多入力多出力

何のことかサッパリわからないという向きのかたも大勢い
ることと思います。現実の社会がこれに当たります。
あるシステムの入力される信号がたくさんなる。しかも、
出力される信号もたくさんあると言うことです。

システムそのものはブラック・ボックスと考えても差しつ
かえない。一番適当な例が原子炉です。原子炉の場合は、

　入力　　地震、津波、全電源喪失、冷却水注入
　出力　　放射性物質の外部漏洩、水素爆発
　　　　　情報公開
　目的　　原子炉の冷温停止、廃炉

入力は　時々刻々に変化します。目的ははっきりしている
けど、なかなかたどり着けない。

原子炉の冷却のためには、冷却水注入が必要です。しかし
放射性物質が水に紛れて、原子炉周辺にたまってしまう。
放射線物質に汚染された水は外部に出せない。除染しない
といけない。

原子炉の冷温停止までには、相当時間がかかるでしょう。
冷温停止がなって初めて、汚染地域の住人の帰宅が検討
されなければならない。希望的な予測が新聞をにぎわせて
いる。今後予測が外れると「想定外」という言葉が出てく
る。Ｖ５Ｉ　真