今年で2回目の『いろどり繭作品交流展』が、小江戸蔵里ギャラリーで開催されました。会場入り口では、秩父産いろどり繭で作った第1期作品の『いろどり紬・紫根染め』がお出迎え。いろどりの糸を、本庄の織り元で草木染めして手織りしたものです。
蔵を改装した土壁のギャラリーに、いろどり繭で織られた作品がとてもマッチしていい雰囲気です。
今回のメインは、初お披露目となる第2期作品の『いろどり100%風通お召し』。目白の花想容とのコラボで出来上がった新作です。その前に並ぶのは、いろどりの色を生かして織った反物に木版染めをほどこした帯。2本とも、藤本染工芸の作品。
桐生で製作された風通お召しは、1反織りあがるまで3日を要する手の込んだもの。たてよこいろどり100%で織ってみたところ、素晴らしい輝きとなりました。
その前でポーズするヨシカワが着用しているのは、いろどり100%に猫の木版染めをしたオリジナルの訪問着。これも、藤本染工芸さんの作品です。この日は、染め師の藤本義和氏も早くから会場に駆けつけて下さいました。
藤本さんが実際に使っている版木。これをバランスを考えてひとつひとつ押していきます。気の遠くなるような手作業。職人さんの技の凄さを実感します。