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お久しぶりです。ネタバレあります。

「ペーパーボーイ 真夏の引力」

2013-07-29 20:31:07 | 映画感想
(2013年7月28日 センチュリーシネマ1 2012年・米 シネスコ SRD 107分)

人生の目標を見失い、大学を中退して父の営むローカル新聞の配達を手伝うだけの無為な毎日を送る青年、ジャック。ある日、大手新聞社に勤める兄ウォードが、同僚の黒人記者ヤードリーを伴って帰省する。目的は、4年前に地元で起きた保安官殺害事件の再調査をするため。既に判決が確定している死刑囚ヒラリーに冤罪の可能性があるというのだった。



「プレシャス」のリー・ダニエルズ監督の新作は、保安官殺人事件の真相に迫るミステリー。
まず死刑囚とその恋人がいて、その二人に新聞記者とその弟が接触する。
まあ、ミステリではよくある設定で、話もその通りに進むのですが、刑務所でのヒラリーと恋人との絡みに驚愕!

体同士の接触は無いのに、その絡みは濃厚!
脚を開いてかなりの部分を見せるわ、口でするマネをするわ、それだけでいってしまうわで大変!
しかもそれを演じてるのが、ニコール・キッドマンとジョン・キューザック。

ローカルならではの濃密な人間関係と、それが醸し出す気持ち悪さがじんわりと伝わってくる。
豪華スターが演じてるぶん、気持ち悪さはやや薄まりますが、知らない俳優なら途中で逃げてたかもしれない。

そこに人種差別やら当時の問題が絡んでくるので、うっかりすると主題を見失いそうになります。
でも、俳優陣の演技が凄くて圧倒されてる間にまた衝撃のラストに圧倒される。

うっかり「真夏の引力」とサブタイトルを付けてしまったのは何故だろう。
ザックの絡みで青春ものを求めて来た人もいましたが、クライマックスで帰ったカップルもいました。

非常に悪趣味でバランスの悪い映画ですが、観た人は後々語れるだろうなあ…。


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