さて 「その2・ 光速がいつもCとして観測されるカラクリ・相対論」 : https://archive.md/JxyIk : http://fsci.4rm.jp/modules/d3forum/index.php?post_id=28131 :では原点からX端に向けて発射された光がX端の鏡に着くまでに1.8秒かかる事がわかりました。
しかしX端にある時計は0.8秒過去にずれている為に、X端にいる観測者は「原点からここまで光は1秒で来た」と判断します。
それでその時にはもちろん原点の時計は1.8秒を指しています。
さあそうなると光は今度はX端から原点まで0.2秒で戻らないといけません。
そうやって戻ってようやく原点にいる観測者は「1Cの腕の先まで行って帰って2秒だな」と判断し、「光速はCだ」と結論を出すことが出来るのです。
加えてX端にいる観測者も1秒を指している時刻で光が原点方向に戻っていき、それが原点に着いた時に原点の時計が2秒になっている事を確認し、「光はX端から原点に1秒で戻った」と結論を出すことが出来るのです。
さてそうであれば光は本当に0.2秒でX端から原点に戻れるのでしょうか?
X軸方向に延びるMM干渉計の腕の長さは基準慣性系から見るとローレンツ短縮で0.6Cになっています。
そうしてMM干渉計の原点は右方向に0.8Cで進んでいます。
それで、X端の鏡に反射されて戻る光は左方向に1Cで走ります。
さてそうなりますと原典まで戻るのに必要な時間をT3としますとその時間は
T3=0.6C/(1C+0.8C)
=0.33333・・・秒と計算できます。
0.6Cの間隔を右から原点が0.8Cで攻め、左から光が1.0Cで攻めてきますからこういう計算になります。
さてこの時間は基準慣性系の時計で計った時間ですから、これに0.6を掛ける事でMM干渉計の時間に換算しなくてはなりません。
換算後の時間をT4としますと
T4=T3*0.6=0.2秒
これで「光は0.2秒でX端から原点に戻れた事」が確認できました。
以上 見てきましたように
1、「X端まで行って帰ってきた往復時間で測定すると、光速はC」は 「光速がいつもCとして観測されるカラクリ・相対論」 : https://archive.md/Axn7j : http://fsci.4rm.jp/modules/d3forum/index.php?post_id=28089 で確認しました。
2、「原点からX端まで行きの片道で測定すると、光速はC」は 「その2・ 光速がいつもCとして観測されるカラクリ・相対論」 : https://archive.md/JxyIk : http://fsci.4rm.jp/modules/d3forum/index.php?post_id=28131 で確認しました。
3、「X端から原点まで帰りの片道で測定すると、光速はC」は 上記で確認しました。
こうして「基準慣性系に対して速度Vで移動しているMM干渉計の原点からX軸方向に出た光の速度測定はMM干渉計の上に立つ観測者がどのように測定しても常にCとなる事」が確認できた事になります。
そうしてまた「光は速度Vで移動しているMM干渉計の原点からでている」のですが、移動する原点からでた光は原点の移動速度に無関係に基準慣性系に対して速度Cで走っているだけなのです。
しかしその光をMM干渉計の上から観測しますとその光の速度は常にCとなる様に観測される、それはローレンツ変換がその様にMM干渉計の時間=時計 と 腕の長さ=物差しの長さ を調整してしまうから、という事になります。
それでこの状況というものは、なにやら地球上で行っている光速の測定結果を説明している様に見えませんか?
そうしてその測定結果から「光速は常に一定でCである」と結論を出している様に見えます。
追伸
アインシュタインは「神は老獪だが悪意はない」と言ったとか。
当方に言わせるならば「自然は巧妙だが意地悪ではない」とでもなりますか。
PS:相対論の事など 記事一覧
https://archive.ph/O1BQk