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お久しぶりです。ネタバレあります。

「ムーンライズ・キングダム」

2013-02-18 20:24:31 | 映画感想
(2013年2月14日 MOVIX三好 2012年・米 ヴィスタ 94分)

1965年、12歳のサムとスージーは恋に落ち、秘密の場所ムーンライズ・キングダムを目指し駆け落ちする。
小さな島のひと夏を舞台に、島民たちの冒険を綴る。


ウェス・アンダーソン監督らしい、作りこまれた世界観は彼ならではの箱庭感覚。
家族&冒険のテーマはこれまでの作品と共通していて、はみ出し者への愛情は相変わらず。
主人公がズレまくってるのも相変わらず。

計算しつくされた脚本の通りきっちり撮った作品ながら、窮屈な感じがしないのはセンスの良さかな。
ウェス版「小さな恋のメロディ」とも言えるけど、くすんだ色合いとかクレジットのロゴとか、「トリュフォーの思春期」あたりを目指して作ったに違いない。

最初の「青少年のための管弦楽入門」から家族のテーマを示し、これから出てくる人物を手際よく映していく。
んで、この女の子は誰?と思う暇も無くボーイスカウトで騒動が起きて、件の男の子が出てきて女の子が…とテンポよく展開。

レコードプレーヤー、テント、ピアスと、小道具が懐かしく可愛くて世代を問わず懐かしい気持ちにさせる。
それでもって、時々の生っぽさはなんだろうか。
ちょいちょい現実に戻すのがウェスの狙いか。

とはいえ、彼の作品としては間口が広く最後まで楽しめると思う。
何と言っても今回は、エンドロールまで楽しい。


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3 コメント

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かわいい!! (タイリー)
2013-02-20 01:45:51
センスのよさに感服です。
人物から小道具からお洋服もお家も、カメラワークも、
とにかくみ~んな可愛い。
おっしゃる通り計算されつくした美しさを、かる~い感じで
ひょひょいと表現してみせるとこが好きです。
女の子が意外と色っぽくてびっくりしましたね。
このおじいさん誰?と思ったらハーヴェイ・カイテルだったのにもびっくり。

今までだったら名古屋まで行かないと見られなかったんですけど、ユナイテッドシネマで何でもやってくれるので、助かります。

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私もですー (kino)
2013-02-21 01:09:33
大好きなウェス監督の映画なので、久しぶりに映画館に行きました。
ほんと、空中庭園のとこまで行かないと観れなかった系の映画も
シネコンで観られてヨカッタ。
で、映画は大満足です。どこをとっても絵になる、
いつものこだわり満載の作品。
トボけてておかしいのに、ちょっともの悲しくて切なくて。
豪華キャストにオーウェンがいないのが、ちょっと寂しいけど。
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ほんと、助かる! (たまやん)
2013-02-22 06:52:24
>タイリーさん
ほんと、最近はシネコンでも単館系をたくさんやってくれるんですよねえ。
スターキャット系にほとんど行かなくなったなあ…。

ハーヴェイ・カイテルは後で気付きました!
あんなコミカルな演技をするんだとビックリ。


>kinoさん
ウェス監督の映画でここまで拡大してやってくれたのは初めてかな。
これはオスカー効果(脚本賞だけだけど)か、ブルースのおかげか。

オーウェンいなかったですよねえ。
待機作がたくさんあるし、お忙しそうでなによりですが。
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