竜馬の人脈（２２）陸奥宗光

陸奥宗光は竜馬より９歳年下である。

陸奥宗光といえば、1858年に諸外国と結んだ通商条約は
関税自主権のない不平等条約で、粘り強く交渉し、諸外国
との間で、関税率の改正に成功したことで、歴史の教科書
に必ずでてくる人物である。

条約改正は1894年で、日清戦争勝利後のことで、不平等
条約は30年以上続いたことになる。さらに、治外法権だけ
でなく、関税自主権も完全に回復するのは、1911年になる。
日本の近代化は時間がかかったことになる。

陸奥宗光は神戸海軍塾の時代には、もう竜馬との付き合い
があった。神戸海軍塾、亀山社中、海援隊とずっと、竜馬
のそばにいたことになる。陸奥宗光は竜馬に育てられたと
もいえる。

初めての出会いの時には、こんな会話をしている。
「生い立ちを話してくれんか。じつは、退屈しちょる」
「退屈は無礼でしょう。私は講釈師ではありませんぞ」
うるさい若者らしいと竜馬は思った。

西南戦争が起こると、この陰謀に加わり、国事犯として、
５年間の牢獄生活を送った。出獄後は、ヨーロッパ留学、
外務省に入った。第二次伊藤博文内閣の時に、外務大臣
となり、条約改正に貢献することになる。

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