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日本人の知的能力を増進するための提案をするブログです。

深刻な意識状況 2/2  

2021-05-22 02:40:17 | 文化

 

(1/2の続き)

意見は比較の問題である。現実の内容と非現実の内容があれば批判精神が発揮できる。英米人の意見はこれである。現実の内容だけであれば、その比較は '現実' '現実' の上下判断 (横並びの比較) になり現実肯定主義の中に埋没せざるを得ない。日本人の場合はこれである。非現実の内容は人様々である。非現実の内容がなければあるのは現実だけで、その正解は一つである。日本人がともすれば異口同音の内容を語るのはこのためである。      

わが国のマスコミも現実の内容をただ垂れ流す。現実の正解はただ一つであるから、どんぐりの背比べで個性がない。それで、日本人は個人主義が何であるかを理解することが難しい。本人にも相手にも何を考えているのかわからない。だから、誰からも信頼されない。世界観に基づく協力者が得られないので社会に貢献する度合いが限られる。   

 

>この調査によれば、日本人の仕事への熱意は世界最下位クラス。 >・社会人も17歳から18歳の青年層も、更に今や幼少の子供たちまで、日本人は深刻な活力衰弱に嵌ってしまい、出口がない。 >とくに敗戦後の学校教育の罪過は深刻である。  

 

敗戦後には我が国に義理 (序列関係から生ずる私的な義務) が無くなったから、この世が闇になったのでしょう。   

日本語には階称 (言葉遣い: hierarchy) というものがある。だから日本語を発想する場合には、‘上と見るか・下と見るか’ の世俗的な判断が欠かせない。上下判断 (序列判断) には、通常、勝負の成績が用いられる。近年では偏差値なども都合の良い資料として利用されている。わが国が学歴社会であるというのも、実は序列社会の言い換えに過ぎない。   

日本人の礼儀作法も、序列作法に基づいている。だから、序列社会の外に出たら序列なきところに礼儀なしになる。礼儀正しい日本人になる為には、世俗的な序列順位を心得ている必要がある。'人を見損なってはいけない' という想いが強迫観念の域に達していて、人々は堅ぐるしい日常生活を送っている。こうした観念は天皇制・家元制度・やくざの一家の構造にまでつながっている。

日本人は序列の存在を知れば、それが一も二も無く貴いものであると信ずる共通の序列メンタリティを有している。これは序列信仰の域に達している。日本人の尊敬は、序列社会の序列順位の単なる表現に過ぎないため、個人的精神的な意味がない。下々の衆は上々の衆の祟り (仕返し) を恐れて神妙にしている。上々が無哲学・能天気である事については、下々にとって何ら気になることではない。だから、日本人の尊敬には浅薄さが付きまとう。         

政治家にも、政治哲学がない人が多い。我々の未来社会の有様を大衆に言って聞かせる術がない。それは非現実 (考え) の内容を盛り込むための構文が日本語に存在しないからである。序列人間は人間の序列を作っている。上位の者 (先輩) と下位の者 (後輩) の間に自分を差し挟むことにより自分たちの存在を確認し合っている。だから、自己の所属する序列に並々ならぬ帰属意識を持っていて義理 (序列関係から生じる義務) を果たすことにより仕事にやりがいを感じている。周囲の序列仲間が自分たちの序列に対する貢献度を評価する。これにより自己の順位は上昇する可能性がある。それが日本人の人生における楽しみである。 

 

>このままでは21世紀も希望が持てない暗闇の日本となってしまう。>さまざまな問題が山積している、これからを担う子供たちの解放が優先する、学校から変えていかねばならない。   

 

そうですね。我々日本人は日本語と英語の両言語を良く学び、思考における時制の大切さを十分に理解する必要がありますね。英語にある時制 (tense) を使った考え方を会得すれば、我々は自己の意思 (will) を明らかにすることも可能になるし、自分自身の世界観 (world view) を持つことも出来ます。さすれば我々は国際社会において相手の理解も得られ、未来社会の建設に協力することも可能になります。かくして、我々日本人は、人類の進歩に一層の貢献が可能になるでしょう。  

 

『有能な人材が世界から日本に集まり、ここで世界に向けてサクセスストーリーが生まれるという国家を目指すべきです。 このための具体的な政策課題として (1)英語を第2公用語にする (2)定住外国人に地方参政権を与える (3)インターネットの接続料はじめ知的生産活動の基本コストを諸外国並みにする (4)日本の制度やシステムの中で国際基準と合致しないものを一括して見直す―の4点を提案したいと思います。』 (茂木敏充外務大臣)   

 

 

 

 

 

 

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深刻な意識状況 1/2  

2021-05-22 02:25:19 | 文化

 

>367189        日本青年(1719)の意識状況(活力不全⇒国の将来は悪くなる⇒国を変えられない)が、他国に比較しても最悪。>持国天 ( 古希超え )  21/05/21 PM11

>・日本財団が実施した「18歳意識調査」(20)のテーマは「国や社会に対する意識」だが、インド/インドネシア/韓国/ベトナム/中国/英国/米国/ドイツ/日本の9か国で実施され、それぞれ17歳から19歳までの1000人を対象としている。>日本の青年層の断トツに深刻な意識状況(活力不全⇒国の将来は悪くなる)が、他国に比較して鮮明に浮かび上がってきた。  

 

これは我が国民の課題ですね。

 

>・調査は以下の6項目、日本財団のホームページに詳細は把握できます。   

 

日本人には苦手な問題ばかりですね。何しろ無いない尽くしですからね。   

 

>①自分を大人だと思う

 

我が国には大人になる為の教育 (哲学) がない。

 

>②自分は責任ある社会の一員だと思う

 

意思の無い人間には責任もない。   

 

>③将来の夢を持っている  

 

夢を持つには未来時制の文章内容が必要です。日本語には時制がない。      

 

>④自分で国や社会を変えられると思う   

 

現実を変えるには意思決定が必要ですね。日本人には意思がない。      

 

>⑤自分の国に解決したい社会課題がある   

 

日本人には批判精神がない。   

 

>⑥社会課題について家族や友人など周りの人と積極的に討論している   

 

日本人は思考停止の状態にある。   

 

>「自分を大人」、「責任ある社会の一員」ととらえた日本の青年は3040%にすぎず、他国の1/3から半分にとどまる。「将来の夢を持つ」、「国には解決したい課題がある」と回答した者も他国に比べて30%ほど低い。更に「自分で国や社会を>社会を変えられると思う人」は5人に1人で、他国に比べて断トツに低い。

 

そうですね。日本人には意思 (will) がない。意思は英語の未来時制の文章内容であるが、日本語の文法には時制 (tense) というものがないので、日本人には意思がない。

意思のあるところに方法 (仕方) がある。Where there's a will, there's a way. 日本人には意思がない。仕方がないので無為無策でいる。優柔不断・意志薄弱に見える。能動がなくて受動ばかりの生活を送っている。戦時中は玉砕するまで戦い抜いた日本兵であった。生きる力 (vitality) が不足している。困った時には '他力本願・神頼み' になる。

 ' やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かず' 山本五十六 (やまもと いそろく)   

 

>そして、自分の国の将来についてどう思っていますか?、という質問で締めているが、日本の青年の回答は、悪くなるが37.9%、変わらないが20.5%、分からないが32.0%、良くなるは9.6%にすぎず、欧米諸国に比べても断トツに悪い。>そして解決したい社会課題は「貧困をなくす」、「政治をよくする」が高い数値になっている。

 

政治は時代を先取りする必要がありますね。後追いばかりの政策では犯人捜ししかできませんね。   

 'どのような状況にも普遍的に通用する真理や法則、基本概念や倫理がありうるという考え方が、日本にはほとんど存在しない。' (カレル・ヴァン・ウォルフレン)   

‘周りの影響を受けずに、真に独立した考えができる知識人がいない。’ ( グレゴリー・クラーク)

 ‘日本人は政治にそれほど関心がないのに政府に依存し、国からの発言を待っている。’  (ウスビ・サコ)  

 

>・そして17年のギャラップ調査「世界各国の企業を調査、社員の仕事への熱意度調査」と重ねると、さらに深刻な実態が見えてくる。 >「熱意溢れる社員」の割合が6%しかいない、「周囲に不満を撒き散らす無気力な社員」の割合が24%、「やる気のない社員」が70%に達しているという。>熱意溢れる社員の割合が米国は32%だが、日本は調査対象とした139国中の132番目だという。  

 

我が国には何でも揃っているが、ただ夢と希望だけがない。   

非現実 (考え) の内容は、英語の時制のある文章により表される。非現実の内容はそれぞれに独立した三世界 (過去・現在・未来) の内容として表される。その内容は世界観と言われている。これらの三世界は時制により構文が異なるので、同次元で語ることができない。それで独立した三世界になっている。この規則を the sequence of tenses (時制の一致) と呼ぶ。日本人の初学者が英論文を書くときに難渋する規則である。 

世界観は、人生の始まりにおいては白紙の状態である。人生経験を積むにしたがって、各人がその内容を自分自身で埋めて行く。自己の 'あるべき姿' (things as they should be) もこの中にある。来るべき世界の内容を語ることは、時代を先取りすることである。

自己のその内容 (非現実) を基準にとって現実の内容を批判 (縦並びの比較) すれば、批判精神 (critical thinking) の持ち主になれる。批判精神のない人の文章は、ただ現実の内容の垂れ流しになる。全ての事柄は他人事になる。これは子供のようなものである。日本語の文法には時制がない。だから、日本人には世界観がない。そして、日本人には批判精神がない。残念ながらマッカーサ元帥の '日本人12歳説' を否定できる人はいない。(2/2へ続く)  

 

 

 

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