たまやんの「大きい画像の貼れるブログに引っ越したい」

お久しぶりです。ネタバレあります。

「今度は愛妻家」

2010-01-28 22:57:03 | 映画感想
(2010年1月28日 MOVIX三好 2009年・日 ヴィスタ SRD 131分)

行定勲監督2年ぶりの新作は、中谷まゆみ作の戯曲を映画化した夫婦もの。
写真家の自宅を舞台に夫婦の掛け合いが展開、やがて様々な人間が入れ替わり立ち代り登場するのを見ると、やっぱり舞台だなと。

昔は真木よう子が好きだったので、この舞台は観に行きたかったんですよねえ。結局、収録されたDVDも見ず予備知識なしで映画を観に行ったのですが、これがかえって良かったかもしれない。

どう重いかは書けませんが、ともすれば重くなりそうな話を上手い事軽やかに見せてます。演出も然ることながら、トヨエツと薬師丸ひろ子の2人の掛け合いが面白い。トヨエツはほんと丸くなりましたね。あとは文さんを演じた石橋蓮司が凄い。よくある哀しいオカマじゃない、一本芯の通った演技を見せています。

序盤から??と思う点がところどころあるのですが…後半になってある事が明らかになる。中盤で何となく分かるので、そう思いながら観ると物凄く切なくなってきます。だからなのか、全てが明らかになってからの展開がちょっと長く思えました。

やっぱり舞台だからこそなんですよね、この話は。

舞台は重きも軽きも現実も幻想も、すべてひっくるめて板の上で見せ切る事ができる。細部があいまいでも案外いける舞台とは違い、映画なので丁寧に見せようとした分ちょっと長くなったかなと。でも、小道具の使い方とか、時系列の組み換えとかは映画ならではの良さでした。

そして、行定組の撮影の素晴らしさ。沖縄でのクレーンショットもいいけど、鬼子母神の境内ほかでの自然光を取り入れたショットの数々は、こういう画を久しく見てなかったなと懐かしささえ感じられた。


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2 コメント

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舞台・・ (yoko)
2010-01-30 20:13:27
それが原作であると思いますよね。
二人が住んだ家が ほとんどでしたから・・・
映画だと わたしも秘密がわかってから
ちょっと展開が長いかと思いました

トヨエツさんの金髪はどう?と思いましたが
すごく自然で
石橋さんのオカマは もう凄いの一言ですよね。
秘密がわかった時(予想してない展開で)
前半のすべてが伏線で 切なくて・・・

のらさんからで いつも読ませてもらってました。
この映画 予想外の展開で面白かったです。

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TBありがとうございます! (たまやん)
2010-01-31 15:31:37
>yokoさん
のらさんのところから、ありがとうございます!

この映画の持つ秘密は、全てを切なくさせますよね。

細かい伏線がまだまだありそうなので、
もう一度観てもいいかなと思ってます。
こういうのは映画ならではという感じがします。
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