(2010年6月4日 MOVIX三好 2010年・日 シネスコ dts 134分 R-15)
井筒和幸監督が、吉本の人気お笑い芸人ジャルジャルを主演に現代の若者を描いた青春バイオレンス作品。
<ネタバレあり>
ハラハラさせる中盤と比べると、後半はかなりグダグダな感じ。しかも、唐突に終わらされたかのようなラスト。これまでの井筒作品からいって、これは面白くする事が出来ただろうし、ラストにも少しでもカタルシスを感じる事ができたはず。しかし、この作品には…。
まず、序盤から中盤にかけての暴力の連鎖が凄い。しょうもない事が、いつの間にか死人まで出しかねない勢いまで事態が悪化してしまっている。これまでの井筒映画の暴力は、ちゃんと目的があって、それによってカタルシスを得たものだが、この作品にはそれが一切無い。
いきあたりばったりで行動する、しかもその行動に歯止めが利かない。そんな若者への怒り…と言うよりも、行く先を憂いている感じ。しかも、タイトルが「ヒーローショー」。
現代はヒーロー不在の時代と、大きなくくりで考える事も出来るが、今の若者は夢をちゃんと持ってるのに実現できない。どんなに頑張ってもヒーローになんてなれない哀しさを描いているのだと思う。
ジャルジャルの2人はかなり好演していました。舞台で鍛えたのもあると思いますが、監督の演出の上手さもあると思う。監督はいつも「そこらのイケメン俳優よりもずっといける」と言ってるようですが、ホント、吉本の芸人を使うのが上手い。
井筒和幸監督が、吉本の人気お笑い芸人ジャルジャルを主演に現代の若者を描いた青春バイオレンス作品。
<ネタバレあり>
ハラハラさせる中盤と比べると、後半はかなりグダグダな感じ。しかも、唐突に終わらされたかのようなラスト。これまでの井筒作品からいって、これは面白くする事が出来ただろうし、ラストにも少しでもカタルシスを感じる事ができたはず。しかし、この作品には…。
まず、序盤から中盤にかけての暴力の連鎖が凄い。しょうもない事が、いつの間にか死人まで出しかねない勢いまで事態が悪化してしまっている。これまでの井筒映画の暴力は、ちゃんと目的があって、それによってカタルシスを得たものだが、この作品にはそれが一切無い。
いきあたりばったりで行動する、しかもその行動に歯止めが利かない。そんな若者への怒り…と言うよりも、行く先を憂いている感じ。しかも、タイトルが「ヒーローショー」。
現代はヒーロー不在の時代と、大きなくくりで考える事も出来るが、今の若者は夢をちゃんと持ってるのに実現できない。どんなに頑張ってもヒーローになんてなれない哀しさを描いているのだと思う。
ジャルジャルの2人はかなり好演していました。舞台で鍛えたのもあると思いますが、監督の演出の上手さもあると思う。監督はいつも「そこらのイケメン俳優よりもずっといける」と言ってるようですが、ホント、吉本の芸人を使うのが上手い。