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kazhik.movie

観た映画の感想など

人のセックスを笑うな

2008-02-06 | 新作
地方の美大が舞台。臨時でリトグラフの授業を受け持つことになったユリに学生のみるめが興味を惹かれる。モデルをやってくれないか、と言われてユリのアトリエに行くと、モデルというのはヌードモデルだったということがわかる。そのまま二人は付き合いはじめる。みるめを好きだった同級生のえんちゃんは二人の交際を知ってショックを受ける。

公開直後に観に行って、満席で入れず。雪の日に行っても全席予約済で空振り。それで予約し、三度目にやっと見れた。大人気だが、Yahoo!映画のレビューでは酷評している人が多い。見る前は期待と不安が入り混じっていた。実際に見てみると、たしかに評価が分かれそうな作品だ。「人のセックスを笑うな」というタイトルで刺激の強い内容を期待すると、実際にはわりとオーソドックスな恋愛映画なので肩透かしを食らうことになる。テンポがゆったりしていて、劇的な展開もないので、人によっては退屈と感じるかもしれない。しかし私は入りこめた。

公式には松山ケンイチが演じるみるめと永作博美が演じるユリが主役ということになるが、実際に観た印象はちょっと違った。ユリに振り回されるみるめと、みるめを諦めきれないえんちゃんがストーリーの中心。特にえんちゃんを演じる蒼井優は、いつもより子どもっぽさを強調したキャラクター。映画館の受付でアゴをカウンターにくっつけて脱力していたり、みるめの家にやってきて「みるめくん、あーそーぼー!」と叫んでみたり。突然キスされるシーンもよかった。あいかわらず華がありすぎる脇役だ。


公式サイト:http://www.hitoseku.com/
評価:★★★★★
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アメリカン・ギャングスター

2008-02-02 | 新作
1960年代後半から70年代前半のニューヨーク。フランクはニューヨークでの麻薬取引で成功する。ベトナムへ派遣されている米軍兵士とのコネクションを使い、東南アジアの生産地から直接麻薬を買いつけることにより、ライバルより安くて品質のいい賞品を供給。派手な生活を慎み、長いあいだ警察にも正体をつかまれなかった。

一方、ニュージャージーの刑事リッチーは、捜査中に容疑者の車から発見した大金を警察に届けたことで同僚の反感を買ってしまう。着服するのが常識だったからだ。着服だけでなく、押収した麻薬をギャングに売り戻したり、ギャングたちから金をゆすり取ったりすることまで行われていた。リッチーはそんな中で「正直者」として麻薬捜査を任され、同僚の妨害にあいながらフランクに迫っていく。

フランク役はデンゼル・ワシントン。今回は珍しく悪役だ。一見したところ普通のビジネスマンのようで、実は麻薬王、という役にうまくはまっていた。腐敗した刑事たちのほうが彼よりはるかに悪党に見えた。

上映時間は2時間半で、ちょっと長かった。最後のほうは蛇足のような気がした。実話がベースらしいので、思い切って切り捨てるわけにはいかなかったのかもしれない。


公式サイト:http://americangangster.jp/
評価:★★★★★
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再会の街で

2008-02-01 | 新作
チャーリーは9/11テロで家族を失い、自分の殻に閉じこもった生活を送る。仕事はせず、家ではゲーム、外出時はヘッドフォンを離さない。周囲が死んだ家族の話題を出すと大声で抗議し、暴れ出す。精神科へ行けというアドバイスも決して受け入れない。大学時代にルームメイトだったアランがそんな彼に出会い、なんとか立ち直らせようとする。

チャーリーは当初、彼を立ち直らせようとするアランのような人々を激しく拒否し、閉じこもった彼をそのままにしておいてくれる人々とだけ関係を維持する。アランの説得で彼はようやく精神科医のもとを訪れるようになるが、過去のことは何も話そうとしない。心の苦しみから立ち直ることの難しさ。

9/11テロに関連した作品はもういいか、と見送るところだったが、やっぱり観てよかった。泣かされた。チャーリーが拳銃を手にしたところでは思わず悲鳴を上げたくなった。チャーリー役のアダム・サンドラーはきっと何かの賞を取るにちがいない。

それにしても、ドン・チードルが出ているのに都内では二箇所で上映しているだけ、というのは不思議だ。

公式サイト:http://www.sonypictures.jp/movies/reignoverme/
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評価:★★★★★

母べえ

2008-01-31 | 新作
1940年の東京。ドイツ文学者の野上滋の家族は互いを「父べえ」「母べえ」「初べえ」「照べえ」と呼んでいた。ある日、滋(父べえ)が治安維持法違反で検挙される。父べえの妹の久子、教え子の山崎が野上家を頻繁に訪れ、まだ幼い「初べえ」「照べえ」を支える。

山田洋次監督の作品。「たそがれ清兵衛」などと同様、平凡な日常を送る主人公に理不尽な運命が襲いかかるストーリーだ。
主演の「母べえ」は吉永小百合で、当然のように反戦色が強くなっている。しかし「父べえ」が拷問されるシーンはないし、残された家族が村八分にされるわけでもない。戦争を積極的に支持している隣組の組長が「母べえ」に親切だったりする。人間関係を単純な白黒にしないところはさすがだ。

キャストの中でとくによかったのが山崎を演じた浅野忠信。堅物でありながらどこかユーモラスで、優しさがにじみ出る人物を好演していた。助演男優賞モノ。吉永小百合も60代とは思えない若さだった。

公式サイト:http://www.kaabee.jp/
評価:★★★★★
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28週後...

2008-01-28 | 新作
血液や唾液で感染し、人を凶暴化させるRAGEウィルスがイギリスを席巻。ドンは妻のアリスを見捨てて逃げ、生き残る。28週後、感染者は全て餓死したと判断され、海外に逃れていた人が帰りはじめる。町中を米軍が厳重に警備し、不測の事態に備える。しかしアリスが「感染しているが発症していない」状態で発見され、そこから再び爆発的な感染が始まる。

ゾンビ映画の一種のようだが、RAGEウィルスの感染者はゾンビとは違う。ヨタヨタ歩くのではなく、非感染者と同様に走れる。「バイオハザードIII」に出てきたスーパーゾンビと同じだ。ゾンビはヨタヨタ歩かなければならない、という奇妙な掟は消えつつあるのかもしれない。

遠くからみると感染者が非感染者を襲う状況は非常にわかりにくくなる。非感染者は噛みつかれたとたんに感染者となるし、感染者の動きは従来型のゾンビと違って素早いからだ。米軍はそこで感染・非感染に関わりなく市民を全員殺すことを決断する。非感染者は感染者と米軍の双方から逃げなければならない状況に陥る。

ゾンビは走って襲ってくるし、米軍も攻撃してくる、というわけで従来のゾンビ映画にないスピード感が生まれていた。非感染者も殺せ、という命令に従わずに独自の行動をとる兵士も現れたりして、展開に深みがあった。そして全てをひっくり返すラスト。

公式サイト:http://movies.foxjapan.com/28weekslater/
評価:★★★★★
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ヒトラーの贋札

2008-01-23 | 新作
ナチスの強制収容所で贋札をつくらされる囚人たちの物語。

強制収容所の囚人の中から技術者が集められ、ポンドやドルの贋札を作るベルンハルト作戦に従事させられる。もともと贋札作りを行っていたサリーは天才的な手腕で偽ポンド札を完成させ、次に偽ドル札の作成を命じられる。しかしブルガーはナチスの勝利に貢献しかねない作戦に抵抗を試み、サボタージュによって偽ドル札の完成を遅らせようとする。

サボタージュが発覚すれば囚人たちはみんな殺されかねないため、ブルガーを密告しようとする囚人も現れる。贋札をつくってナチスに貢献するか、サボタージュして殺されるか。そんな究極の選択が展開の中心。

似たようなテーマを扱った作品として、同胞のユダヤ人をガス室に送る仕事をさせられた囚人たちを描いた「灰の記憶」がある。そのせいでどこかで見たような感じがしてしまった。そろそろナチス物もネタ切れということか。

公式サイト:http://www.nise-satsu.com/
評価:★★★★
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ぜんぶ、フィデルのせい

2008-01-21 | 新作
1970年代のフランスで、上流階級出身の弁護士フェルナンドが共産主義思想に傾く。彼はチリの社会主義者アジェンデの支援を始める。娘のアンナにとってそれは迷惑なことでしかなかった。広い家から狭い家に引っ越すことになり、カトリック系の学校では好きだった宗教の授業に出なくていいことになってしまった。アンナは「キョーサン主義」を嫌い、両親に食ってかかる。

最初は新しい生活に不満タラタラだったアンナも、時が経つにつれて少しずつ考えが変わっていく。お手伝いのギリシア人や中国人からキリスト教とは違う神の話を聞き、視野が広がる。従順の精神を説くカトリックの先生に疑問を持つようになる。

子どもの目線で運動家の世界を描いた映画は初めて見た。共産主義がどんなものであれ、以前と比べて数段低い生活水準を無理矢理押しつけられたら反発するのは当然のこと。しかしそんな中でも少しずつ両親の考えを理解していこうとするのが可愛らしかった。


公式サイト:http://fidel.jp/
評価:★★★★★
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椿三十郎

2008-01-05 | 新作
黒沢明監督の傑作時代劇を森田芳光監督がリメーク。

9人の若侍が集まり、家老の汚職を告発しようと密議する。そのうちの一人である井坂は伯父の城代家老に意見書を提出したが、その場で破り捨てられた。しかし大目付の菊井に話すと快諾したという。ところがたまたま9人の話を盗み聞きしていた浪人が「城代家老は本物だ、大目付は黒幕だ」と見破る。

オリジナルの脚本をほとんどそのまま使ったようで、椿三十郎を演じる織田裕二は三船敏郎のモノマネ。しかし三船は善人だか悪人だか分からないキャラクターを演じることができるのに対し、織田は爽やかすぎて善人にしか見えない。悪人を装うセリフを織田が喋ると違和感があった。

椿三十郎だけがスーパーマンで、あとはアホばかり。敵側は何度も騙され、若侍たちは三十郎の足手まといにしかならない。これがオリジナルの脚本と同じ設定だとしたら、いくらでも改良の余地はあったはずだ。もっと自由に作れば織田のキャラクターも活かせたんじゃないだろうか。

よかったのは若侍たちにつかまって押し入れに閉じ込められた「押し入れ侍」役の佐々木蔵之介。絶妙の間で笑わせてくれた。こんな演技もできる人なのか、と見直した。城代家老夫人役の中村玉緒、伊坂役の松山ケンイチもはまっていた。

公式サイト:http://www.tsubaki-sanjuro.jp/
評価:★★★★
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カンナさん大成功です!

2007-12-27 | 新作
「デブでブス」なカンナが全身整形によって別人となる物語。

カンナは人気歌手のゴーストシンガーとして舞台裏で歌うのが仕事。イケメンのプロデューサーに憧れているが、しょせんは表に立つこともできない影の存在でしかない。カンナは決意して全身整形し、別人のジェニーとしてプロデューサーの前に現れる。ゴーストシンガーとしてでなく本当の歌手としてデビューすることになるが、過去を完全に消すために家族も友人も失うことになっていく。

美貌を手に入れることと、自分の過去や家族や友人をすべて捨てることはつり合うか、と問いかける。ラブコメだろうと思ったら、予想外に重たいストーリーだった。整形したことを否定しようとするジェニーの行動で笑わせようとしているのだが、素直に笑っていいものかどうか。

しかし何といっても凄かったのが主演のキム・アジュンが歌う「Maria」。整形後の初めてのステージで歌うシーンは圧倒的な迫力で、本職の歌手かと思ってしまうほどの出来だった。これなら「デブでブス」なカンナが歌唱力だけで成功するストーリーでも十分に説得力があったような気がする。「ドリームガールズ」と同じになってしまうが。

ラストに流れる梨花版の「Maria」もなかなかの出来。バラエティー番組で観る梨花とは全く違っていた。


公式サイト:http://wwws.warnerbros.co.jp/200poundsbeauty/
評価:★★★★★
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パンズ・ラビリンス

2007-12-23 | 新作
1944年のスペイン。内戦で独裁政権が勝利したが、まだレジスタンスは続いている。そんな状況の中、オフェリアは母と一緒に母の再婚相手のところに引っ越す。再婚相手は政府軍の大尉で、引っ越した場所はゲリラが活動する地域。大尉はゲリラの疑いのある住民をよく調べずに殺し、ゲリラを拘束すると拷問して情報を得ようとする冷酷な人物だが、自身の足元にもゲリラの協力者を抱えている。オフェリアは大尉よりもゲリラに協力するメルセデスと親しくなる。一方、オフェリアは妖精に導かれて牧神パンと出会い、お前は地底の王国のプリンセスで、王国に帰る条件として三つの試練を与える、と告げられる。

ゲリラと独裁政権の闘い、という歴史物の要素が半分、パンの試練に挑む王女オフェリア、というファンタジーの要素が半分。まるで異質な要素を組み合わせた作品だ。しかしそれほど違和感はなかった。二つの要素が最後に融合し、ハッピーであると同時にアンハッピーな結末になっている。一歩まちがえばゴールデンラズベリー賞だが、よくまとめたものだ。

公式サイト:http://www.panslabyrinth.jp/
評価:★★★★★
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ユゴ 大統領有故

2007-12-20 | 新作
朴正煕大統領が暗殺された1979年10月26日を描く韓国映画。

宴席で韓国中央情報部(KCIA)の金載圭部長が大統領府警護室長の車智と朴正煕を射殺。部下を使って車智の部下数名も殺した。金載圭は現場近くに呼んでおいた陸軍参謀総長とともに陸軍司令部へ向かい、陸軍を掌握しようとするが、数時間後に逮捕される。

暗殺の一日だけが描かれており、朴正煕がどんな政治を行ったのか、金載圭がなぜ大統領暗殺を決意したのか、などはほとんど触れられていない。政治的な側面を省略し、暗殺の現場を再現することにエネルギーを注いだような構成。歴史的事実を扱っているのだから結末はわかっているのだが、最後まで緊迫感があった。

朴正煕が日本語で会話するシーンを入れ、彼が「親日派」だったことを印象づけようとしたり、女性関係に節度がない人物だったことを描いたりしていて、全体として朴正煕にはかなり批判的。韓国で朴正煕の遺族が裁判を起こしたというのもわかる。
しかし最近の日本では保守化の影響もあって朴正煕が批判的に言及されることは少なくなっているため、この作品の描写はかえって新鮮だった。


公式サイト:http://www.cinemart.co.jp/yugo/
評価:★★★★★
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君の涙 ドナウに流れ ハンガリー1956

2007-12-01 | 新作
1956年のハンガリー革命を描いたハンガリー映画。

ブタペストの大学で、自由を求める活動家たちが政権に対して公然と反旗を掲げ、デモを呼びかける。メルボルン五輪を目指す水球選手のカルチは、活動家のヴィキを見て興味を惹かれ、口説こうとして声をかけるが、冷たくあしらわれてしまう。彼は諦めずにデモの現場でもヴィキにつきまとう。デモは当局に弾圧され、カルチの親友が撃たれる。

五輪をめざす保守的なスポーツ選手が革命と出会って変わっていく、というストーリーがメイン。しかし変わる過程は今ひとつ説明不足だった。映画の冒頭はモスクワでのソ連との試合、最後はメルボルンでのソ連との試合なのに、どちらも描かれ方は「がんばれハンガリー、くたばれソ連」。革命がチームにとってどんな意味を持ったのか、もう少し描いてほしかった。革命を支持する選手、批判する選手、無関心な選手をしっかり対比させていれば深みが出たと思うのだが。

革命は背景として描かれるだけなので、史実を知らないと今ひとつ分かりにくかった。街頭は当局が完全に制圧したのに、その後でラジオが政権の交替を伝えるのは理解不能。ハンガリーの秘密警察が悪者として描かれるのは当然としても、ソ連の水球選手まで反則専門の悪役レスラーのように描かれているのは行き過ぎとしか思えなかった。

評価:★★★★
公式サイト:http://www.hungary1956-movie.com/
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ボーン・アルティメイタム

2007-11-30 | 新作
記憶を失った元CIA工作員、ジェイソン・ボーンが彼を消そうとするCIAと戦う。

エシュロンを使って世界中の通信を監視し、ターゲットを発見したら現地にいる工作員に指示を出して現場に急行させる。そんな強力なCIAの追跡を、ボーンは的確な状況判断でかいくぐる。偽の情報を流し、裏をかく。敵の行動を予測し、要所で待ち伏せして殴り倒す。知的でスリリングなアクションはこのシリーズの大きな魅力だ。恋愛や家族が絡むユルいサブストーリーはなく、ひたすらアクションシーンの連続なのでテンポも非常にいい。

「グッバイ、レーニン!」や「サルバドールの朝」のダニエル・ブリュルが序盤に出てきたので、あとで再登場するかと思ったが、ただの端役だったようだ。ちょっと残念。

評価:★★★★★
公式サイト:http://bourne-ultimatum.jp/
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ミッドナイトイーグル

2007-11-24 | 新作
米軍の戦略爆撃機が北アルプスに墜落する。墜落させたのは外国の工作員で、爆撃機には特殊爆弾が搭載されていた。自衛隊が現場に向かうが、潜んでいた工作員のグループに攻撃され、壊滅する。一方、墜落を目撃したジャーナリストの西崎も大学の後輩の落合とともに現場に向かい、生き残った自衛隊員と合流する。

冬山を舞台にした工作員との戦い、という設定は「ホワイトアウト」や「亡国のイージス」と同じ流れ。類似品をイメージして観に行ったら、実際にイメージ通りだった。といっても出来は「ホワイトアウト」→「亡国のイージス」→本作とどんどん劣化している。「ホワイトアウト」を観たとき、やっと日本映画もここまでできるようになったか、と感激したのだが、いったいどうしたんだろう。

敵側の事情がまったく描かれていないので、出てくる工作員はシューティングゲームに出てくる敵キャラと大差ない。自衛隊を圧倒するほどの工作員の部隊がなんで日本の冬山に登場できたのか不明だし、自衛隊員があっさり壊滅させられたのに西崎や落合は襲撃されても逃げきれたというのも都合がよすぎる。銃撃戦の真っ最中にCCDカメラで首相と会話するというのも違和感ありすぎ。もうちょっとマシなストーリーを作れなかったのか。戦闘シーンはタカタカと銃声が響いて人が倒れるだけで、それ以上の何の工夫もなかった。10倍の敵と対峙している緊迫感もまったく伝わってこなかった。

こんな程度の作品が海外で公開されてしまうのは残念だ。日本映画の評判を下げるのは確実。

公式サイト:http://www.midnighteagle.jp/
評価:★★★
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once ダブリンの街角で

2007-11-16 | 新作
アイルランドのダブリンで路上ライブを続ける男とチェコから来た女の出会いを描く音楽映画。

ギターを弾きながら歌う男の前に、ある日一人の女が立ち止まる。歌詞に出てくる女性は昔の彼女か、など、プライバシーに踏み込んだ質問を繰り返す。ほどなく彼女は実はピアニストだということがわかり、男は自分のデモテープの録音に彼女を参加させる。

低予算で作られた作品らしく、手持ちのカメラで撮影されており、ホームビデオ並みに画面がよく揺れる。いくらなんでもチープすぎる、というのが正直な印象だ。主役の二人に役名がないのも意図がよくわからない。しかし流れる音楽は悪くなかった。男が作った曲に女が歌詞をつけ、歩きながら歌うシーンが特によかった。


公式サイト:http://oncethemovie.jp/
評価:★★★★
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