>MANTANWEB >映像の世紀バタフライエフェクト: 「シリーズ昭和百年」1回目25日は戦争に突き進んだ宰相たちの “決断” を振り返る >MANTAN Incによるストーリー・ >10時間
> NHK総合の「映像の世紀バタフライエフェクト」(月曜午後10時)は8月25日、「シリーズ昭和百年」(3回シリーズ)の第1回「戦時下の宰相たち」を放送する。
>平和から一転、国を挙げ戦争へ突き進んだ激動の昭和初期。
>軍の圧力と国民の熱狂に抗しきれなかった宰相たちの葛藤と決断を振り返る。
'敗因について一言いはしてくれ。我が国人が あまりの皇国を信じ過ぎて 英米をあなどつたことである。我が軍人は 精神に重きをおきすぎて 科学を忘れたことである' (昭和天皇)
意思の無い人間には責任が無い。日本人は意思がないので責任者捜しに苦労する。
たとえば【英対する開戦の詔勅】では
洵ニ已ムヲ得サルモノアリ豈朕カ志ナラムヤ
まことにやむをえざるものあり。あにちんがこころざしならんや。
開戦はまことにやむをえないことで、私の本意ではない。
となる。
天皇の意思でなければ一体誰の本意で我が国の意思決定が為されたのでしょうか。
兎角この世は無責任。
> 昭和初期、不況に苦しんでいた日本の状況を打破したのは、満州国建国だった。
>軍需と輸出の拡大とともに、失業率は改善され、国民は戦争がもたらす好景気を実感する。
>中国との戦争に歓喜し、さらにアメリカとの戦争を求めていく。
好きで 好きで大好きで 死ぬほど好きな戦 (いくさ) でも 原爆投下にゃ勝てはせぬ 泣いて崩れた敗戦日
残念ながらわが国は原爆開発においてアメリカに後れをとった。しかし本土決戦と一億総玉砕はまぬがれた。めでたし、めでたし。
太平洋戦争初期に、フィリピンの米比軍はキング少将もジョーンズ少将も早々と投降して、75000人以上の将兵の命を救った。
太平洋戦争後期に、日本軍は米空軍の飛来をゆるして、1945年3月10日未明、東京の下町の江東地区がB29約300機による空襲をうけ、死者10万をこす被害を出した。
日本人の指導者には、作戦の成否を予測する力はなかったのか。
人の命はどのように考えられていたのか。‘ぬちだ宝’(いのちは宝)ではなかったか。
>新聞も連日勇ましい記事で、国民をあおった。
日本人は思考を停止しているから、自分自身の意見を明らかにできない。わが国のマスコミの編集長でも例外ではない。だからいくら外部の情報を流しても、それが社会の木鐸の役割を果すことはない。「それでどうした、それがどうした」の問いに答えが出せないのである。我々日本人は自己の見解を述べる教育を受けてこなかった。だから個人の価値が低い。[木鐸=ぼくたく:世人を教え導く人]
英米流の高等教育機関において自己の個人的な見解を明らかにすれば学位 (博士号など) が得られる。ぜひやるべき勉強です。
イザヤ・ベンダサンは、自著 <日本人とユダヤ人> の中で ‘自らの立場’ について以下のように述べています。
何処の国の新聞でも、一つの立場がある。立場があるというのは公正な報道をしないということではない。そうではなくて、ある一つの事態を眺めかつ報道している自分の位置を明確にしている、ということである。 読者は、報道された内容と報道者の位置の双方を知って、書かれた記事に各々の判断を下す、ということである。 ・・・・日本の新聞も、自らの立場となると、不偏不党とか公正とかいうだけで、対象を見ている自分の位置を一向に明確に打ち出さない。これは非常に奇妙に見える。 物を見て報道している以上、見ている自分の位置というものが絶対にあるし、第一、その立場が明確でない新聞などが出せるはずもなければ読まれるはずもない。・・・・・ (引用終り)
>近衛文麿は、外交で対米戦争を避けようと手を尽くすが挫折。
日本テレビの単独インタビューで「このままでは日本人は滅びる」と日本の将来に危機感をあらわにしていた、ファーストリテイリングの柳井正会長兼社長。[2024年 10月] 10日の会見でも「日本人同士のなれ合いみたいなことは廃止すべき」と改めて警鐘を鳴らしました。
日本人は‘なあなあ主義’ で話をする。‘なあなあ主義’ とは、真の意味での検討や意見の交換などをせず、お互いに「なあ、いいだろう」ぐらいの話し合いで全てを済ませること。‘以心伝心・阿吽の呼吸・つうかあの仲’といったところか。
司馬遼太郎は、<十六の話>に納められた「なによりも国語」の中で、片言隻句でない文章の重要性を強調しています。
「国語力を養う基本は、いかなる場合でも、『文章にして語れ』ということである。水、といえば水をもってきてもらえるような言語環境 (つまり単語のやりとりだけで意思が通じ合う環境) では、国語力は育たない。、、、、、、ながいセンテンスをきっちり言えるようにならなければ、大人になって、ひとの話もきけず、なにをいっているのかもわからず、そのために生涯のつまずきをすることも多い。」
>後継となった東条英機も対米交渉を続けるが、国民の熱狂を抑えきれなくなり、ついに開戦を決断する。
我が国は権威主義国でありながら国民を黙らせることはできなかったのだろうか。
日本人には意思がない。意思のない人間には責任がない。責任のない人間を信頼する人はいない。信無くば立たず。
‘私は絶対に日本人を信用しない。昨日までの攘夷論者が今日は開港論者となり、昨日までの超国家主義者が今日は民主主義者となる。これを信用できるわけがない’ (あるアメリカの国務長官)
>語りは伊東敏恵アナウンサー。
国民は騙された。騙したのは誰か。狐を放置したのは誰か。