たまやんの「大きい画像の貼れるブログに引っ越したい」

お久しぶりです。ネタバレあります。

柳ケ瀬寄席 (柳ケ瀬123計画プレイベント)

2010-12-19 21:56:48 | 落語・演芸
(2010年12月19日 ロイヤル劇場 14時開演)

柳ケ瀬商店街非公式キャラクター「やなな」で活気を取り戻しつつある柳ケ瀬。
やななが登場する2年前の2006年から行われているのがこの柳ケ瀬寄席。
今回は、300人収容できるロイヤル劇場で行われました。しかも満員御礼!

2012年は岐阜市政123年を迎えると言う事で、この年へ向けて文化と音楽で柳ケ瀬のにぎわいを図ろうと言うもの。もちろん、やななもこのプロジェクトに参加するようです。

今回は、

桂 福若  「いらち俥」
桂 福團治 「ねずみ穴」

四代目福團治師匠と、弟子の福若は親子。
奥さんも声帯模写で活躍されてたという芸能一家だそうです。

福若さんは、謎掛けと小噺でご機嫌伺い。
「柳ケ瀬寄席と掛けまして、きれいな着物ととく。その心は、『きてよかった』」

「いらち俥」は、変わった人力車の車夫と客の会話。
ドリフのもしも…のコーナーみたいに、やたらとのろい車夫と、かなり速い車夫が登場する。のろい車夫のところがほんっとにのろくて、まさにいらち!
かなりハイテンションな落語なので、お客さんもちょっとノレない所はありましたが、速い車夫の登場でやっとウケたというところでしょうか。

続いて、福團治師匠の登場。

「(今のハナシ)お疲れになりましたやろ?」と客に尋ね、扇子に体を傾けて「疲れた~~」と、大儀そうに始めるのはこの方の芸風です。
三百ある噺の中でも笑いのない、暗~~い噺として知られるものが二つほどあって、それ聴いたら暗い気持ちで帰る事になりまっせー、と振って、「では、今からそれやりまんねん」と、「ねずみ穴」を。

兄の金を頼りに大和から出てきた弟に、商売の元手として三文しか持たさなかった兄。悔しさをバネに商売に励み、十年後天満で大店の質屋を営むようになります。その大晦日、「商売の元手」を返しに、貰い火の起きそうな風の強い中、兄のもとへ行くのだが、その頃、質屋の蔵は…。

興を削がれる恐れがあるので最後まで書きませんが、これは年の瀬にふさわしい暗~い(?)人情噺。比較的笑いの少ない、三十分以上の大ネタを片時も飽きさせずじっくり聴かせました。とにかく惹き付けられました!

次回は3月13日で、桂歌之助師匠、笑福亭呂竹さんのご出演です。


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