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お久しぶりです。ネタバレあります。

「ボルベール <帰郷>」 アルモドヴァルとペネロペ

2007-07-01 17:41:10 | 映画感想
(2007年7月1日 TOHOシネマズ名古屋ベイシティ 2006年・スペイン シネスコ SRD 120分)

ペドロ・アルモドヴァル監督自身の故郷でもあるラ・マンチャを物語の背景に、母、娘、孫娘の三代の女性たちの葛藤と和解を、色彩豊かな映像でミステリアスかつユーモラスに綴る。

何度も繰り返される、挨拶代わりのキスの多さに面食らいながらも、やっぱりスペインの女性って強い!と思わせる佳作。アルモドヴァル3部作の中では一番好きかもしれません。まあ、この監督っていつも同じような映画を撮るよねっつうツッコミは無しにしよう。

ペネロペ・クルスをはじめ、出てくる女優さんが全員いい。
やっぱり彼女はハリウッドよりもスペインの風土に合います。

とにかくアルモドヴァルにペネロペが出ているだけで観た作品なので、どんな話かも知らずに観ました。どんな話なんだ?と思いながら観ると、いい意味で裏切られます。最後にはそう来たかー!!と、ほっこりとさせられる。

三世代が複雑に絡んだ人間模様を、巧みな構成力で描いています。昨今の作品に見られる、脚本が凝ってるだけの人間模様に比べ、こちらは確実に血が通っている。

明かされる出来事はかなり生々しいのだけど、そこから生まれる人間模様はとてもスリリングで、ユーモラスで、温かい。お得意の赤を散りばめた映像センスはさすが。タイトルデザインも鮮やかで良かった!


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2 コメント

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やっと今日見てきました! (のら)
2007-08-21 20:42:52
私もこの映画が三部作で一番好きです。
共感しやすかったのかもしれません。

ペネロペは美しく、ハリウッド映画とは
全然違うな~って思いました。ほかのどの女優さんも
まんべんなく素晴らしかったですね!
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ロングラン? (たまやん)
2007-08-21 22:40:47
ベイシティに続いてミリオンで始まったんですよね。
名古屋でロングランするのは珍しいことです。

スペインの女性は大らかでいいです。
内面の美しさをすくい取るアルモドヴァルいいわ~。



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