#や♭が付いた音の歌い方

さて、が付いた音どう歌うかですが、これが、ぼくが音階名で歌うことを開始したときに、一番悩んだことでした。

そこで、色々と調べてみました。

特に何も考えずに「ドレミファソラシド」と歌っていますが、これも色々あるんですね。

良く知られているものでは、
日本式「ハニホヘトイロハ」
ドイツ式「ツェー、デー、エー、エフ、ゲー、アー、ハー、ツェー」
英米式「シー、ディー、イー、エフ、ジー、エー、ビー、シー」
でしょうか。

「ドレミファソラシド」にしても
「Do、Re、Mi、Fa、Sol、La、Si(Ti)、Do」ですから、日本式ではないにしても、発音は日本風に変化しています。

では、C#C♭を考えて見ましょう。

日本式では、嬰ハ変ハ
ドイツ式では、ツィス(Cis)ツェス(Ces)
英米式では、CsharpCflat

どれも、1つの音を歌うにしては、長すぎて歌いずらいと感じました。
それに、名称がまぎらわしいです。

19世紀にイギリスで開発された方法というものもありました。
これは、上行(♯)下行(♭)で、C#C♭DiRaとなります。
Raは、すでにラ(La)があるので、日本人としては区別しにくいですね。


やり易いものがないなら、自分で考えてみようと思い、色々と試してみました。
・頭の中で#、♭を想像し、歌うときは「ドレミ...」で歌う。
・「ドレミ...」の前後に「ン」を付ける。♭は前、♯は後。

他にも試した結果、「覚えやすく歌いやすい言葉であること、1音=1文字対応であること、その名前になんらかの理由があること」を条件に決めました。

既にある方法は、異なる名前が付いています。

最初は、ぼくも上記条件に合うような、2つの名前を考えようとしたのですが、実際に楽器で音を出すときは、例えばC#でもD♭でも、結局同じ音が出ることになります。

演奏方法も同じですね。

ですから、既存の方法にこだわることはないのではと思うにいたりました。

覚える数が半分に減ることも覚えやすい条件に合致しますし。


そして結果「デメサスリ」と決定しました。

=ド♯、レ♭(元をドとしてダ行の変化)
=レ♯、ミ♭(元をミとしてマ行の変化)
=ファ♯、ソ♭(元をソとしてサ行の変化)
=ソ♯、ラ♭(元をソとしてサ行の変化)
=ラ♯、シ♭(元をラとしてラ行の変化)

元にした音は、C6の構成音(ドミソラ)です。

覚え方は簡単です。

出目金を想像してください。
あまりに目が大きくて泳ぐたびにぶつけてしまいます。
痛々しく思ったあなたは、出目金の目をそーっと擦ってあげました。
出目擦り、デメさすり、デメサスリ...
ほらもう覚えたでしょ。


から並べると「ドミファシド」となります。
ピアノですとこうなります。



の場合は、その音の1つ右隣の音。
の場合は、その音の1つ左隣の音。
ダブルシャープダブルフラットの場合はそれぞれ2つ隣になります。

全12音に固有の名前を付けたので、あたかも絶対音感があるように音名で歌うことも可能です。

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[今日の練習]

「ソラド↑レ↑|ミ↑ーーー」はもう歌えますね。
では、そのメロディで
「デメサス|リーーー」と歌いましょう。
相対音感の訓練ならではですね。

逆から
「ミ↑レ↑ド↑ラ|ソーーー」
このメロディで
「リスサメ|デーーー」

同様に
「ドレミファ|ソーーー」
「サスリデ|メーーー」


実はデメサスリはG♭メジャー・キーのメジャー・ペンタトニック・スケールだったんですね。

逆から
「ソファミレ|ドーーー」
「メデリス|サーーー」


デメサスリという言葉に慣れておいてください。

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YandRK相対音感研究所です。
短メロフレーズを覚えて、相対音感を身につけ、読譜耳コピー作曲などに役立ててくださいね。
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