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日本人の知的能力を増進するための提案をするブログです。

教育の崩壊 2/4

2020-05-03 15:28:01 | 文化

> 日本人にとって良い関係とは、それが人間であろうと物事であろうと、『主客合一』『自他未分離』の状態を感じさせる関係である。 

自分自身ではどうにもならないということですね。

>その関係が成立しているかどうかという判断が『場を読む』『雰囲気を読む』『空気を読む』ということであり、それが一旦成立していると見られた場合には、その関係を崩さないようにお互いが会話し行動することが求められる。

気分・雰囲気に酔うことが我々日本人の楽しみということですね。

>いわば『我』を目立たせないことが大切になってくる。>『我』を出すということは『自発』の嫌う『主体性』を発揮するということであり、その結果『場の空気』を乱すことでもある。

日本人には、意思がない。意思の表現は無いが、恣意 (私意・我儘・身勝手) の表現がある。恣意による自発・主体性を発揮するということは、腹芸のようなものになる。これは、リーズン (理性・理由・適当) の外側にある行為となる。日本人の特技というべきか。

>それはまた『主客合一』の居心地のいい状態を崩すことであり、『自他未分離』の状態から『自他分離』の居心地の悪い状態へもどることである。

子供のようなものですね。安らかに眠り続けることができるのかしら。

>このようなことから日本人にとっては『主体性』を表現しないようにすることが常に求められているのであり、そういう意味では常に『主語』を表現し『主体性』を誇示することを求められる英語の表現とはかなり違った能力が求められている、ということができる。

そうですね。今や英語は国際語ですからね。我々日本人は、地球の外側に住んでいることになるかもしれませんね。

『我』を出すばかりで、『場の空気』を乱すものはやがて排除されていくようになる。

恣意 (私意・我儘・身勝手) の表現は困りますね。昔は予防策として、滅私奉公がありましたね。今はどうなっているのかしら。

『個性尊重』の教育にともない、『自己主張』をするように絶えず求められている今の子供たちに、『いじめ』が起こりやすくなっていることはこのことと無関係ではないように思える。

日本人には意思 (will) がないから、恣意 (self-will) を出す。これが日本人の問題ですね。
全ての考えは文章になる。文章にならないものは考えではない。
意思は未来時制の文章内容である。文章には意味がある。だから、意思は、対話・議論の対象となる。
恣意 (私意・我儘・身勝手) はバラバラな単語 (小言・片言・独り言) のままで存在する。文章にならないから意味がない。対話・議論の対象にならない。
自由とは、意思の自由のことである。意思の無い日本人は、’意思の自由’ を ‘恣意の自由’ と取り違える。これが ‘自由のはき違え’ というものである。
恣意の自由は何処の国でも認められていない。だから、日本人は、’不自由を常と思えば不足なし’ の状態になる。
司馬遼太郎は、<十六の話>に納められた「なによりも国語」の中で、片言隻句でない文章の重要性を強調している。
「国語力を養う基本は、いかなる場合でも、『文章にして語れ』ということである。水、といえば水をもってきてもらえるような言語環境 (つまり単語のやりとりだけで意思が通じ合う環境) では、国語力は育たない。、、、、、、ながいセンテンスをきっちり言えるようにならなければ、大人になって、ひとの話もきけず、なにをいっているのかもわからず、そのために生涯のつまずきをすることも多い。」

イザヤ・ベンダサンは、自著 <日本人とユダヤ人> の中で、言葉 (ロゴス) について以下のように語っています。
、、、、、 母親が子供に「チャント・オッシャイ」という場合、明晰かつ透明 (英語ならクリヤー) に言えということでなく、発声・挙止・態度が模範通りであれ、ということである。だが、クリアーということは、原則的にいえば、その人間が頭脳の中に組み立てている言葉のことで、発声や態度、挙止とは全く関係ないのである。プラトンの対話篇から、例として『クリトン』をあげてみよう。この対話は、明日の死刑執行を前にして、夜明けに、獄中のソクラテスをクリトンがたずねて、脱獄をすすめるところからはじまる。もちろんソクラテスは寝ている。だがどう読んでみても、ソクラテスが起き上がって、威儀を正して、法の遵守を説いて、クリトンに反論したとは思えない。ソクラテスは、おそらく最後まで寝っころがったままで話しているのだ。従って、この場合、純粋に、ソクラテスの言った言葉 (ロゴス) だけが問題なので、彼の態度や語調は全く問題にされないのである。(続く)


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