いよいよ「いろどりきものお披露目」です!舞台上に展示していたのは、縦横ともいろどりの糸を使った訪問着。本庄の黒澤織物さんに相談し、セリシンを全部落とさずに、いろどり繭本来の色を残していただきました。見た感じは、大島に似ています。手前に置いてあるのは、黒澤さんが持参してくれた群馬の天蚕糸で織った反物。これできものを作ると1000万円にもなってしまいます(--; が、縦横いろどりで織った反物は、それとほとんど同じ風合いで見分けがつかないほどでした。すごいぞ!いろどり繭。
柄は型押し染めの匠、藤本工房さんに相談し、なんと!猫の訪問着にしていただきました。淡い3色の和猫が、生地の上でくつろいでいます。裾まわしにも猫ちゃんが =^^= こんなこと、完全オーダーだからこそできること♪ ちゃーんと気心が知れている人の手によって作り上げられた逸品は、これまで知らなかった強い愛着がわくものとなりました。
実はステージ上でも、草木染めでさまざまな色にチャレンジした「いろどりきもの」の紹介があったのですが、いかんせん理事全員そのモデルとなっておりまして(^^; 「いろどりきものゴレンジャー」が勢ぞろいした画像が撮れませんでした…トホホ。
いろどりきものお披露目の後は、休憩をはさんで、近達也さんによる座繰りの実演と体験が始まりました。みなさん、初めて見る繭から糸がひかれる光景に興味津々で、すごい人だかりができております。
プライベートでもきもの散歩にご参加いただいている、きものエッセイストで漫画家の近藤ようこ先生の本の販売もあり、希望者にはイラスト付きで丁寧にサインを書いていただきました。川越の和裁士の小杉亘さんも、ステキな男きものスタイルでご参加です。
人波が引いたところで、理事たちも座繰り体験など。座繰り機を回している吉川、その隣の鎌原とも、いろどりきものを着ています。優しく淡い色がステキでしょ♪ お隣の近藤先生は、この日は大島をお召でした。
シンポジウムには、本庄の黒澤織物さんもご夫婦でいらして下さいました。私たち理事は、きものの相談でいったい何回黒澤さんのところにお邪魔したことでしょう。ご主人が草木染めをし、ふたりの力を合わせて機に縦糸をかけ、奥さまが手織りする。そんな姿に、織物だけではなくいろいろなことを教えていただきました。向って左に立っている世古のいろどりきものは、くちなしで染めたごく淡いブルー。中央の大河内の着ているのは、自宅の庭で栽培しているレモングラスを持ち込んで染めたもの。若草色のいろどりきものになりました。