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お久しぶりです。ネタバレあります。

「河童のクゥと夏休み」 原恵一5年ぶりの新作!

2007-08-03 23:57:14 | 映画感想
(2007年8月3日 MOVIX三好 2007年・日 ヴィスタ SRD-EX 138分)

夏休みを心待ちにしていた小学生の上原康一は、学校帰りに不思議な石を拾う。持ち帰って水で洗うと、なんと河童の子どもが姿を現わした。不思議な力を秘めた河童のクゥと出会った少年のひと夏の冒険を、家族の絆や友情の大切さを織り込みつつさわやかに綴る。

「クレヨンしんちゃん モーレツ!オトナ帝国の逆襲」で高い評価を得た原恵一監督が5年の歳月をかけて完成した感動作。

河童と言う、純粋な生き物を中心に据えたこの作品では、彼を囲む人間のたちの弱さがアリアリと描かれている。

社会問題にもなっている、イジメ、差別、はたまた加熱するマスコミ報道、それに乗らされて騒ぐ一般人。決して人間は悪者ではないのに、自分で悩み、その悩みを暴力の形でぶつけることで自らの弱さを露呈する。ちょっとリアルすぎな気もしますが、周りをリアルに描く事で、「きっと誰かが理解してくれる」というテーマが際立つと言うもの。

その中で光る河童の純粋さ、誰よりも人間を見ていた飼い犬の強さ、そして河童と触れ合う事によって強くなって行く家族が感動的。家族もとても完璧とは言えず、ついマスコミに浮かれてしまうのもリアルでよかった。

もちろん、河童に対する人間の気持ちだけでなく、子供に振り向いてもらえない親の気持ちや、人間と暮らす河童の気持ちまでしっかり描かれていた。
そりゃー、2時間超えるわ!

後半は、河童に相手の心の声が聞こえると言う設定が上手く使われていた。ものすごい感動的な場面が、宅急便トラックだけの画って凄いよね。(ここに河童の音声がかぶさるだけで号泣の嵐!)

プロと子供声優陣の中で、ココリコ田中、ガレッジセールのゴリがいい味を出している。最後はゴリの底抜けの明るさに救われた感アリ。
クゥのお父ちゃん、なぎら健壱に声が似てるな~と思ったら、本当になぎらだった。


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