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観た映画の感想など

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ベクシル -2077日本鎖国

2007-08-26 | 新作
生命倫理にかかわるロボット開発を禁止しようとする国際社会に反発し、日本は国連から脱退。人間の出入りを完全に止め、人工衛星による撮影すら妨害するハイテク鎖国を始める。10年後の2077年、アメリカの特殊部隊は日本に潜入し、日本の驚くべき光景を目にする。

監督は「ピンポン」の監督で「アップルシード」のプロデューサーの曽利文彦。どちらも傑作だったのでこの作品にも期待していた。とくに「アップルシード」は3Dライブアニメという新しいジャンルを開拓し、アニメーションの世界に革命をもたらした作品だ。

この作品はCGの苦手分野に果敢に挑戦している。人間の感情や生活感をCGで表現することに力を注いでいる。「アップルシード」より明らかに進歩していて、興味深かった。しかしまだ試行錯誤の段階という印象も受けた。人間の描写がリアルになればなるほど、ちょっと劣化した実写になっていくような気がする。それなら最初から実写にすればいいのではないか。登場人物のキャラクター設定も今ひとつで、誰にも感情移入できなかった。鎖国後の日本の変化についてのストーリーもお粗末すぎた。CGの映像とは逆で、まったくリアリティのない荒唐無稽な設定。そんなことあるわけないだろ、と心の中でツッコミを入れながら見た。技術の限界に挑戦することに力を入れすぎて、映画としての基本的な部分がおろそかになってしまったのではないか。

10月に公開される「アップルシード」の続編に期待するしかない。


公式サイト:http://www.vexille.jp/
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評価:★★★★

トランスフォーマー

2007-08-05 | 新作
19世紀に地球に落ちてきた「キューブ」を巡り、宇宙からやってきた金属生命体同士が戦いあう。一方のディセプティコンズはキューブの力で人類を滅ぼそうとし、他方のオートボッツはそれを阻止しようとする。アメリカの高校生サムは、「キューブ」の所在を示す情報を持っていたため、戦いに巻き込まれる。

観る前は知らなかったが、タカラが昔つくっていたロボットのおもちゃが元になっているようだ。ロボットにストーリーがつけられ、アニメ化され、今回は実写映画化。CG技術の発達で映像化が可能になったということらしい。ロボットアニメで育った人間にはタマラナイ映画と言える。

映像の迫力は文句なし。ディセプティコンズによって米軍基地が攻撃されるシーンから、ディセプティコンズとオートボッツが都市部で戦うシーンまで、二時間以上があっという間だった。

サムがオートボッツに要求されて自宅に戻り、両親の目をごまかしつつ探しものをするシーンなど、笑える部分も多かった。最初にロボットを見たサムが「きっと日本製だ!」と叫ぶシーンにも会場が爆笑。

続編もできるらしい。しかしこのCG技術があるなら先にガンダムを実写化してほしい。

公式サイト:http://www.transformers-movie.jp/
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評価:★★★★★

夕凪の街 桜の国

2007-08-04 | 新作
二世代にわたる原爆の被害者の物語。

広島で被爆した平野皆実は、戦後も心の傷を抱えて生きる。家族を失ったショックから立ち直れず、職場の同僚に想いを打ち明けられても素直に応えることができない。「生きていてくれてありがとう」と言われ、やっと心を開くが、その直後に身体に異変が起こる。

それから数十年後。皆実の弟の娘、石川七波は、退職した父が突然数日いなくなるのを不審に思い、尾行する。父が向かったのは広島だった。そこで彼女は家族の過去と向き合っていく。

重たい話だ。しかし皆実が中心の前半は、皆実役の麻生久美子がダイコンなので今ひとつ。七波役の田中麗奈も「暗いところで待ち合わせ」のときほどではなかった。

公式サイト:http://www.yunagi-sakura.jp/
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評価:★★★★

街のあかり

2007-08-03 | 新作
孤独な生活を送る警備員のコイスティネンに強盗グループが目をつける。一味の女、ミルヤが彼に接近し、彼が警備を担当していた宝石店の鍵を奪い、さらに彼に一切の罪をかぶせる。コイスティネンは彼女が強盗グループの一員だと知っているが、そのことは一切語らずに有罪判決を受け、服役する。

カウリスマキ監督の作品は二度目。最初にみた「過去のない男」と同様、今回もチャップリンの匂いがする。どこか古めかしい映像。セリフも少ない。しかしチャップリン映画と違うのは喜劇性が全くないことだ。主人公は不器用に落ちるところまで落ちていく。最後の救いもあまり救いになっていないように思えた。

一番驚いたのは服役中のコイスティネンが手紙を破るシーン。彼に好意を寄せる唯一の女性からの手紙なのに、読まずに破り捨ててしまうとは。そんなことだからお前は負け犬なんだ、とツッコミを入れたくなった。

公式サイト:http://www.machino-akari.com/
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評価:★★★★★