今日からSuperGTの2014年シーズンが開幕となりました。
開幕戦では、
【 GT500 】
KeePer TOM'S RC F ・ LEXUS RC F / RI4AG
伊藤 大輔選手
アンドレア・カルダレッリ選手
【 GT300 】
グッドスマイル 初音ミク Z4 ・ BMW Z4 GT3 / P65B44
谷口 信輝選手
片岡 龍也選手
と言う結果になり、GT300クラスではStudyが2位で1-2フィニッ シュと幸先のいいスタートとなり、GT500は雨でレースが動いた感 もありました。
今年はドイツ・ツーリングカー選手権(DTM)の車両規定を採用
すると言う事で
■ GT500 : DTM
■ GT300 : ミクたん
と、奇跡的な事が発生しています。そう、
【 まさかの組み合わせ 】
がそこにあるのですが、開幕戦の予選のタイムを見ると、明らかに 去年とは別次元のマシンが走ってる感じ(これはGT300も同じ印 象を受けます。)なんですが、マシン自体も変わっています。
GT500がDTMのシャーシなんですが、DTMではフロント以外に エンジン搭載を認めていないのですが、SuperGTではミッドも許 可したため、NSX Conseput-GTが賛成んしています。
そして、DTMでは4Lのエンジンなんですが、ご存じの通り、
GT500クラスはスーパーフォーミュラーのエンジンに近い、
2L直4直噴ターボとなっています。この規定はそのままで、
エンジンはDTMと異なるモノとなっています。
ただし、今年からスーパーフォーミュラーと同じものを採
用するようです。
SuperGTでは、ウェイトハンデと言うのがあり、勝てば勝つ
ほど重くなりレースが十両によるバランスで均衡する感じに
なっているのですが、今年から、リスレクター関連にも変更が
あったようです。
エアリストリクター(俗称:エアリス)による制限もGT500
クラスはスーパーフォーミュラー同様に燃料リストリクタ-に
変更されています。
そして、GT500クラスはカーボンブレーキを実装可能になった
代わりにタイヤウォーマーが全廃となったため、ウォームアッ
プ走行が加わっています。
今年のスケジュールですが、色々と変更があり、まず、お馴
染みのセパンですが、今年はレースは行われず、アイのブリー
ラムに新設されるブリーラム、ウナイテッド。インターナショ
ナルサーキットでのレースが追加されています。
また、韓国でのエキシビジョンが予されていましたが、諸事
情から中止となりました。
国内戦もオートポリスの開催が秋から5月末に、富士スピード
ウェイの秋開催がスポーツランドSUGOと鈴鹿サーキットの両開催
に挟まる形で8月中に移動しており、アジアン・ル・マン・シリー
ズ(AsLMS)との併催で行われます。
特別戦は前年までのJAFグランプリに代わる物を開催するとし
て発表するも時期・場所共に未定となっていましたが、その後
ツインリンクもてぎでの最終戦以降に開催される各種モーター
スポーツイベントの予定を勘案した結果、開催は困難であると
いう結論に至り、特別戦の開催は中止となりました。
この為上述の韓国戦中止と合わせて、2014年は公式戦のみ全8
戦での開催となっています。
GT300クラスで言うと、国産技術の汎用シャーシのマザーシャ
ーシが規約に含まれたのですが、今年の登場ではなく、来年から
の登場になるようです。
GSRですが、スタディが独立しするようで、別のチームで参
戦するようです。
マシンは2014年型のBEM Z4 GT3となるようです。
岡山は寒かったのですが、富士では天候に恵まれ、初日も今 日も晴天でむしろ全国的に春っぽくない暑さなんですが、今日も 既にピットウォークも終わり、決勝を待つ感じになっています。
初日のセッションですが、午前中に練習走行が行われ、GT500 のマシンが恐ろしい速度で走ってる状態がありました。
公式練習では、GT300は、
【3】 B-MAX NDDP GT-NISSAN GT-R NISMO GT3 / VR38DET
星野 一樹選手
ルーカス・オルドネス選手
が、GT500では、
【24】 D'station ADVAN GT-R ・ NISSAN GT-R / NR20A
ミハエル・クルム選手
佐々木 大樹選手
がトップタイムをマークしており、その後の予選では、Q1は
■ GT300
[ 55 ] ARTA CR-Z GT ・ Honda CR-Z / J35A 高木 真一選手 林 崇志選手
■ GT500
【12】 カルソニックIMPUL GT-R ・ NISSAN GT-R / NR20A 安田 裕信選手 J.P.デ・オリベイラ選手
が、Q2では、
■ GT300
【3】 B-MAX NDDP GT-R ・ NISSAN GT-R NISMO GT3 / VR38DETT 星野 一樹選手 ルーカス・オルドネス選手
■ GT500
【12】 カルソニックIMPUL GT-R ・ NISSAN GT-R / NR20A 安田 裕信選手 J.P.デ・オリベイラ選手
がそれぞれPPを獲得しています。40KGのウェイトハンデを背負った 初音ミクz4ですが、9番手からレースを行う事になりました。
子の予選では、トランスフォーマーなマッハ先輩が17番グリッド、ラブ ライブポルシェが12番グリッドからレースを展開する事になっています。 Studieは6番グリッドからスタートとなっています。
そして、昨日予選のダイジェストがYouTubeにアップされていました。
そして、早朝からフリー走行が行われており、
〇GT300
【31】OGT Panasonic PRIUS ・ TOYOTA PRIUS / RV8K
新田 守男選手
嵯峨 宏紀選手
〇GT500
【23】MOTUL AUTECH GT-R ・ NISSAN GT-R / NR20A
松田 次生選手
ロニー・クインタレッリ選手
がそれぞれトップタイムをマークしています。
Vitsとポルシェの決勝レースを終えてピrットウォークが終わった 後に、決勝レースが開催となったのですが、日曜日も天候に恵ま れ、気温と路面温度が高い状態となっていました。
今年から、GT500はタイヤウォーマーが禁止となった為、レー ス前に走行を行いタイヤを温まるウォームアップ走行が行われる ようになったのですが、ウォームアップ終了後に決勝を待つ状態 になりました。
今回の決勝は500kmレースで、周回数も110周と言う事で、 長丁場のレースとなるのですが、レース開始時のコンディションは
■ 天候 : 晴れ ■ 気温 : 20度 ■ 路面温度 : 36度
と言う状態で決勝は始まります。ウォームアップは14:00に行わ れ、そのままフォーメーションラップにマシンが向かいレースがス タートしています。
この日は5万7200人と言う観客動員数を記録したようで、気温以 上に熱い富士のレースになっています。
【 GT500 】
シグナルがブラックアウトし、レースが始まると、J.P・デ・オリベイラ選手の 駆るポールポジションのカルソニックIMPUL GT-Rが2番手本山哲選手の S Road MOLA GT-R以下を一気に突き放していきます。
耐久レースらしく上位陣は間隔を保ったまま周回を重ねていき、4周目、G T300クラスのマネパ ランボルギーニ GT3のクラッシュでセーフティカーが 導入されますが、10周目の再開後もその展開は変わらず。カルソニックが素 晴らしい決勝ペースで序盤をリードしていきます。
しかし、完璧な序盤戦を送っていたGT-R勢の中で、2番手を走っていたS Road MOLA GT-Rにトラブルが降りかかる。19周目の1コーナーで、エン ジンルーム左側から出火。ドライブしていた本山哲選手はすぐに2コーナー 先にGT-Rを止めますが、炎は激しく上がり、2回目のセーフティカーが導入 されました。
火はすぐに消されたものの、S Roadは激しく車体を損傷しリタイアを喫して います。
23周目にSCは再開されますが、2回のSCの間に上位陣はいずれもステイ アウトしています。カルソニックは中盤に向けリードを築くが、一方で2番手に浮 上したMOTUL AUTECH GT-Rの後方には、PETRONAS TOM'S RC Fと ZENT CERUMO RC Fが接近。バトルを展開することになります。
上位陣では、RC F勢の追従を許していたMOTULが34周を終えピットに迎い ます。ここで素早く作業を終えたMOTULは、1回目のピットを終えるとポジション を上げます。
一方、カルソニックのピットアウト直後、横からカルソニックを抜いたPETRONA SはGT300クラスのGAINER DIXCEL SLSと接触します。
両マシンともスピンし、タイヤにダメージを負ったPETRONASは直後コースア ウトしています。
また、この中でカルソニックは58周目のダンロップコーナーでGT300クラスと接 触。カウルを破損してしまいますが、安田裕信選手はそのまま走行を続けています。
二度目のピットタイミングが次のレースの山場になると思われたその時、トップを 快走していたMOTUL AUTECH GT-Rにもトラブルが。
69周目の300Rで、アウト側にMOTULは一度マシンがストップ。その後、なんと か動き出したMOTULはピットまでゆるゆると戻った後にピットアウト。このロスで大き く順位を落としています。
これで再びトップに返り咲いたのは、カルソニック。そして、その後をZENTが追い かけ、中団のバトルを勝ち抜いてきたENEOS SUSTINA RC Fが3番手に続きま す。
カルソニックは大きなリードを築き終盤戦に臨んでいましたが、一度大きくペース を落とし、ピットにはタイヤが用意されるシーンもありました。
しかしカルソニックはペースを戻すと、最後にはZENT CERUMO RC Fに24秒の 差をつけトップでチェッカーを受けています!
カルソニックは混戦の500kmレースを制し、見事にポール・トゥー・フィニッシュ!!
今季ニッサンGT-Rの初優勝を飾っています。2位はZENT CERUMO RC F、3位 はENEOSとなっています。4位はD'station ADVAN GT-R、5位はKeePer TOM' S RC Fとなりました。
予選まではGTR勢が1-2-3と言う感じだったのですが、決勝ではZENTが二位。そ して上位でフィニッシュを飾っています。
GT300クラスは、開幕戦で優勝し重たい状態でロングレースに臨む初音ミクZ4が どういうレース展開になるのか?が気になるところですが、やはり、最も重たいマシン はタイム的に厳しいモノがある富士のレースと言う印象が午前までありました。
GT300では、ポールのB-MAX NDDP GT-Rがスタートを決めSUBARU BRZ R &D SPORTをリードする一方、その後方では、IWASAKI apr GT-Rを駆る岩崎祐 貴選手が素晴らしいスタートでARTA CR-Z GTをパス、さらにBRZもかわしていきま す。
BRZは序盤ペースが上がらず、少しずつポジションを落としています。レースは序盤 GT-Rのワン・ツーとなり、そこにヨルグ・ミューラー選手駆るStudie BMW Z4が続いて いました。予選からタイムの良かったStudieがGTRを追う展開です。
4周目の1コーナーで中団グループで国立音ノ木坂学院NACポルシェwith DRと 争っていたマネパ ランボルギーニ GT3がアウト側にコースアウトし、激しくフェンスに激 突します。ドライブしていた青木孝行選手は自らマシンを降りることができましたが、セー フティカーが導入されています。
SC再開後、上位陣は
■ B-MAX ■ IWASAKI ■ Studie ■ OGT Panasonic PRIUS ■ シンティアム・アップル・MP4-12C
という5台による激しいバトルが展開されていきますが、直後GT500クラスのS Road M OLA GT-Rが火災に見舞われたため、2回目のセーフティカーが導入されます。
ここで上位陣はBMW勢やGT-R勢など、FIA-GT3勢がピットへ向かいます。
一方で、プリウスとシンティアムMP4-12Cはステイアウトし、コース上の勝負へ。23周目、 シンティアムを駆る加藤寛規がプリウスをかわしトップに浮上しています。
その後、シンティアムは44周目までピットインを引っ張り高橋一穂に交代しますが、ダンロ ップシケインでプリウスと接触してしまうシーンも...。
各車が一度目のピットインを終えると、首位は再びB-MAXに。それにSC中のピットで有利 な位置につけたGAINER DIXCEL SLSが続いています。
今回は9番手スタートだった初音ミクZ4ですが、SC中にピット作業を終え、徐々に順位を 上げていきます。そう、後方から戦略的に反撃を始めます。
大混戦のGT300は、JAF-GT勢がその戦略を活かしピット時間を短縮し上位に進出して くる一方、FIA-GT3勢もその速さを活かし僅差の争いになります。
ピット戦略も各車が異なり途中まったく展開が見えなくなりますが、各車が2回目のピットイン を終えてみると、燃費の良さとピットの速さ、ノーミスの戦いをみせ首位に浮上してきたのは、 前年王者のMUGEN CR-Z GTでした。
そして、グッドスマイル 初音ミク Z4がオーバーテイクショー繰り返し7ポジションアップ!! ゲンのいい富士で、何かすごいレースを展開しています。そして、追い抜いたGAINER DI XCEL SLSがテイルトゥーノーズで追いかけてくる展開に。
岡山でも恐ろしい勢いで追い上げて来たゲイナーが再び後方から背中を脅かします。
前戦表彰台の2台が続き、ポールのB-MAXが4番手に続いています。
終盤、MUGEN CR-Z GTがリードし、その背後で初音ミクZ4とGAINERがテール・トゥ・ノ ーズのバトルを展開していました、残りわずかという96周目、ダンロップコーナーでCR-Zがま さかのスピン! その脇を初音ミクZ4、そしてGAINERが駆け抜けていきます。
これでこの2台が一気にトップ争いに。Z4を駆る片岡龍也選手とGAINERのビヨン・ビルドハ イム選手の息詰まるバトルが展開されていくが、片岡龍也選手が首位を守りきりそのままチェッ カー!
第1戦岡山に続き、グッドスマイル 初音ミク Z4が総合力の高さをみせつけ開幕2連勝を飾 っています。2位はGAINER DIXCEL SLS、3位はMUGEN CR-Z GTとなりました。
開幕戦で厳しかったBRZが優勝できるレースを展開していた状態を見ると、恐ろしい進化 が見えるのですが、重たい状態で二連勝の初音ミクZ4のレース運びの凄さも感じます。
そして、2位にはやはり怖いゲイナーが居た感じです。
4位は反則スタートのペナルティをとられながら追い上げたStudie BMW Z4、5位はB-M AX NDDP GT-Rという結果になりました。
ちなみに、昨日のレースの模様ですが、Youtubeにダイジェスト映像が出てました。
初日のスケジュールが終了したのですが、今日は
となっています。イベントの情報などは
公式サイトを参照されるといいかなと。
■ SuperGT公式サイト
http://supergt.net/pages/pg:race/device:pc/
ln:ja/year:2014/round:1/gt_class:gt500/menu
:1/schedule:practice
第三戦は今月末のオートポリスとなっています。ここは昨年初音ミクZ4 が優勝したサーキットなので、次戦も楽しみです。
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