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観た映画の感想など

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フラガール

2006-09-24 | 新作
「常磐ハワイアンセンター」(現在はスパリゾートハワイアンズ)がスタートするまでの過程を描いた作品。閉山間近の炭鉱を経営する会社が「ハワイアンセンター」を企画し、ダンサーを募集する。友人に誘われて紀美子も応募。しかし炭鉱で働く母は「センターは町を救うためのもの」という会社の説明に納得せず、フラダンス自体にも<女が腰を振って踊るなんて>と拒否感を示す。

まず、紀美子の兄、洋二朗を演じた豊川悦司がよかった。洋二朗は炭鉱の町で生まれ、当然のように炭鉱で働いていて、それ以外の生き方を考えられない。しかし「母さんと違う人生を歩きたい」と家を出ていった紀美子も応援したい。そんな二面性のある役どころだった。ダンスの教師として招かれた平山まどかに居酒屋でさんざん暴言を吐き、最後に「紀美子を一人前にしてやってくれ」と頭を下げるシーンは助演男優賞モノ。

紀美子を演じた蒼井優は最初に出てきたときは完全に東北の田舎娘だった。この人誰だったっけ、と思ってしまったほどで、友人役の徳永えりのほうがずっと目立っていた。ところが最後は完璧にトップダンサーに変貌し、すばらしいダンスを披露。

基本は「スウィングガールズ」と同じで、クライマックスはもちろんフラダンスだ。しかし石炭の時代の終わりが背景として描かれたため、単なる二番煎じではない深みのある作品になっていた。

この作品は米アカデミー賞の最優秀外国語映画賞部門に日本代表として出品されるそうだ。たしかにそれだけの価値はある。

公式サイト:http://www.hula-girl.jp/
トラックバック先:Swing des Spoutniks
評価:★★★★★

スーパースター☆カム・サヨン

2006-09-19 | 新作
韓国でプロ野球が始まった当時、弱小球団の三美スーパースターズで控えの選手だったカム・サヨンが主人公。サヨンは選手公募で合格するが、試合にはなかなか出してもらえない。せいぜい敗戦処理で使われるだけ。しかしリーグ最強のOBベアーズとの試合で20連勝をかけたパク・チョルスンと投げ合う機会を与えられる。

選手公募でプロになった野球選手の物語としてはハリウッド映画の「オールド・ルーキー」がある。ふとしたきっかけで豪速球を投げれるようになった主人公がメジャーで活躍、というストーリーだった。しかしこちらのサヨンはほとんど活躍しない。クライマックスのパク・チョルスンとの投げ合いはちょっと長すぎたし、今ひとつ物語性に欠けた。

しかし弱小球団の控え選手にスポットをあてたのは面白い。スポットがあたっても全然輝かない感じだったが(笑)、ありきたりな成功物語とは違う味が出ていた。


公式サイト:http://www.superstar.jp/
トラックバック先:Ballpark Days
評価:★★★★

シュガー&スパイス 風味絶佳

2006-09-17 | 新作
柳楽優弥主演の恋愛映画。

高校を卒業してガソリンスタンドで働きはじめた志郎は、新しいバイトとして入ってきた大学生の乃里子(沢尻エリカ)と付き合いはじめる。しかし乃里子は元カレに「お前は俺じゃなきゃダメなんだ!」と言われ、心が揺れる。

カンヌで最優秀男優賞を取った柳楽優弥だが、本当に演技力があるのかどうかは疑問。セリフに感情が入っていない感じ。怒るシーンもどこか不自然だ。志郎の心の動きがナレーションで説明されていたのは演技力不足を補うためかな、と思ってしまった。ちょっとした表情の作り方はいいし、まだ16歳だから、これから成長していくのかもしれない。相手役の沢尻エリカは文句ナシだった。

タイトルの「風味絶佳」は森永のミルクキャラメルの宣伝文句。劇中にキャラメルを食べるシーンが何度も出てくる。森永がスポンサーになっているからだが、ちょっとしつこい感じ。

公式サイト:http://sugarandspice.jp/
トラックバック先:びーぶろぐ?
評価:★★★★
コメント (2)

日本以外全部沈没

2006-09-16 | 新作
タイトル通り、「日本沈没」のパロディ。日本列島以外の陸地が全部沈没し、世界中から日本に難民が押しよせる。しかし日本社会は排他的で、外国人を人間扱いしない。ハリウッドのスターは日本に逃れてきた当初はもてはやされるが、押し寄せた外国人にウンザリした日本人はテレビで外国人を見たいとは思わなくなり、ホームレスへと転落する。日本政府は「外国人アタックチーム(GAT)」をつくって外国人を微罪で逮捕し、国外追放する。

超大作に便乗した荒唐無稽なB級映画だが、とにかく笑える。1974年のテレビドラマ版の「日本沈没」で小野寺俊夫を演じた村野武範がこの作品では首相の役。逃れてきた各国のトップにおべっかを使われながら「ニッポン音頭」を踊って調子にのる。1973年の映画版「日本沈没」で小野寺俊夫を演じた藤岡弘、はこの作品では防衛庁長官。領土を失ったアメリカの弱味につけこんで在日米軍基地を返還させる。どちらもパロディ作品らしいブッとんだ演技。

日本人の排他性が皮肉られているのだが、厭味はない。逃れてきた外国人が没落するのをみて溜飲を下げるカンチガイ系もいそうな感じだ。

公式サイト:http://www.all-chinbotsu.com/
トラックバック先:日っ歩~美味しいもの、映画、子育て...の日々~
評価:★★★★★

バックダンサーズ!

2006-09-09 | 新作
人気ボーカリストのバックで踊るユニット「バックダンサーズ」が、ボーカリストの電撃引退で解散の危機に追い込まれる。4人のメンバーは一度は諦めかけるが、という作品。

Yahooでの評価が2点台だったのであまり期待していなかったのだが、ソニン目当てで見に行った。予想に反してぜんぜん面白かった。Yahooのユーザーレビューはやっぱり当てにならない。

とくに興味を惹かれたのがよしか役のhiro。ぜんぜん知らなかったのだが、陣内孝則のギターで歌うシーンがすごくよかったのでぐぐってみたらやっぱり歌が本業だった。もうちょっと歌ってほしかった。陣内孝則もミュージシャンの経歴を生かした面白い役どころ。目当てのソニンに関しては胸の大きさばかりが気になった(笑)。

ただ、ストーリー展開はちょっと平凡だったか。田中圭が演じるマネージャは直球すぎてうっとおしかった。

公式サイト:http://www.b-dancers.jp/
トラックバック先:【待宵夜話】++徒然夢想++
評価:★★★★★

マイアミ・バイス

2006-09-06 | 新作
マイアミの二人の刑事、ソニーとリコが密輸組織に潜入し、運び屋を装いながら組織の実態を探る。ソニーは密輸組織の女性幹部イザベラに信用され、関係を持つが、別の幹部イエロには素性を疑われる。

私の目当てはイザベラ役のコン・リー。ハリウッドのことだからどうせコン・リーは添え物扱いだろう、「SAYURI」の時もひどい扱いだったし、とあまり期待していなかったのだが、いい方向に裏切られた。密輸組織の幹部としてキリッとした顔を見せる一方、ソニーと情熱的に愛し合い、将来の不安を語る、という多面的な役。もしかしたらリコ役のジェイミー・フォックスよりスクリーンに映っていた時間は長かったんじゃないだろうか。

ストーリーのテンポがよく、無駄と思えるシーンはなかった。音楽の使い方もよかった気がする。

公式サイト:http://www.miami-vice.jp/
トラックバック先:いいかげん社長の日記
評価:★★★★★

ディア・ピョンヤン

2006-09-03 | 新作
朝鮮総連幹部だった父を撮影したプライベートなドキュメンタリ作品。

父は戦後に済州島から日本に渡り、大阪の朝鮮総連支部で熱心に活動。1970年代に息子三人を北朝鮮に「帰国」させる。末っ子の娘一人、この作品の監督だけは日本に残る。父はもちろん熱心な金日成主義者だが、娘はそうではなく、北朝鮮にもそれを支持する父にも違和感を感じている。そんな視点でドキュメンタリが作られている。

思想が異なってしまっているとはいえ、家族は家族だ。ほとんどのシーンで父はただのオヤジとして登場する。ステテコ姿で照れながら母との恋愛を語り、娘の結婚を願う。元総連幹部としての顔を見せたのは平壌で開かれたパーティーでのスピーチのシーンだけ。彼は「私の最後の仕事は子どもたちや孫たちを立派なキムジョンイル主義者として育てることだ」と語る。監督は「逃げ出したくなった」とナレーションを入れるが、聞きようによっては「今後は家族のことだけを考えて生きる」という引退宣言とも受け取れる。

一番興味深いのは、父が息子たちを「帰国」させたことを反省するシーンだ。近い将来に「問題が解決」するだろうと考えたが、甘かった、と振り返る。「問題」とは何を意味するのか、説明はなかったが、ずっと仕送りを続けることになってしまったことや、南北統一がいまだに実現していないことをを指しているのだろうか。

監督は北朝鮮の現在の体制には批判的なようだが、その点はハッキリとは語られない。三人の兄が平壌にいる状況ではストレートに批判を語るわけにもいかないのだろう。その結果、この作品はよくできたホームビデオにすぎなくなっている。日本のメディアが報道する一般的な北朝鮮のイメージをひっくり返すほどのインパクトはない。

公式サイト:http://www.film.cheon.jp/
トラックバック先:today'es eys
評価:★★★★★
コメント (4)

グエムル -漢江(ハンガン)の怪物-

2006-09-03 | 新作
ソウルの真ん中を流れる漢江に怪物が現れるパニック映画。

売店をいとなむカンドゥの娘、ヒョンソが怪物にさらわれる。一方、怪物と接触した者はウィルスに感染している疑いがあるとされ、カンドゥの一家は病院に隔離されてしまう。ヒョンソは死んだことにされたが、携帯電話でカンドゥに連絡を取ってきて、下水溝にいるという。カンドゥの一家は病院から脱出してヒョンソの救出へと向かう。

VFX技術で作られた怪物は素晴らしい出来。韓国の怪獣映画といえばB級の「怪獣大決戦ヤンガリー」ぐらいしかないが、それとは全くレベルが違い、ハリウッド級だった。実際にハリウッドのスタッフが担当したようだ。日本映画のように自前でチープな映像を作るよりそのほうがずっといい。

ヒョンソを演じたコ・アソンは可愛かった。下水溝で泥だらけになった顔でのシーンがほとんどだったが、それで可愛い目が一層ひきたっていた。この子がいるならペ・ドゥナが出る必要はなかったな、と思ってしまったくらいだ。

政府が何の役にも立たず、ヒョンソの叔父のナミルは火炎ビンで怪物と闘う。カンドゥは警察に追われるが、それに抗議して「パク・カンドゥを解放しろ」というプラカードを掲げた市民運動も登場する。このあたりは韓国の状況を反映していて面白い。

公式サイト:http://www.guemuru.com/
トラックバック先:セガール気分で逢いましょう!
評価:★★★★★
コメント (1)