今日の秋櫻写

こちら新宿都庁前 秋櫻舎

冬のご陽気

2010年12月04日 12時28分34秒 | きもの
きのうは朝からものすごい雨が降り、
雨のしぶきで世界は一面銀色に煙り、
風がびゅんびゅん吹き、
どうしよう、何を着ていこうか、
やはり大島かと思っていたら、
あっという間に美しい青空に。

そして風は吹きつづけているのだけど、
異様にあたたかい。

きっと暑くなるだろうからと結城はやめにして、
雨があがったので草木染の紬に決める。

一応かたちとして、ショールは羽織ったのだけれど、
この日は無用だったな。
昼過ぎに浅草橋へ買い物に行ったときも
外はぽかぽかで、みんな軽装。
すれ違う西欧人たちはもちろん半袖だ
(冬の寒い最中でも、彼らはコートの下は
タンクトップだったりする)。

さてナイト・コスモス前の、まだ鍋作りに
取り掛かっていない時点での写真をご紹介。







姐さんは菊の大島に、菊の染め帯。
菊尽くしね。
手にした赤いクッションは、秋櫻舎オリジナルの
紅絹のミニ・クッション。
絶賛発売中です。




手にしているのは自著の『知的な女性はきもの好き』。
もう絶版なのだけど、ワタシは個人的に大すきな本。



比佐子さんは、大小あられの黒の江戸小紋に
江戸友禅の染め帯、と江戸尽くしコーデ。

帯は熊崎先生の作だけど、さすがに十八番の柄だ。
磯の松、釣り船、網干し、千鳥、葦の繊細さと、
涼しげでさっぱりした江戸五彩の配色が美しい。
クール・ビューティに赤い帯揚げが効いてるぜ。
長じゅばんも赤。フリからチラ見せ。

ああ、こういうのを着て、いい女ぶりたい(笑)






帯〆は貝紫。
秋山眞和先生からのお誕生日プレゼント。
そうあのときは『きものサロン』の撮影で宮崎に行ったのだ。
なつかしい。
ワタシ、基本的に宮崎は大すきなんだけど、
工房のある綾町はトトロが住んでるような場所だったな。

そして帯留。これは梅干し。
嘘じゃないよ。







ワタシはハっちゃんと。
きものは茜が浮き上がるという例の草木染の紬。
帯は比佐子さんからのお下がり。
写真では分からないのだけど、お太鼓の裏側に
黒い布地が縫い合わせてあるのだ。

でもなんでワタシ、こんなパンパンなんだろ(笑)

痩せたほうが早いのか、着つけを改善すべきなのか。
なかなかこれ、という自分の黄金律が見つけられない。
もどかしい。

さいご。

「ねえ、ペコちゃんと撮って」

比佐子さん、ハっちゃんと撮ったのが
羨ましかったんだろうかと思いつつ

「はーい、撮りまーす」

悠然とほほ笑む比佐子さんを前に
シャッターを切るその瞬間






Wペコ!


「面白かったでしょ」

そう云って何食わぬ顔で去ってゆく
比佐子さんであった。


というわけで。
今日もいい天気でうれしい。