(2017年1月4日 伏見ミリオン座2 2015年・デンマーク・101分)
TIFFでは「地雷と少年兵」だったタイトルが、何故「ヒトラーの忘れもの」になったのか。
原題も英語タイトルも、地雷のごとく意味の隠れたものでいいのになあ…と思ったのですが。
忘れものとは、ナチスによって仕掛けられたままの地雷。
ドイツに占領された国の一つのデンマークで、戦後にドイツ少年兵に地雷の撤去を指示する鬼軍曹の話。
戦後にこういう悲しい話があったのは知らなかった。
他国に勝つといった明確な目的も無く、命をすり減らして、時には命を落とすまで働かされる少年たち。
唯一の目的と言えば、家に帰りたい、それだけ。
ナチスによって悪者扱いされ、戦後もそのまま一方的に憎悪を向けられるままの少年兵。
もう一つの忘れものは、この無垢なる少年たちなのだろう。
映画が面白くなるのは、デンマークの軍曹にある心情が芽生えてから。
たった一人の良心はこの状況下にどんな影響を与えるのか。
この映画の救いはまさに映画的なところにあって、実話を基にしたものにしては現実離れなところもあるが、これで良かったのだと思う。
ただ、この先の事を思うと更に胸が痛む。
あの軍曹はこの先どうなるのか。これがこの映画の忘れものなのだ。
TIFFでは「地雷と少年兵」だったタイトルが、何故「ヒトラーの忘れもの」になったのか。
原題も英語タイトルも、地雷のごとく意味の隠れたものでいいのになあ…と思ったのですが。
忘れものとは、ナチスによって仕掛けられたままの地雷。
ドイツに占領された国の一つのデンマークで、戦後にドイツ少年兵に地雷の撤去を指示する鬼軍曹の話。
戦後にこういう悲しい話があったのは知らなかった。
他国に勝つといった明確な目的も無く、命をすり減らして、時には命を落とすまで働かされる少年たち。
唯一の目的と言えば、家に帰りたい、それだけ。
ナチスによって悪者扱いされ、戦後もそのまま一方的に憎悪を向けられるままの少年兵。
もう一つの忘れものは、この無垢なる少年たちなのだろう。
映画が面白くなるのは、デンマークの軍曹にある心情が芽生えてから。
たった一人の良心はこの状況下にどんな影響を与えるのか。
この映画の救いはまさに映画的なところにあって、実話を基にしたものにしては現実離れなところもあるが、これで良かったのだと思う。
ただ、この先の事を思うと更に胸が痛む。
あの軍曹はこの先どうなるのか。これがこの映画の忘れものなのだ。