ぼくは40歳を過ぎてから、相対音感を身につけました。ぼくが考えたトレーニング方法を紹介します。
「中高年からでも大丈夫」--ニコニコ音楽生活--
ブルースの短メロフレーズ 1
久しぶりにブルースを聴いています。
よく聴くのは、アルバート・コリンズ、アルバート・キング
、 B.B.キング
、スティーヴィー・レイ・ボーン
といったところです。
(ブルース・ギターが好きなので)
そんな訳で、ブルースの短メロフレーズの紹介を開始しようと思います。
練習方法の注意点としては、
・できるだけ声に出して歌うこと
頭の中の音程が声に出してみると異なることがあります。
いずれは声に出さなくても済むことをめざして、まずは歌いましょう。
・音階名で歌うこと
ハミングなどではなく、音符の下に書いてある音階名で歌って下さい。
これをしないと、音を聴いただけで音階名が浮かぶようにはならないと思います。
・音程は、相対音感を使用するので、自分の音域に合わせて自由に変更可能です
ぼくなんかは非常に音域が狭いので、メロディの途中でいきなり1オクターブ下に下げたりしています。
人に聴いてもらうわけではないので気にしないようにしましょう。
歌えることが第一なので。
・自由にリズムを変えて歌いましょう
短メロフレーズの定義として、音程のみで同じ短メロフレーズと判断します。
つまり、ドレミもドーレミもドッレーミーも同じ仲間です。
どんどんリズムを変えて歌って覚えたほうが、即戦力となります。
・何度も繰り返し歌うこと
空いている時間があったら、つい鼻歌で歌ってしまうくらい身体に染み込ませましょう。
・相対音感に自信が無い場合は、楽器で実際に音を出して歌うこと
最初はまるで相対音感がなくても大丈夫です。
この方法で少しずつ相対音感が出来てきます。
何しろぼく自身がこの方法(短メロフレーズを歌うこと)で40歳を過ぎてから相対音感を身につけたのですから。
・覚えた短メロフレーズを自由に繋げて歌う
今後、色々な短メロフレーズを紹介しますので、気に入ったものを自由に繋げて歌って下さい。
最終的には、楽器がなくてもドを想定した後で、短メロフレーズを歌えれることを目差しましょう。
最初に、メジャーキーの雰囲気を覚えてしまいましょう。
短メロフレーズを覚えると
・耳コピーが楽になる
曲を聴いたときに、身についた短メロフレーズはすぐに分かるようになって来ます。
楽器が無くても聴いただけで、その部分は既に知っているメロディとして理解できるようになります。
ぼくの場合、聴いただけで即、分かる場合と、声に出して歌ってみて初めて分かる場合があります。
短メロフレーズが身に付いた度合いの問題だと思います。
聴いただけで即分かるものを多くしたいとは思っていますが、今のところ即分からなくても困っていません...。
即、分からなくても、誰にも怒られませんし...。
また、良く分からないメロディでも、既知の短メロフレーズを拠り所として音程を探ることで、検索する音の範囲を狭めることが出来ました。
・楽譜を見てメロディ(音程)がイメージできる
覚えた短メロフレーズが楽譜の中に見つかったら、音程が即座にイメージできるようになります。
今は、ハ長調だけしか読めないかもしれませんが、いずれ別のキーの楽譜を相対音感で読むという方法も紹介する予定です。
・アドリブに応用できる
紹介する短メロフレーズは、沢山のブルースマンが実際に良く使っているメロディです。
ブルースらしくなるので、どんどん使いましょう。
手癖のフレーズと混合しても良いですね。
ぼくは、耳コピーしようと始めてもアドリブ大会になってしまうことがよくあります。
以前は、自分がどの音を出そうとしているのか分からないまま弾いていましたが、相対音感が出来てからは、弾きたい音が頭に浮かんだら(短メロフレーズとして記憶できていた場合)即座に弾けるようになりました。
頭の中のメロディと実際に出てくる音が一致すると、とても気持ちが良いことにそのとき初めて気が付きました。
これらの事は、自分の中に短メロフレーズが増えるほどに、自分が出来る、耳コピー、読譜、アドリブの範囲が広がっていくことを意味します。
覚えた分だけ即座に自分に返ってくるので、楽しく覚えて下さい。
では、 記念すべき第1回目。
まずは、ファメド です。
(メはE♭でブルー・ノートです。デメサスリについて)
基準となるドを意識するために、
先にこのように歌います。
メジャーキーを意識して下さい。
キーが意識できるようになるまでは、今後の短メロフレーズでもこれを歌ってくださいね。
(歌っているうちに分かってきますので)
この中にファメドを組み込みます。
実際に楽器で演奏して、一緒に歌い、理論や理屈は考えないで、メロディを丸ごと暗記してしまいましょう。
ギターの場合は、そのまま弾きます。
ピアノの場合は、左手で基準となるド(ドッドド↑ッド↑ドー)を低い音で入れて、右手でファメドを弾いて下さい。
慣れてきたら、ド(ドッドド↑ッド↑ドー)は楽器だけにしてファメドのみ歌ってみましょう。
楽器なしの場合は、ド(ドッドド↑ッド↑ドー)も歌いましょう。
こんな風にして繰り返すこともできます。
次は、リズムを変えてみましょう。
これも繰り返しにすると、
となります。
他のリズムも試してみて下さい。
今回の短メロフレーズを覚えると、メジャーキーの曲でドの音が分かったら、いきなりファの音を出せるようになります。
ブルースはファから始まるフレーズが山ほどあるので、この短メロフレーズを覚えただけでもお得ですよ。
(ブルース以外の場合、理論ではキーCでCのコードのときにはファはアヴォイド・ノートといって短い音意外では使わないほうが良いとされていますが、ブルースの場合は、いつでも何処でもファは出まくりです)
では、のんびりと時間を掛けて楽しく覚えていきましょう。
一度に沢山覚えようとすると混乱の元ですし、何となく覚えるより、1つずつでもきちんと覚えておいた方が役に立ちますので。
楽譜が苦手な場合は、楽譜作成のフリーソフトで、音符を入力し音を再生することができるものが色々あるようですから、この通り楽譜に打ち込んで、再生させてみても良いですね。
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YandRK相対音感研究所
短メロフレーズとデメサスリを覚えて、相対音感を身につけ、読譜、耳コピー、作曲、アドリブなどに役立ててくださいね。
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