山岡荘八著の「徳川家康」の13巻・侘茶の巻きが読み終わった。
本巻は九州征伐に成功した秀吉が残る小田原の北条氏を滅ぼすというもの。
北野大茶会、淀君による鶴松丸の誕生、全国制覇と栄華を誇る秀吉であるが、
利休との確執など人の意見を聞けなくなるほど、驕り高ぶるようになっていた。
本巻では、北条氏の決断力のなさを表す「小田原評定」という言葉も出てくる。
名門が故の驕りが滅亡を速めたといえる。
一方、家康は関東への転封にも我慢し、ついに「天下取りの準備」に着手する。
秀吉による関東への転封は家臣団を激怒させた。
家康は、江戸入りを前に納得できない家臣団に向かって、
天下取りを意識していることを初めて吐露する。
褒美で釣った天下の脆さを足利幕府という歴史の上から学んだ。
信念のない動きほど世を誤るものはない。
褒美なくば動かない家臣は、一人もいらない。
力あるものには力の伸ばせる舞台を作ってそれを与える。
納得がいった家臣団は、
天下を目指す道として主君家康についていくことで改めて決意する。
褒美を与えて釣った家臣団の秀吉と、褒美では釣れぬ宝を抱える家康。
この差が後の歴史に大いに現れてくる。
14巻以降が楽しみである。
本巻は九州征伐に成功した秀吉が残る小田原の北条氏を滅ぼすというもの。
北野大茶会、淀君による鶴松丸の誕生、全国制覇と栄華を誇る秀吉であるが、
利休との確執など人の意見を聞けなくなるほど、驕り高ぶるようになっていた。
本巻では、北条氏の決断力のなさを表す「小田原評定」という言葉も出てくる。
名門が故の驕りが滅亡を速めたといえる。
一方、家康は関東への転封にも我慢し、ついに「天下取りの準備」に着手する。
秀吉による関東への転封は家臣団を激怒させた。
家康は、江戸入りを前に納得できない家臣団に向かって、
天下取りを意識していることを初めて吐露する。
褒美で釣った天下の脆さを足利幕府という歴史の上から学んだ。
信念のない動きほど世を誤るものはない。
褒美なくば動かない家臣は、一人もいらない。
力あるものには力の伸ばせる舞台を作ってそれを与える。
納得がいった家臣団は、
天下を目指す道として主君家康についていくことで改めて決意する。
褒美を与えて釣った家臣団の秀吉と、褒美では釣れぬ宝を抱える家康。
この差が後の歴史に大いに現れてくる。
14巻以降が楽しみである。