人生ブンダバー

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西鋭夫『國破れて マッカーサー』(中公文庫)

2009-09-29 05:10:19 | 近現代史
本書は、太平洋戦争後の、アメリカの「占領政策」がどのようなものであったか
--その裏側を、アメリカ政府の「極秘資料」(--30年後に公開される。)を使
い、「事実」を記述した力作である。(単行本;平成10年10月中央公論社刊)
(★★★★★)

半藤一利『昭和史 戦後篇』とあわせて読まれることをおすすめする。

<目次>
第一部 誇りの埋葬
第一章 「無条件降伏」の裏側
第二章 占領独占
第三章 「精神を破壊せよ」
第四章 マスコミ・報道の自由
第五章 「マッカーサー直筆」憲法

第二部 戦後の悲劇「平和教育」
第一章 教育勅語
第二章 民主主義か、餓死か
第三章 アメリカ教育使節団(マッカーサーの応援団)

第三部 終わらぬ「戦後」の始まり
第一章 レッドパージ(赤狩り)
第二章 平和条約


(主な内容)
○マッカーサーの「ドイツ人はアングロ・サクソン同様45歳。日本人は12歳」発言
 (p91)
○東京裁判首席検察官キーナンの来日記者会見(p111)
○対日援助削減方針に対するマッカーサーの怒り(p163)
○「東京ローズ」(p169)
○マッカーサーの「プレス・コード」(p183)
○GHQの事前検閲(p207)
○近衛文麿の死(p226)
○憲法制定の舞台裏(p256)
○国際基督教大学(p320)
○羽仁五郎と全日本教員組合(p359)
○日本語をローマ字に替えよ(p360)
○「駅弁大学」(大宅壮一)の誕生(p393)
○朝鮮動乱とレッドパージ(p438)
○マッカーサーとトルーマンの攻防(p517)







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