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観た映画の感想など

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ナヴァラサ

2007-04-26 | 新作
13歳の少女シュエータは、同居する叔父が女装しているのを発見する。問い詰めると叔父は、近いうちにクーヴァガムで開かれる祭りで「結婚」し、女として生きるつもりだ、と言う。シュエータはそれを病気としか理解できず、ある日行方不明になった叔父を追ってクーヴァガムへ行き、叔父を連れ戻そうとする。そこで彼女はたくさんの「サード・ジェンダー」と出会い、考え方を改めていく。

サード・ジェンダーとして登場するキャストの大半は実際にサード・ジェンダーで、クーヴァガムの祭りも実際に行われている祭りだという。ほとんどドキュメンタリに近い。

映画作品としての出来は今ひとつで、とくに音楽が必要以上に暗いのが難点だった。しかし、サード・ジェンダーの人々が、一方ではインド社会において厳しく差別されながら、他方では伝統的な祭りの担い手として認められている点は興味深かった。


公式サイト:http://www.sanmarusan.com/navarasa/
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評価:★★★★

オール・ザ・キングスメン

2007-04-15 | 新作
役人だったウィリーが汚職批判をきっかけに有名になり、州知事選挙で勝利する。社会福祉やインフラ整備に力を注ぎ、上流階級から目の仇にされる。そんなウィリーに関心をもって取材を開始したジャーナリストのジャックは、知事選で対立候補を支持する社の編集方針と衝突して辞職。当選したウィリーに声をかけられて側近となる。そこでジャックはウィリーが清廉潔白な人物ではないことを理解する。ウィリーは「善は悪からも生まれる」という考え方を持ち、汚い手段を使うことも厭わない。ウィリーはジャックに対し、対立する判事のスキャンダルを探すよう命じられる。しかしその判事はジャックの親代わりとも言える人物だった。

ウィリー役のショーン・ペンはあまり好みではない。上目使いの視線が嫌味に感じられて仕方がない。演説シーンも単調であまり迫力を感じなかった。ウィリーを善とも悪とも決めつけない演出はよかったのだが、善の中身も悪の中身も突っ込んで描かれていなかったので、伝わってくるものが少なかった。

公式サイト:http://www.sonypictures.jp/movies/allthekingsmen/
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評価:★★★
コメント (2)

ブラッド・ダイヤモンド

2007-04-08 | 新作
内戦中のシエラレオネで、漁師のソロモン・バンディーがゲリラに連行され、ダイヤモンドの採掘場で働かされる。彼はそこで特大のダイヤを見つけ、地中に埋めて隠す。密輸商人のダニー・アーチャーがその話を偶然聞きつけて彼に接近し、離れ離れになった家族を探すことと引き換えにダイヤの所在を教えるよう持ちかける。

つい先日「ラストキング・オブ・スコットランド」を見たばかりなのに、またアフリカ。独裁と内戦と難民であふれかえっている大陸は、派手なストーリーを求めるハリウッドと相性がいいのだろう。幸いにしてアメリカにはアフリカ系の俳優がたくさんいる。英語をしゃべれない現地人に頼る必要はないわけだ。

と、つい冷やかに見たくなってしまうのだが、これもやはり面白かった。とくに印象に残ったのは、ゲリラにさらわれ、父のソロモンを憎むよう教え込まれた少年が、助けに来た父に銃を向けるシーン。

レオナルド・ディカプリオが演じたダニー・アーチャーは、「ディパーテッド」で演じた役となんとなく似ている。悪人のように振る舞いながらも芯のところが善人、といったキャラクター。「レオ様」から脱却して本当の俳優になろうとしているのだろう。実際いい俳優になってきた気がする。

公式サイト:http://wwws.warnerbros.co.jp/blooddiamond/
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評価:★★★★★

ブラックブック

2007-04-07 | 新作
ドイツ占領下のオランダで、家族を皆殺しにされたユダヤ人女性のエリスがレジスタンスに参加。スパイとしてナチの諜報機関の幹部ムンツェに接近する。しかし二人は立場を超えて心を通わせるようになっていく。

公式の宣伝では『シンドラーのリスト』や『戦場のピアニスト』と同種の作品として扱われているが、実際には違う。ユダヤ人に対する迫害を描いた作品ではなく、レジスタンス内部の裏切りを描いたサスペンスだ。誰が裏切者なのか、という謎解きが一番のポイント。エリスをかくまったオランダ人やレジスタンスの同志の口からユダヤ人差別が飛び出したり、ナチの幹部を魅力的に描いていたりするなど、既存の反ナチ映画とはかなり違う。

エリス役のカリス・ファン・ハウテンは熱演。素晴らしい肢体を何度も披露している。ムンツェ役のセバスチャン・コッホをはじめ、脇役もそれぞれ個性的だった。

公式サイト:http://blackbook.jp/
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評価:★★★★★

デジャヴ

2007-04-01 | 新作
海兵隊員が大勢乗った船が爆破される。捜査官のダグは現場から出た女性の死体が爆破の一時間前のものだと知り、彼女が事件の鍵を握っていると確信する。

予告編は「デジャヴが錯覚ではなく、過去からのメッセージだとしたら? なぜ彼にだけ未来を知ることができるのか」などと語っていたので、超能力者が主人公の作品かと思った。しかし実際には超能力と何の関係もないタイムマシン物だった。こんなふうに内容を偽る予告編は初めてだ。

でも面白かった。たんなるタイムマシンではなく、数日前の現実を自由に見ることができる装置が登場する。捜査官たちはそれで事件の鍵を握る女性をリアルタイム(?)に監視し、犯人の手がかりを得ようとする。そんな装置が本当にあったら警察はラクだ。犯行の瞬間を録画すればいいのだから。しかしプライバシーの侵害であることも明らか。ストーリーより、この装置を使うことが正しいかどうかのほうが気になってしまった。

公式サイト:http://www.movies.co.jp/dejavu/
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評価:★★★★★