいけるところはないかと。。


そこで出した結果が福島県いわき市。。

サイトで情報を得た後いわき市災害救援ボランティアセンターに電話して確認。


一人では心細いので親戚に電話してみたところ。5歳上の従兄が行くのこと。

分担して準備をする。ホテル、道具、もろもろ。。


6/4の朝5時に自宅を出発。従兄の家に迎えにいって6時に東京葛飾を出発。予定通り朝9時にいわき市災害救援ボランティアセンターに到着。


まずは受付に。。そこで、うっかりに気づく。ボランティア保険に入ってなかった。保険があるのは知っていたが、現地で保険料を払うのだと思っていた。あらかじめ地元で入っておきべきものなのだ。現地だと自治体が負担になってしまう。


気を取り直して、オリエンテーション。そしてマッチングへ。


ここでボランティアと支援作業とのマッチングを行う。50人くらいが集められて、作業の内容が伝えられる。できそうだと思えば手を挙げる。

睡眠不足で頭が回らないが、とにかく内容を聞いていく。しばらくしてお寺の清掃というのが出たので二人でこれだと手を挙げる。10人が集められ、リーダーを決め。車に分乗。道具を積み込み現地へ出発。その時点ですでに10時。


10時半頃、現地到着。その風景にしばし呆然。改めて津波の凄さを感じる。

作業は境内にあるがれきを仕分け片付けること。大きなものはすでに終わっているので、ブロック、瓦、ガラスや木などを分けて山積みにする。


なんとか自分でもできそう。と思ったのは甘かった。


午前中はまだ大丈夫だった。昼食後、外気温があがり、睡眠不足で、周りのペースで作業をやっていくと、正直しんどい。

しかしそこで無理はしない。自分が倒れたら周りに迷惑がかかるのだ。自分のペースで作業を進める。


リーダーが自分の顔色を見ながら休憩を取ってくれる。皆優しい。


午後4時にはセンターに帰らなければならない。3時半には作業終了。

完全というわけないが、なんとか無事にやり終える。センターに道具を返却し解散。


ホテルはいわき湯元のビジネスホテルへ。近くに「みゆきの湯」という220円で入れる温泉があるとの事。

こりゃいい。

汗を流し、従兄と居酒屋へ。

「明日はどうする?」

「俺は大丈夫だよ。」と従兄。

しかし、明後日は仕事だし、母親も迎えにいくとなると、まる1日作業は難しい。


ということで出した結論は午前中の作業をするということ。

そんなうまいというか、我儘が通用するのか?

と思ったがそれは自由だそうだ。


とりあえず5日も9時にセンターに行って同じようにマッチングに望む。しかしこの日もボランティアは500人位来ている。


結局、個人宅の庭での土嚢作りに混ぜてもらった。

現地着がすでに11時。残された時間は1時間。睡眠不足は解消されたので前日よりは元気だし、やるべきことが決まっているのでサクサクできる。

お昼の昼食休憩を気に、他のボランティアの方を残して撤収。

前日のみゆき湯で汗を流し、着替えて遅い昼食を取る。

従兄を送って、姉宅で夕食を取り、帰宅したのは夜8時。なんと「江」に間に合った。

きっちり割りかんにしたら一人約1万円。安っ。


はっきり言えば自分のできたことは、復興のための20兆分の1程度以下だろう。しかし震災ボランティアは自分のようなヘタレでも可能なんだとわかったし、福島の人の温かさにも触れられた。行ってよかった。また行こうと思う。


しかし、「頑張ろう日本」、じゃなくて「お前が頑張れ」っていうことが思い知らされたな。一番活躍したのは、アルファかな。。。


でもこの国に生まれてよかったなあ。

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