カタスミ

『青森ドロップキッカーズ』森沢明夫著

青春してて熱くて爽やかな物語が読みたかったので
今回はカーリングに人生捧げる人達のお話を読んでみました。
以下ネタバレ有り。















いやぁ、今回はなかなか熱いお話でした。
いじめられっ子の主人公が、カーリングに出会ってみるみる明るくなっていくのは
見ているこっちも嬉しくなってくるし、幼なじみとの和解も熱い展開でよかった。
姉妹の話も挫折を味わいながらも再起する様が伝わってきて、共感できました。

しかし、どうも雄大の存在が微妙。
正直、あんまり出番がなくて、いまいちキャラが立ってないにも拘らず
最後の美味しいところもって行き過ぎて不満でした。
ヒロミンが主人公なのに、完全に傍観者でした。
もうちょっと活躍してほしかったんだけどね。
ヒロミンが反則した事を告白する方が
弱くて自分の意見もまともに言えなかった子が
サムライ・スピリットを守って一人前のカーラーに成長するって熱い展開になった気がする…
それか、雄大にやらせるのならば、前半でもっと不良の悪ガキを前面に押し出しておいた方が
エピソードが生きた気がするなぁ…
中途半端な不良の雄大って紹介があったけど
まさに中途半端な存在であった…嫌いなキャラではないのだけどね。

贅沢を言うと、熱い試合展開を望んでいたのですが
負けっぱなしでしたねw
とってつけたような恋愛告白ネタは、結局大した展開もなかったので
挟まなくてよかった気がしました。

後、どうでもいいけど、妹の『えへへ』笑いは
絶対女性陣に嫌われる笑い方だよなぁ…
やっぱ作者が男性なのでその辺の微妙な感じは
感じ方が違うのかなぁ。
どうせなら『ニコ』って笑う方が印象が良い気がする。
ほんと、どうでもいいんですけどw
(私の性格が悪いだけですかね、そうですかね。)

とまぁ、辛口な感想ではありますが
全体的にはなかなか熱く爽やかなお話でありました。
星4つでございますよ~。
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