今日の秋櫻写

こちら新宿都庁前 秋櫻舎

軽井沢たっぷり

2012年07月27日 22時41分54秒 | きもの

7月21日(土)~22日(日)と
軽井沢に行ってきたー!

松宮さんご夫婦のところへ。
松宮さんには以前「ナイト・コスモス」でもゲストに
お招きしてお話をしていただいている。

軽井沢の地へ移転し「アートテン」という自然農法で畑を耕し、
おいしく健康な野菜を作りはじめた松宮さんは、
そのすばらしい野菜を会員の方たちに宅配するサービスをスタートさせ、
同時に軽井沢の地で宿泊施設もはじめた。

そこは、ゆったりとした時間を過ごしながら、
食と住から健康を取り戻す、体をリセットする、
そんなコンセプトの滞在を実現させるホテルのようなもの。

自然農法といっても、種までそのスピリッツは
行き届いていて、日本原種の種のみを使うという徹底ぶり。

今回の目的は、そんな松宮さんの畑を見せていただくこと、
そして松宮さんの還暦祝いをすること、
さらには比佐子さんの誕生日祝いをすることのしめて3つ。
目的はトリプルであった。

土曜日。
比佐子さんと田中さんはひと足お先に軽井沢入り。
ワタシと姐さんは昼過ぎに到着。

東京もこの日はいきなり寒くなったけど、
軽井沢はさらに寒い。
そして霧で真っ白。

あとで聞いたらあれは霧ではなくて
雲底だったもよう。
駅の中まで真っ白なんだよー。

ただ夏きものを着ていったワタシたちだけど、
帯がお腹まわりをぐるりと囲んでいるからだろう、
寒さに死ぬほど弱いワタシなのに、
体が冷えるということはなかった。
自分でも驚いた。

この日は東京もいきなりぎゅーんと寒くなったので、
あらかじめ、肌じゅばんは麻絽ではなく絹に
しておいたのも功を奏したのだと思う。


で、軽井沢に到着するとまずはあそこへ。
軽井沢といえば、行きたかったあそこへ。
姐さんを伴って。



万平ホテル!

むかーし小さいときに行ったことがあったので
今回はぜひとも再訪問したかったのだ。





ロビーで。
レトロクラシックな佇まいは
そのままのような気がする。





姐さんはブルーベリータルトとコーヒー。
ワタシはアップルパイとジョン・レノンも愛したという
ロイヤル・ミルクティーを。

どちらもおいしかった。

軽井沢はアップルパイがおいしいといつも思う。
あんまり凝っていない、オーソドックスなのがすきなのだけど、
万平ホテルのはまさにそんなアップルパイである。

駅でみんなで合流。
それから松宮さんの車に乗って、お家へ。

ひとっ風呂浴びる前に、お祝い写真を。



シャンパン、あけた!
色がピンクなのは還暦だから。

しかし、うまい。
高原地で飲むシャンパンのうまさよ。
しあわせだ。




バルーンはワタシたちからのプレゼント。



かわいいでしょ?
風船のハートくんが
ハートや薔薇の風船をもってるの。



松宮さんと奥さまの弘美さん。
おふたりともおきもので。
弘美さん、かわいいなー。

松宮さんが頭に巻いている手拭いは、
比佐子さんからのプレゼントで、
この前の阿波徳島の旅で購入した藍染めのもの。
模様が麻なのは、松宮さんは大麻関連の活動にも精力的だから。

予想以上に、ものすごーくよろこんでくださった。
よかった♪

でも・・・松宮さん、
真面目に本気で還暦に見えないんだけど。
松宮さんを見ていると「老化も病のひとつ」というが、
まさにそうかも、と思わざるを得ない。


さあ、一同着替えて「トンボの湯」へ。



ここはいま日本全国にリゾート施設を
展開中の星野リゾートによる温泉。
いやあ、きれいだし、素敵空間だし、お湯はいいしで、
すごくよかった。また行きたい。


帰ったら、弘美さんの手料理が
待っているという贅沢。



きものにたすき掛けだよ?
いいね、いいね。
きゅーんとくるね。



テーブルに並ぶは畑で採れた野菜の数々。
肉、魚、乳製品類は一切なし。
添加物なし。

手前のサーモンピンクのスープは
ビートのスープ。
ワタシ、これ色も味も大すきだった。



ワインもお手製でびっくり。
防腐剤の入っていないワインざんす。

野菜でなにせびっくりしたのは、
時間がたっても、全くしなびてこないこと。
ふつうは、どうしたって
ちょっとくたっとしてくるでしょう?
それが全然ないのだ。

「え?これがふつーちゃうの?」

松宮さんはきょとんとして云っていたけど、
普通のレタスはこんなにいつまでも
シャキシャキしてません!

あと生野菜は基本的に体を冷やすものである。
ワタシは冷えに弱いので、だからか基本的にサラダが苦手で、
体も欲しないし、自分からはほとんどたべない。

でもここのサラダというか、生野菜たちは平気で食べられた。
以前に送ってもらったものも、もりもり食べられた。
というのも、味がやはりものすごくいいのと、
あと体が冷えてこないからだ。

どうしてだろう?
一番不思議だったのはここなのだけど、
きけば、野菜もエネルギーだからとのこと。
つまりエネルギーのちゃんと入った野菜は
体を冷やさない、むしろ体のエネルギーになる、
という実にシンプルな理由だった。

ズッキーニを生でたべたのも初めてだったなあ。
イエローでね、淡白な味でね、おいしいの。
綺麗な薔薇色のビートのドレッシングを
たーっぷりつけて。
ぱくぱくたべた。





最後はケーキも出たー♪
これは一切火を通さないローフードのケーキ。

なお、この夜に出た料理はすべて、すべて
弘美さんのお手製である。
ローフードの料理教室をひらいてほしい!



このパイナップルがまたおいしいのだ。
コーヒーは当然ノン・カフェインの玄米コーヒーです。

まっとうなもの、きれいなものをたべていると、
体がその純な力強さを感じるんだなと痛感。

夜は床暖房とオイルヒーターをたくくらい冷え込んだ。
ここは軽井沢。


からすカーで夜が明けて、朝食。



バナナとアボガドと、パイナップルも入ってたかも、
それと酢の如き酸性の魔法の液体が入ったスムージー。
とろみがあってこれまたおいしい。




松宮家の愛犬、ピースことぴーちゃん。
かなりかわいいおっさんだった。
とにかく性格が愛らしいのだ。絶妙におっさんで。
ソファの上での寝姿なんて、
ビールを飲んだあとのお父さんである。

朝ご飯をたべたら、
きものに着替えて前宮さんの畑へ。




黄色いのが前の晩にたべたズッキーニ。
円盤のかたちをしてるの。




これはブロッコリー。
ちなみにワタシ、土に植わっているブロッコリーを
みるのが初めてだったという。
こんな風にできるんだね。



レタス。
それと白い花は蕎麦の花。
というのも、もともとこの畑は蕎麦畑だったので、
こんな風に残っていた蕎麦も生えてくるのだそうだ。





かぼちゃも。

次の写真は前宮さんの畑のほぼ全体図。



写真に出てないなあ。
なんというか、実物はもっとかわいいのだ。
畑がね、かわいいの。



これはいわゆる普通の畑。
整然としている。
そしてちょうど農薬を散布するところに
居合わせてしまったのだけど・・・。
専用の車で白い農薬をざーっと煙のように
まいていくそのシーンは、実際に目の当たりにすると
かなりショッキングなものだった。
静まり返ってしまった。


軽井沢の紫陽花はなぜか白い。







畑の近くに咲いていた紫陽花なのだけど、
あまりのビックさにきゃあきゃあ。
重くて頭をもたげてるんだよ。
紫陽花好きとしてはきゃあきゃあ。




畑で採れたてのレタスをかじった経験は?
もう美味!!!
おいしすぎて、渋い顔になってるのだ。




とうもろこしも。
この花(でいいのかな?)についているピラピラが面白くて。
弘美さんと何だろうね、これ、かわいいね、
と云って遊んでた。




かたやこっちのふたりは
四ツ谷のクローバー探しが始まっていた。
姐さんがやけにうまいのだ、見つけるのが。

あ、秋櫻舎では四つ葉のクロ―バーのことを
四ツ谷のクローバーと云います。

次々と四ツ谷のクローバーを見つけていく姐さん。
とうとう五つ葉のも発見。

ワタシ「五反田のクローバー」

姐さん「それって、なんかさー」

なんだよー。


ランチは翁蕎麦にて。



めちゃくちゃおいしかった!
松宮さんお勧めのふわふわ蕎麦がきも
ぜんざいバージョンでいただいた。

帰りの電車までまだ少し時間があったので
急きょこのあたりの一の宮である浅間神社に行くことに。

すると、交通規制が敷かれていて。
何事かと思ったら、
「馬子唄道中」というお祭りの日だった。

ラッキー。
例の如く、空はぴーかんになって♪



本物のお馬さんがいーっぱい。
その背に殿様や御隠居や綿帽子の花嫁が乗って
大行進しているのだ。
馬がすきなので、あんなに間近で見られて
とてもうれしかった。



上の2枚は姐さんが撮ったのだけど、
けっこう好み(笑)


境内には江戸時代の様々な身分と職業の
扮装をした町の人たちがたくさんうろうろしていて、
軽く時代錯誤に陥る。

殿様がビールを飲んでいたり、
薬売りが焼き鳥を食べていたり、
ちんどんやが賑やかに歩いていたり、
花売り娘がいたり!

みんな楽しそうだ。すばらしい演出だ。

おおっ、黄門さま発見!
思わず「いっしょに写真を・・・!」
とお願いしたら、



わらわらと地元の人たちが集まってきた(笑)
アマチュアカメラマンとかお祭りの写真係の人とか。
気づいたら、にわか撮影会に。
ポージングまで指示された。

印篭がないとつぶやいたら、
地元の元気なおじさんが近くの屋台に
飛んで行って「はいっ!」と間髪いれずに
手渡されたのはラムネとコーラ。

助さんと角さんもいるよ。
旅の途中のお侍さんもね!




敷地内にあるこの「追分宿郷土資料館」が大充実。

信濃のここ、追分の地は、江戸時代に宿場町として
大変栄えたそうで、農閑期の百姓たちが副業として
馬子をやって稼いでいたそうだ。

今に引き継がれている追分の馬子唄も聴けたけれど、
当時の馬子たちは客の荷を乗せた馬をひきながら
何気に口ずさんでいたものが唄になったのだろうか。
それとも調子のいい男がこんなのどーだい?なんて
みんなに紹介して、いいね、いいねと広まったんだろうか。
いずれにしても、情緒そのものだ。




土地の顔というものがある。
その雛形的なものに興味があって、行く先々で
けっこう見ちゃうんだけど、
信濃は美人が多い。
また年配の女性に艶っぽい方がやたらと多い。
翁蕎麦もきれいどころばかりだったし!
姐さんも信濃の出だよ。

ちなみに姐さんは出店でクワガタを買っていた。
田中さんはカブトムシ。
お土産だそうな。

東京までお持ち帰りー。




比佐子さんと姐さん。
比佐子さんは宇宙のきもの。
姐さんは縞。

さいごは比佐子さんで〆。



ぜひ写真撮影のときの
ポージングのお役に立ててくださいませ。

そして、長くて本当にすみません。

なお。
今月7月の「比佐子つれづれ」はお休みです。
お間違えなきようお願い致します。








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