風の子広場

特別な意味はありません。近くの広場です。
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エッセーを中心に書いてゆくつもりです。

清貧の思想(1)

2010-05-08 21:12:21 | 21世紀の人間
単行本の「清貧の思想」から、抜粋する。以前、図書館
のリサイクル本で、「清貧の思想」を読んでいたのだが
、単行本で読む習慣がないこともあって、読みにくい。
しょうがないので、文庫本を買ってしまった。

文庫本の方が、保存しやすいし、マークしたり折り曲げ
たりする方が便利なこともある。
その本のまえがきに、日本及び日本人に対する関心が
高いように報じられている。その理由は

1)日本製品の大量進出
  ものは見えても、顔は見えない。
  
2)日本人の大量の海外渡航
  物を作って売るだけの者なのか、それ以外の文化
  を持たないのか。

ひたすらこころの世界を重んじる文化の伝統がある、
「清貧の伝統」があると言うことを著者中野孝治氏は
言いたいのだろう。

司馬遼太郎「街道を行く 15 北海道の諸道」の
中に、「日本の観光ブームは、歴史的な異常現象と
いっていい。かれらは日常の猥雑さのなかからのがれ
るために、秩序的な美しさをこいもとめている」

 月天心 貧しき町を 通りけり   蕪村



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