タクシーを捜して曲陽公園前の大通り(中山北一路)の横断歩道を渡ろうとした時、セーラー服姿の女の子がよろよろ前を歩いているのに気がついた。
6~7歳、小学校低学年位だろうか。手で涙をぬぐっているようにも見える。泣いているのか。親はいないのだろうか?
一時期よりは涼しくなったとはいえ7月の上海は暑い。タクシーがなかなか拾えずにちょっとあせっていた。
手を挙げながらきょろきょろしていると、先程の女の子が横断歩道の途中で立ち止まりしゃがんでいるのが目に入った。
ちょっと気になったのだが、運よく空車タクシーがきたので乗り込む。
信号が赤だったのでタクシーはすぐには走り出さない。
と、女の子が車道に向かって走りだし後方で信号待ちをしている車に近寄っていく。
そこでやっと気がついた。物乞いの子だったのだ。なぜだか、鳥肌が立つ。
上海滞在して5週間。大人の物乞いは数多く見た。貧富の差が激しいこともわかっていたつもりだった。でも子供一人で物乞いしているのは始めてだった。
ここもまたスラムドック$ミリオネアの世界だったのだ。
走り去るタクシーの中で女の子の姿を目で追う。でも引き返すことはできないのだ。何しろ言葉が通じない。
その夜は、普段飲めない酒をちょっとだけ飲んだ。
6~7歳、小学校低学年位だろうか。手で涙をぬぐっているようにも見える。泣いているのか。親はいないのだろうか?
一時期よりは涼しくなったとはいえ7月の上海は暑い。タクシーがなかなか拾えずにちょっとあせっていた。
手を挙げながらきょろきょろしていると、先程の女の子が横断歩道の途中で立ち止まりしゃがんでいるのが目に入った。
ちょっと気になったのだが、運よく空車タクシーがきたので乗り込む。
信号が赤だったのでタクシーはすぐには走り出さない。
と、女の子が車道に向かって走りだし後方で信号待ちをしている車に近寄っていく。
そこでやっと気がついた。物乞いの子だったのだ。なぜだか、鳥肌が立つ。
上海滞在して5週間。大人の物乞いは数多く見た。貧富の差が激しいこともわかっていたつもりだった。でも子供一人で物乞いしているのは始めてだった。
ここもまたスラムドック$ミリオネアの世界だったのだ。
走り去るタクシーの中で女の子の姿を目で追う。でも引き返すことはできないのだ。何しろ言葉が通じない。
その夜は、普段飲めない酒をちょっとだけ飲んだ。