(2006年7月2日 ゴールド劇場 2005年 米 シネスコ SRD 112分)
【ネタバレあり】
名匠ラッセ・ハルストレム監督が、最も有名なプレイボーイ、カサノバを描く恋と冒険の物語。ハルストレムは最近の静かな作風もいいけど、この作品のユーモアもいけるねえ。
ページをめくるごとに新しい女性が出てくる、華麗なる女性遍歴がテンポよく描かれていて出だしは快調。女性は社会に進出すべきでないという風潮の時代背景もきちんと描かれています。
ちょっと前にバラエティ番組で、パンツェッタ・ジローラモが、イタリア人お得意の口説きテクニックを披露して眞鍋かをりをメロメロしてましたが、イタリア男性は子供の頃から女性をモノにするテクを仕込まれていて、こういうことに関してはお手のものとのこと。
皆がカサノバを手本にしてああなっちゃったのかは不明ですが、この映画でのカサノバの口説きは男から見てもスマートで、何故か好感が持てます。ヒース・レジャーがイタリアの伊達男に見えるかどうかは別として、彼の演じる凛として恋愛に対して真剣なカサノバはなかなか良いのではないでしょうか。
彼が恋する才色兼備のシエナ・ミラーもいい。しかし何と言っても箱入り娘なのにその気充分の名家の娘ナタリー・ドーマーが可愛い。この作品の中で一番役に恵まれていると思う。カサノバに興奮しすぎてベランダをバキッと破壊するのは面白かった。
あと、椅子や船でずっこけるギャグってのは普通面白くないのだけど、やるのがジェレミー・アイアンズなら話は別。やりそうにない人がやると面白いんだよなあ。
フェリーニのような(観てないけど)退廃的で妖艶な「カサノバ」を期待すると、ビックリするくらい明るくて爽やかな恋愛映画になってるし、ビックリするくらい裸が出てこないので、おじさん連中はガッカリかもしれませんが、こういう後味の良いカサノバもいいもんです。ヴェネチアの風景も美しいのでデートムービーにピッタリかもしれんね。
それにしても、最後の二重三重のどんでん返しはよかった。ひたすら気持ちよさへと向かっていく脚本、演出。これこそ娯楽と言える映画でしょうな。
【ネタバレあり】
名匠ラッセ・ハルストレム監督が、最も有名なプレイボーイ、カサノバを描く恋と冒険の物語。ハルストレムは最近の静かな作風もいいけど、この作品のユーモアもいけるねえ。
ページをめくるごとに新しい女性が出てくる、華麗なる女性遍歴がテンポよく描かれていて出だしは快調。女性は社会に進出すべきでないという風潮の時代背景もきちんと描かれています。
ちょっと前にバラエティ番組で、パンツェッタ・ジローラモが、イタリア人お得意の口説きテクニックを披露して眞鍋かをりをメロメロしてましたが、イタリア男性は子供の頃から女性をモノにするテクを仕込まれていて、こういうことに関してはお手のものとのこと。
皆がカサノバを手本にしてああなっちゃったのかは不明ですが、この映画でのカサノバの口説きは男から見てもスマートで、何故か好感が持てます。ヒース・レジャーがイタリアの伊達男に見えるかどうかは別として、彼の演じる凛として恋愛に対して真剣なカサノバはなかなか良いのではないでしょうか。
彼が恋する才色兼備のシエナ・ミラーもいい。しかし何と言っても箱入り娘なのにその気充分の名家の娘ナタリー・ドーマーが可愛い。この作品の中で一番役に恵まれていると思う。カサノバに興奮しすぎてベランダをバキッと破壊するのは面白かった。
あと、椅子や船でずっこけるギャグってのは普通面白くないのだけど、やるのがジェレミー・アイアンズなら話は別。やりそうにない人がやると面白いんだよなあ。
フェリーニのような(観てないけど)退廃的で妖艶な「カサノバ」を期待すると、ビックリするくらい明るくて爽やかな恋愛映画になってるし、ビックリするくらい裸が出てこないので、おじさん連中はガッカリかもしれませんが、こういう後味の良いカサノバもいいもんです。ヴェネチアの風景も美しいのでデートムービーにピッタリかもしれんね。
それにしても、最後の二重三重のどんでん返しはよかった。ひたすら気持ちよさへと向かっていく脚本、演出。これこそ娯楽と言える映画でしょうな。
ヒースのカサノバに関しては、私も
「どうなんだろう?」と思わんでも
なかったのですが・・さわやかで笑えるお話に
なっててよかったなぁって思ってます。
あると思いますよ~。と言いつつ、僕はほとんど
見てないんだな、これが。「8 1/2」ぐらい。
久々に胸のすく娯楽映画を観た気がします。
皆が好評を寄せなかったら観てなかったかもなあ。