川沿いに建つ、型付け職人の大熊さんの「大熊長板型付工場」を訪ねます。穏やかな語り口の大熊さんが出迎えて下さいました。
長板中形の「長板」とは、反物を貼りつける板のこと。半反分を貼りつけたものの上に、型紙をのせ、お米などで作った赤い糊を均一に塗っていきます。
型紙を寸分たがわぬ位置に置きながら、何でもないように糊を伸ばしてドンドン奥へ進んでいく大熊さん。
全く無駄の無い流れるような動作で、瞬く間に半反分を塗り終えてしまいました。息を詰めて見ている面々は、あっけにとられるばかり…。これぞ、匠の技ですね!
半反分を塗り終えると、長板を外に出してグルッと回転させて裏返します。糊を置いた部分が染まらないようになっているため、白地のものの方が重くなって大変だとのこと。
大熊さんは、ご自身でも型紙を作っています。細~い線など、人間業とは思えません。手仕事の凄みを、目の当たりにしました。
斬新な大柄のものもあります。日本文化って奥が深いとあらためて実感。
「あ~ん、ステキーーー!これ欲し~い!」と、物欲全開のフジイ。なんて自然体な案内人なんでしょう(0^; ダメダメ、次に行きますよ!(つづく)