K君の本棚にあった「江戸っ子はなぜ蕎麦なのか?」を借りて読んでました。
K君が結婚したころ、独立して蕎麦屋をやる!…と言っていたので、わたしもおいおい蕎麦の勉強をしようと思っていましたが、わりとすぐに闘病生活に突入してしまったので、結局そんなことはないまま…
K君が亡くなってから初めて蕎麦に関する本(この本)を読むという結果に…
蕎麦の専門書などはすべてK君の実家に行ってしまったけど、手元にあったこの本や、引越準備中に見つけたK君が残した切り抜きや自筆のレシピ、アイディアを見ると
生きているときにもっともっとK君とお蕎麦のお話をしたり、K君が知っていることを聞かせてもらいたかったな~ととても残念でなりません。
特にこの本は面白くて、江戸っ子を気取っていたK君(千葉出身のくせに老舗蕎麦屋で修行したからね~)には、この本に書いてあることを話題にしてたくさんお話をしたかったな~と思いました。
もっと早くに読んでいれば良かった。
もっとちゃんとわたしもお蕎麦に興味を示していれば、K君も嬉しかったんだろうな~とちょっと後悔してみたり…ね。
時間が経つにつれて、やっぱりいろんな後悔が出てくるもので、今はもう本当に後悔することしか出来ないのがつらいですね。
先日会った友人がわたしの話をいろいろ(時には涙を浮かべて)聞いてくれて、あとから「気持ちをシェアできて良かった」と言ってくれたのが印象に残っています。
気持ちをシェアする…なんかわたしは使ったことのなかったすごく強烈な言葉で衝撃でした。
なんかすごくうれしくて…
今更だけど、K君の気持ちをシェアできるよう在りし日のK君の思いが残るものにまた接していきたいな…と。